劇場公開日 2022年4月22日

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「ロミオとジュリエット劇場」マリー・ミー 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ロミオとジュリエット劇場

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

身分や棲む世界の違う男女が出会い、結ばれる、結ばれないという悲喜劇は、古今東西、あの手この手で多くの人の心を揺さぶり続けてます。まるで本人役のようなトップスター・カット(ジェニファー・ロペス)とバツイチの数学教師チャーリー(オーウェン・ウィルソン)の出会いは、いくら何でもないだろうという前代未聞の展開!(笑)。相当無理無理な設定はコメディということとして、個人的に楽しめたのは、数学の授業にカットが登場して、歌い踊りながら数式を解くシーン。さすがトップスターのオーラが違いますね。オーウェンは、ウディ・アレンの大傑作「ミッドナイト・イン・パリ」(11)と同様にとても好人物で、だからこそ今作のあり得ないドラマも成立したのかなと思いました。それにしても、たまたま昨夜みた「ガーンジー島の読書会」(18)と今作で共通していたのが、社会的に安定したリッチな男性より、自分の感性や自由を尊重してくれる男性を選ぶという女性が描かれていたこと。今の時代の価値観が変わりつつあるのかな、と興味深く感じました。

赤ヒゲ