「弄り合い」大河への道 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
弄り合い
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公開から日は経っていましたがかろうじて上映していたので鑑賞。上映開始以降何の情報も聞いてこなかったのでかなり危ないのかなと危惧していました。
個人的にはその不安は的中しました。伊能忠敬が志半ばで日本地図の作成途中で息を引き取った話は学校の授業で習っていたので、劇中の人物は何でそこそこ称えているのにこの事実を知らないんだ?と疑問に思ってしまったが故にもう乗れていけませんでした。
どうせならコメディに振り切れば良いものの、妙にシリアスな雰囲気を醸し出したり、かと思ったら古典的な笑いを入れてきたりとどっち付かずの状況でしたし、現代パートは予告で言ってた情報へたどり着くのにメチャクチャ時間がかかりますし、どうして知事がいち職員にそんな命令を下すのかと細かいところも目についてしまいました。日本を練り歩いた描写が少なく、その偉業が映像を通して伝わってこず、幕府と伊能チームの鍔迫り合いばかり展開されるのも何だかなぁって感じです。
全体的に大袈裟な演技で、上手ですがハナにつきますし、北川景子さんと岸井ゆきのさんの祈祷シーンは謎すぎて面白くなかったです。一人二役の重要性をあまり感じなかったのも残念です。
史実を元にした落語の映画化という題材はかなり難しそうでしたが、そのチャレンジ精神は良いなと思い鑑賞した結果は…個人的には合わずといった形でした。「太陽とボレロ」といい、どうしても時代にマッチしないお笑いが展開される作品はどうも性に合わないみたいです。
鑑賞日 6/4
鑑賞時間 13:45〜15:45
座席 J-12
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