「このクニのかたち」大河への道 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
このクニのかたち
ちゅーけーさんの測量を基に地図を起こしたら、少しズレたそうです。丸い大地を、余りに正確に測量したので、平面図にしたらズレちゃったみたいです。凄い執念ですよね。
黄門様こと、水戸光國ですが、全国漫遊の世直し行脚は、していないそうです。でも、助さん格さんは、実在人物で、学者さんだったそうです。黄門様、学者さんと協力して、このクニの伝承と歴史を遺しました。私の知る黄門様とは随分違いますが、あの講談噺のお陰で、私達は、助さん格さんの名を覚えているんですね。その学者さんの中に、うっかり八兵衛はいたのかしら。
「アギーレ」という映画があります。「地獄の黙示録」のマーロン・ブランドも、有名ですが、本作の主演俳優、クラウス・キンスキー、カメラの回っていない処で、大暴れしていたそうです。この映画、監督さんの妄想を映像化するような話なので、撮影現場が大混乱。監督さんへの怨嗟が募ります。それでも完成したんです。キンスキーが、敢えて監督さんを凌ぐヒールを張ることで、監督に再び求心力が集まり、完成したみたいです。この映画はヴェルナー・ヘルツォーク監督の名を遺すカルト映画となりましたが、彼だけで、完成したわけではないようです。
歴史に名を遺す仕事、したいですよねー。でも、名を遺さない人の仕事は、無価値なのか。仮にそうだとしたら、私の存在は、無価値なのか。私は私の人生に、ガッテンできるのか。
ちゅーけーさんでも、黄門様でもない私ですが、私も、誰かにとっての高橋殿や、助さん格さんになれるのかな。
名を遺さずとも、成果を遺す。そんな名も無き功労者に敬意を捧ぐ。それこそが、このクニのかたちではないでしょうか。
さて、皆さん、ガッテンして頂けたでしょうか?。