「ジェニファー・ロペスの映画なのに、彼女の素の魅力が伝わらない」マリー・ミー tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェニファー・ロペスの映画なのに、彼女の素の魅力が伝わらない
あり得ないシチュエーションのラブコメディーだが、それほど違和感なく観られたのは、突っ込みどころも含めて事の成り行きを丁寧に描いているからか。
特に、見た目は冴えないが、誠実で、優しく、ユーモアのセンスもある数学教師は、落ち着いた大人の魅力に溢れていて、これだったらスーパースターでも好意を寄せるだろうという説得力がある。
その一方で、気になったのは、教師の方がスターを好きになった理由が、今一つよく分からないということ。あたかも、男なら、誰でも、セクシーでゴージャスな美女を好きになるのは当たり前ということを前提にしているようで、彼女の描き込みが物足りない。
劇中、ジェニファー・ロペスがふと見せる「素」の表情がとても良かっただけに、スターではない、一人の女性としての魅力がしっかりと描かれなかったのは、残念である。
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