「千里の道も一歩から」大河への道 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)
千里の道も一歩から
「遠い旅路も第一歩から始まる。」と言われるように、江戸時代後期、伊能忠敬が中心となって作製された日本全土の実測地図である。日本全土の実測地図である「大日本沿海輿地全図」の秘話を描く本作を観ていると、その弛まぬ努力と苦労が偲ばれる。
本作は落語家・立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語 大河への道」を、主演の中井貴一をはじめ、松山ケンイチ、北川景子らの豪華キャストで映画化したもの。
この映画が特徴的なのは、キャストが夫々1人2役を務め、現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描き出しているところ。
物語は、千葉県香取市役所で地域を盛り上げる為、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がったところから本格的に幕が上がる。
プロジェクトリーダーを任された市役所の総務課主任の池本は、千葉県知事推薦の脚本家・加藤に何とか脚本を書いてもらうべく悪戦苦闘するが、その中で意外な事実に出くわしてしまう。
それは、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく、1818年に他界していたこと。
ここから、伊能忠敬の志を継いだ弟子たちによる一世一代の地図完成への隠密作戦が始まる。
本作は、「偉業」は一人で成せるものではなく、多くの無名の人々の支えと、弛まぬ地道な努力によって成し得るものであるということを、笑いと涙を交えて描いていて、心の琴線に触れます。
閉鎖されたサイトでは、大変お世話になりした。
少しずつですが、こちらのサイトにも投稿しています。
「大河への道」も次のダーゲットとして、鑑賞を予定しています。
よろしければ、今後ともよろしくお願いします。
こんばんは、玉川上水の亀さん。
みかずきです。
共感ありがとうございます。
あちらのサイトで、何度がレビューを拝読させて頂いた記憶があります。
こちらのサイトでも、宜しくお願いします。
さて、本作、仰る様に日本地図の作成という偉業には名も知れない多くの弟子達の地道で気の遠くなるような作業による支えががあったことを描いた作品でした。
コミカル、シリアス、感動のバランスが取れていて、面白い歴史エンタメ作品でした。
終盤に登場する日本地図に彼らの想いが凝縮されていて、
あれほど美しく感動的な日本地図は見たことがありません。
ではまた共感作で交流させて下さい。
-以上-