「伊能班の人たちの思いやりが日本を救ったんですね」大河への道 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
伊能班の人たちの思いやりが日本を救ったんですね
美しい国、日本。
徳川家斉(読み方わからん)が忠敬の草鞋に大儀であった。と、労う場面。草刈正雄、おいしいシーンでしたね。
脚本家の加藤がプロデューサーにオチを変えられたという話。ちょっとした思い遣りの欠如が悲劇を産む結末にしたかったという加藤の話は伊能班の人たちの熱意と忠敬への思い遣りが日本を救ったのだという話の伏線になっていました。松山ケンイチがしきりにツッコミを入れる北海道は伊能忠敬から測量技術を学んだ間宮林蔵がデータ収集したらしいです。高橋景保の天文学も正確な測量に役だったことでしょう。伊能忠敬は高橋景保の父親が師匠で測量技術を学んだらしいので、恩返しの話しでもあると思いました。忠敬の名前は「忠」と「敬」。「忠」は落語の人情話ではお馴染み。
ロシア人から攻撃されて命を落とした班員の話やイギリスが驚いて植民地化を諦めたという逸話は幕末から明治維新がなにかと注目されますが、江戸時代から着々と準備していた偉人たちの功績は大きかった。この話は立川志の輔が伊能の日本地図を見て感動して作った創作落語が元になっているのですが、前後する現代と江戸時代を同じキャストをシャッフルして映像化するという落語ではできない見ごたえのある作品に仕上がっていて、非常に面白かったです。
私は岸井ゆきの目当てで観たのですが、町娘の衣装がよくにあっていました。北川景子は綺麗過ぎ。腕のホクロも素敵でした。
中井貴一の市役所の課長が最後、脚本家の加藤に弟子にしてくれというサゲは非常にお上品でした。
立川志の輔は立川流師範の談志からいっぱい上納金取られたでしょうから、えげつないサゲもいろいろ考えたでしょう。
千葉県のキャラクターのチーバ君。千葉県の県境の形から出来ています。地図への愛情を感じました。九十九里浜はまっすぐな海岸線なので測量の開始の場所として最適だったかもしれませんね。房総半島はじめ、海岸線は断崖絶壁も多いので測量大変だなぁってつくづく思いました。凄い偉業です。ちなみに私はチーバ君のお尻の辺りで釣りをすることが多いです。
NHKの大河班が悔しがったら、志の輔中井組の勝ちですね。
鎌倉殿の13人より絶対面白そう。間宮林蔵役も入れれば出来そうじゃないですか。アイヌの人やロシア人モドキの俳優も入れて。悪いロシア人役には元立川流の快楽亭ブラック師を推薦します❗
カールさんコメントありがとうございました。岸井ゆきのさんはバッチリはまってましたね。他の人も適役でした。私は今まで北川景子さんの演技は上手いけど教科書通りのように感じていましたが、現代的なお顔に反して時代劇が合っていると思いました。今後時代劇の出演が増えるかも。