「原作は立川志の輔による新作落語。 町おこし・観光促進としての案を練...」大河への道 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
原作は立川志の輔による新作落語。 町おこし・観光促進としての案を練...
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原作は立川志の輔による新作落語。
町おこし・観光促進としての案を練る千葉県香取市役所。
観光促進課の提案に「ちょっと・・・」と異を唱えた総務課の池本(中井貴一)。
かねてから、町の偉人・伊能忠敬をもっと持ち上げたいと思っていた彼は、チューケイさん(伊能忠敬のこと)を主人公にした大河ドラマはどうか、と提案した。
言い出しっぺが責任を取るのは役所のルール。
大河ドラマ推進責任者に抜擢された池本だったが、嫌がる脚本家(橋爪功)の提出したシノプスでは、伊能忠敬は、全日本沿海輿地図を完成していなかった・・・
といった物語で、現代パートと時代劇パートが交互に、同じ役者で演じられるのがミソ。
伊能忠敬の物語と言えば、2001年に加藤剛主演で『伊能忠敬 子午線の夢』が映画化されている。
あちらは至って真面目。
こちらは・・・
いやいや結構真面目。
ただし、その真面目さが(中途半端なのかもしれないが)裏目に出たところもあり、時代劇パートが伊能忠敬の死隠しに終始しており、これで大河ドラマはできないだろうと思ってしまう。
真面目なら真面目に終始してもよく、大河ドラマ初の2部作。
伊能忠敬生前編は、蝦夷に渡っての波乱万丈物語。
死後編は、死隠しと列強の進出編。
ならば、大河も可能のように思える。
って、それでは、立川志の輔の落語とかけ離れるのか・・・
映画の見どころは、完成した全日本沿海輿地図が将軍の目の前に披露されるシーン。
いや、このシーンだけで、この映画、誉めて遣わす(って、将軍かい、わたしゃ)。
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