グリーンバレットのレビュー・感想・評価
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ベイビーわるきゅーれの監督作との事で
期待していたけど思った程ではなかった。
ドキュメンタリータッチの冒頭からアドリブなのかなんだか退屈で
ヘタレ女子の殺し屋育成訓練シーンもダラダラと滑ってばかり。
クライマックスの戦闘シーンもキレがないしハンドガンで
あれだけの敵にヒットできる非現実的な展開もなんかなあ。
殺陣のできない人達でアクション撮ると残念作になってしまった。
誰がどんな子かわかったらもっと楽しめた
ミスマガジン2021に選ばれた、和泉芳怜、山岡雅弥、天野きき、辻優衣、大島璃乃、内藤花恋の6人が殺し屋になろうとして訓練を受け、戦うという作品。
プロの殺し屋を目指す山田ふみか(和泉芳怜)、今井美香(山岡雅弥) 、神里はるか(天野きき) 、東雲唯(辻優衣)、鹿目梨紗(大島瑠乃)、沖田響(内藤花恋)の6人は、国岡がインストラクターを務める殺し屋の訓練合宿に参加することになった。しかし、合宿は破綻をきたし、フォックスハンターという殺し屋集団が国岡と6人の命を狙って合宿所に向ってきた。さてどうなる、という話。
ストーリーとしては、それはないだろう、って思うが、頭を空っぽにしてアクションを観ると楽しめた。
女の子6人が誰が誰かよくわからなかったが、みんな可愛かったし、ミスマガジンと言いながらアクションに見所ある子も居たし、名前を覚えられたら各人の良さがもっとわかるのだろう。
もう一度観に行こうと思う。
追記 2022.9.7
ミスマガジンの6人について少し調べてから再度映画館へ行った。
まず、今井美香役の山岡雅弥はレスリング経験者らしく、アクションが素晴らしかった。一見デブかと思ったが、鍛えた体なんだろう。冬山登山時に使うような帽子をかぶってたのも登山好きとしては好印象。1番注目して観てた。
沖田薫役の内藤花恋は髪を一部染め、常にガムを噛んでて第一印象は態度悪そうに見えたが、銃の腕もアクションも良かった。
存在感あった。
山田ふみか役の和泉芳怜は暗い性格っぽかったが、クライアントを撃ち殺しフォックスハンターから襲われる原因を作った重要な役どころ。彼女もアクション良かった。
この3人のアクションは見所。
神里はるか役の天野ききは美香の友達で、国岡に憧れる殺し屋という設定で明るく面白かった。ツインテールが似合ってた。
東雲唯役の辻優衣はバレエの素地が有るようで、踊りを見せてくれるのが良かった。そして、背が高くスタイルも良く可愛いかった。カルト宗教の人のようなハゲ男に騙され洗脳され多量の本を買わされ、気づいてからブチギレる所が面白かった。
最後に、鹿目梨紗役の大島瑠乃はヤクザだったか殺し屋だったかの父を持つが、下手すぎて勘当されたという設定。真面目でどんくさく声が大きいだけで取り柄が無いようだが、コメディ担当なんだろう。最後に連射出来る銃を持って5人を助けに来るところと国岡がフォックスハンターに締められてる所で皆の協力も有り銃のトリガーを引く所が見所だった。
最後に、国岡役の伊能昌幸は色々な格闘技の経験者らしく、アクションが素晴らしかった。サンドウィッチマンの冨澤に似てるなぁ、って観てた。フォックスハンターのボスとの闘いがクライマックス。
2度目は初観賞の時より楽しかった。
緑のキツネ最強説。
前作は未鑑賞。ベイビーわるきゅーれはめっちゃ大興奮した1本で今作も公開楽しみにしていました。あのまるで全編アドリブかと思わせる会話や絶妙な間は心地よかったです。なんか本当に殺し屋のドキュメンタリーを観ているみたいでした。
ただ、前半は同じパターンの繰り返しで正直しんどい。グダグダ感もあるし、なにより一部研修生の滑舌がかなりストレス。もう何言ってるかほぼ聞き取れなかった。その素人っぽさが狙いなんでしょうが、もうちょっと何とかしてほしかったです。
一方後半は目玉のアクションシーンが見応えあり。なんであんなやる気と実力があるのかは謎でしたけど。あと痺れるタイミングでのタイトルコールは秀逸。それなのに国岡は見せ場なしっていう。秒とちゃうんかーい!ま、残念さも多々あれど、シリーズとして今後も色々試してほしい。そしていつかベイビーの2人とも絡んでほしい。
How to become 殺し屋
それぞれに個性というか社会不適合性を抱えた少女たちが殺し屋という最終最後のセーフティネットの上で華麗に花開いていく過程を描いた作品。前作である『最強殺し屋伝説国岡』や『ベイビーわるきゅーれ』等では既に殺し屋を生業としている者たちにスポットが当てられていたが、そういえば殺し屋って具体的にどうやったらなれるもんなの?という野暮な疑問がないと言ったら嘘になる。なのでこうして殺し屋への道程をつぶさに描いてくれたことは阪元映画好きとしてかなりありがたい。
