「素晴らしい芸術の連鎖」大河への道 sysrさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい芸術の連鎖
立川志の輔さんが伊能忠敬記念館でインスパイアされてつくった落語、そして中井貴一さんが志の輔さんのその高座でインスパイアされてうまれた映画
大日本沿海輿地全図 (伊能図) は広く知られてるけど、伊能忠敬自身はその完成の三年前に逝去してたことは殆ど知られてない
いろんな測量道具を大人数で担いでえっちらおっちら海岸線を歩測して日本全土の地図を作る事業、それには結構な額の資金が必要
幕府が忠敬を見込んで発注した業務委託、その死を報告すると予算措置が停止される、でもやりきらないと日の本の国土管理が進まず海外列強の攻勢に耐えられない、でも隠して測量やり続けると業務上横領で打首になりかねない、そんな難儀に直面する残された者たちの物語
志の輔さんの高座「大河への道」も何回かお邪魔してて繰り返し惹きこまれて脳内で映像化して聴いたけど、それがさらに実写で表現されるという、なんて稀有で贅沢な芸術の連鎖なんだろう
コメントする