「《本質はデート映画》主題は「自己変革」って事にしたラブコメ」マリー・ミー bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
《本質はデート映画》主題は「自己変革」って事にしたラブコメ
もうね。絶対に、下らんアホ映画だと思ってました。ハリウッドコメディのデート映画だと予想してました。ほとんど宣伝広告も無かったし。イヤ、あったかも知れませんが、直前まで気づかなかったし。ジェニファー・ロペス?結婚物語り?へ。何度目なんよ?ってのは、正直あるわけで。あー、これは、ある意味、自虐ギャグなんじゃね。と言うか、それはプライベートな話でしょ!
などとなどと。
失礼極まりない先入観を持っての鑑賞開始ですよ。これが、結構なホロリンもので。ちょっとグッと来てしまい。いやー、なんか、久しぶりのアメリカ的人情もの的ラブコメだったかも知れません。記憶でクレイジー・リッチ以来かも。イヤ、俺が観てないだけかw
物語りのプロットは、一昔二昔前のレディース・コミックみたいなネタでごんす。有り得なさ具合はMaxです。色々と不自然だしご都合主義に溢れてたりしますが、なぜか。なぜか。共感を得るための最高のコンテンツである「子供」をダシにせずに、途中まで話が進むと言う。でも、やっぱり最後は、愛らしい一人娘をネタにして泣かしに来る、壮絶なあざとさは、反感も買うでしょうよ。おそらく。
でもでもでも。
なんか良いんですよね。ほっこり、スッキリで、なんか良いんですよ。
で、なんでだろう?って考えたらですよ。端的に言うと。
Katの歌が良い。
これに尽きた!
アコギ一本の伴奏のAfter Love、最高です。とにかく、彼女の歌がしびれるくらいに良いんですよ。これに惹きつけられました。コレが「歌姫」のリアリティをましまし。更には、彼女の人格への共感に通じると言う構図です。
原作は、アメリカのコミックとのこと。
今時、こんなベタなHappy Endなんか、誰も書こうと思わねーよ!
って言いたくなるくらいのベタな物語りに112分も付き合えると言う方には、超おススメ。そうなんですよ。ベタなんです。ビターなラストを予想してたのに、こんなにベタに締めくくられると、こっちの方が恥ずかしいわい!って言うくらいにベタw
SNS社会で、結婚をネタにしたベタなアメリカ映画ってのが、実はニッチ設定なんじゃないの?ってのは、鑑賞後に思ったことでした。
良かった。結構。
ちょっぴり涙がにじむ程度には、ココロを動かされました。
今晩は。
”もうね。絶対に、下らんアホ映画だと思ってました。”
実は、レビューには書かなかったですが、私も最初は不安半分で観てました。けれども、これが良かったのですね。歌は当然の如く良し、物語もあそこまで吹っ切って描かれていると爽やかで。最後はウルっときちゃったし・・。
いやあ、フライヤーだけで判断してはイケナイね、と思った映画でありました。久方ぶりに名古屋まで行って良かったですよ。(休日のガラガラの電車でも、車に慣れているので、電車は嫌いなんですが・・。)では、又。