登場人物たちの絶妙に噛み合わないディスコミュニケーションぶりはもはや阪元映画のお約束といった感があり、今作でもシュールで気まずい間を存分に堪能させられた。
ただ、やっぱり上手いなと思うのは、そういったコミュニケーションの空転ぶりを精緻に描き出しながらも、同時にそこへ暖かな眼差しが込められていることだ。殺し屋志望の少女たちは言い方は悪いがはじめこそ本当にキツい奴ばかりで、なろう系のイキリオタクみたいな奴とか人と携帯ばっか見てて目を合わせられない奴とかあまりにも軍隊めいた規範意識で動いてる奴とか、目も当てられないような社会不適合者たちが互いを見下し、見下されながら国岡先生と真中先生のグダグダすぎる殺し屋講義を受ける。しかし話が進むにつれ、互いの壁はそれとなくやんわりと(ここが大事)寛解していき、最後には「みんなでバーベキュー&カラオケ」という大団円を迎える。冷笑芸をやりつつも決して突き放さないバランス感覚が心地いいし安心できる。
一方で他者へのリスペクトが初めから欠如している人間に対しては容赦なく冷淡なのが面白い。胡散臭いスタートアップ企業の社長や遊び半分で殺人を行う協会非所属の野良殺し屋たちがいい例だ。彼らが乱れ舞う銃と暴力によって情け容赦なく殺されていくのはかなりスカッとする。
これだけ真っ直ぐスカッとできるのはたぶん、本作における善悪倫理の水準が世間一般的なものではなく、監督個人のものであるからだと思う。そういう時代だから〜とか公共の倫理に反したらいけないから〜とかじゃなくて、俺が救いたいから救う、俺が殺したいから殺す、という監督個人の意向だ。『黄龍の村』なんかもざっくり言ってしまえばオタク(監督)によるウェイへの復讐譚だし。ただ、そこに説得力を付与できるだけの技量があるから嫌な感じがしない。
あとは国岡先生の主人公らしからぬアタフタぶりもよかった。年端もいかない少女にご高説を垂れたり『エクスペンダブルズ』を勧めたりしちゃうあたりはザ・恋愛下手といった感じで情けないことこの上なかった。ただ、ラストシーンで少女たちの間に生じた不可侵の連帯関係を感じ取ってそれ以上の干渉を控えたのは可哀想だけどカッコよかった。その思慮深さが良くも悪くもアンタなんだよな…と深く頷いてしまった。
前作よりはマイルド
2022年劇場鑑賞202本目。
前作最強殺し屋伝説国岡は劇場で鑑賞済。この監督の作品、人の死が軽く描かれすぎていて毎回カタルシスを感じられないんですよね・・・。
殺す理由は金の為だけど殺される理由は希薄で、たまに分かっても殺されるような罪があるわけでもない人が結構多いです。
元々殺し屋の密着取材撮影ドキュメンタリーという設定が無理があります。普通に殺したら警察に捕まる世界で、殺しを見られた口封じで一般人を殺すこともあるのに映画館で公開するのはおかしいんじゃないですかね・・・。
今回は一般人らしい人は多分出てきていないのでだいぶマイルドにはなっています。
とはいえ今回殺し屋見習いのミスマガジン2021の娘達は結構キャラがたっていて、特に声のでかい子は好きでした。一人一般人か?という子もいましたが・・・。
後はこういうアクション映画で必ず意味もなく強い敵っていますよね。今回の敵もそんなパターンがいるのですが、無抵抗の人をいたぶることしか出来ない臆病者があんな強いのはおかしいと思いました。
日常と非日常が一緒にあるのがうまい
《ベイビーわるきゅーれ》級を期待してしまったんだけど、そこまでは届かないの。
でも「殺し」っていう非日常の世界を、完全に日常の世界と混ぜて描いていく面白さは一緒で、そこは面白かったよ。
アクションも一部キレがあっていいね。
阪本監督の作品が公開されたら、また観に行こうと思います。
合宿っていいね
合宿ってみんなが仲良くなれるからいいね。
撮影現場も楽しかったんだろうな。
忘れてたころにタイトルが出て(かっこよかったな)
あ、最強殺し屋伝説国岡見てたんだって思い出した。
ドキュメンタリータッチでまたいくのなら、板尾さん出さない方が良かったんじゃないかな。
みんなかわいいし、楽しかったからいいか。
ベイビーわるきゅーれの続編も楽しみ。
テンポ感が良い感じ♪
国岡の設定自体がめちゃくちゃやのに、若い女の子達の殺し屋候補を合宿のオーディションで決めるとかホンマ頭おかしい!(大いなる褒め言葉です♪)(笑)
どこに落とし所を持ってくるんかと思ってましたが、あのタイミングでのタイトルの出し方、待ってました!って叫びそうになりました(笑)
