「オーズの結末」仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル 魔進チェイサーさんの映画レビュー(感想・評価)
オーズの結末
クリックして本文を読む
映画の結末にも、主人公の行動にも納得はいくが、感情的な面では未だ受け止め切れていない。
1時間の間、ずっと感情に心が追いついていかなくて、ぐちゃぐちゃな気分だった。
古代オーズとの戦い後、倒れている映司がメダルを握りしめるシーンがあるが、地面は草原になっている。テレビ版のオープニングではずっと砂漠を歩き続けて、最終回で砂漠に少し植物が見え始めていた、映司の心情風景ともいえるものが、ここにきてようやく青々とした草原に変わった。欲望を押し隠して、乾ききってしまった彼の心がようやく満たされたのだと思うと、本作で少なくとも彼は救われている。それでもやはり悲しい。ただ、彼が命を救った少女とアンクがこの世界に生きている限り、映司の伸ばした手はまだ未来へつながっていると信じたい。
星が1つついていないのは、ハッピーエンドを願ってしまった自分の最後の悪あがき。でも、結末が無難なハッピーエンドに落ち着いていた場合、こんなに心に深く刻まれはしなかったとも感じる。
本映画に賛を唱える人も否を唱える人も、オーズという作品を愛していることにきっと変わりはない。
コメントする