惜しむらくは、最後に良い働きをする女の子達ですが、戦闘能力の才能の欠片も見えなかった中盤までとのギャップにあまりリアリティを感じませんでした。
しかし、エンターテインメントとして十分に楽しめました♪
茶番が長い
退屈で死にそうになった頃にやっときたよ。ここまでの80分を帳消しにしてくれるカタルシス。いくらなんでも前フリが長い。
この女優さんたちに全く興味がわかない自分にとっては、コントにもなっていない茶番は苦痛でしかない。合宿パートは20分で十分じゃないの? ラストのアクションがよかっただけにもったいない。
ちょっと惜しい
この監督の持ち味である、会話劇のゆるゆるさとアクションのキレ具合の落差は今回も健在。
ただ、やはりミスマガの6人がメインであるためか、会話劇に尺をさきすぎな感があるのと、アクションもどうしても抑え気味。
特にクライマックスはさすがにご都合過ぎ…と感じてしまいました。
国岡は文句なしなんですがね…
ベイビーわるきゅーれほどの秀作とはいきませんでしたが、それでも楽しく観れましたのでこのスコアで。
飯盒は炊飯じゃなくて炊爨です。
「最強殺し屋伝説国岡 完全版」の続編で、国岡がプロの殺し屋を目指す若い女の子達の指導員をする話。
東京で1年前に起業された協会に加盟していない会社からの依頼を受けて、6人の女の子の合宿指導に乗り出すストーリー。
今回は国岡ではなく女の子達がメインという扱いではあるけれど、はしゃいだりガチガチだったりとちょっとノリが色々な方向にわざとらし過ぎる。
コメディとしては間違いではないのだろうけれど、前作は力まず飄々とナチュラルな感じが面白かったのに。
国岡にしても少しノリノリ過ぎるし。
これはこれで愉しかったけれど、期待した感じとちょっと違ったし、仲間側だってここまでムリヤリ残さずしれっと殺っちゃえば良かったのに。
アクションのスピード感はさすが!
この前「バイオレンスアクション」を観て思ったのは、ゆるゆるな殺し屋の映画は、邦画だと「ベイビーわるきゅーれ」が最高峰だということ。ゆるい会話と日常生活、そして殺しのシーンへの切り替えの凄さ。その阪元裕吾監督の最新作。前作の殺し屋国岡の世界観を活かした続編だ。
国岡のアクションはたしかにすごい。格闘シーンのスピードがハンパない。これだけでも観に来てよかったと思える。でも、後半の盛り上がりまでがちょっと長く感じてしまった。それは殺し屋を志願した6人の女の子たちを鍛える合宿生活を描くという設定だからなのかも。6人の物語をそれなりに触れていくと尺をとってしまうのも仕方がない。
あの6人のやりとりを微笑ましく観られるか、流れが悪いなと思うかが評価の分かれ目のような気がする。個人的にはあまりハマらなかった。
続編といえば「ベイビーわるきゅーれ」の方に期待したいところ。
前作からの確実な進化を体感できる
前作は、特にアクションシーンの間延びした感じが気になったが、今回は、モキュメンタリーという手法を踏襲しつつも、カメラワークや編集をフィクションに寄せているため、随分と観やすくなっている。そのせいか、アクションだけでなく、ギャグの方も、キレが良くなったし、洗練された雰囲気さえ感じられる。
内容的にも、殺し屋候補生の5人のキャラがしっかり立っているのが良い。アイドルなのにハードなアクションの撮影に挑んだ彼女達の現実の姿が、殺し屋育成の合宿を取材したという設定に、見事にはまっているし、「ベイビーわるきゅーれ」を彷彿とさせるグダグダした感じを描くのには、むしろモキュメンタリーの方が適しているのではないかと思ってしまった。
「かえすがえすも「バイオレンスアクション」は阪元裕吾に撮ってもらいたかった」と思うのは、私だけだろうか・・・
コマンドバトル!
「ベイビーわるきゅれ」で阪本監督と出会ってから早一年、「黄龍の村」「最強殺し屋伝説国岡 完全版」に続く最新作、しかもミスマガ2021に選ばれた6人を起用し、国岡のスピンオフを描くという阪本監督ユニバースを広げる画期的な作品になっていました。
まず6人の殺し屋候補の個性が強くて良いです。全員人間的にダメな部分を持ち合わせつつも、互いの弱いところを理解して関係性を深めていくという絆の深め方がとても好きです。よくよく考えたら6人ほぼ初演技でこの難しい殺し屋候補生を演じてるもんですから、今後の彼女たちの女優人生が楽しみです。
そして教官的ポジションに置かれた国岡さんもさすがの強さを見せつけてくれました。乱打でねじ伏せる格闘スタイルに、技で絞めるスタイルや間合いをとって冷静に戦うスタイルと今作も健在でした。
緩さとシリアスな展開の板挟みで、感情は喜ばしいくらいグチャグチャになります。残酷な死や、殺しへの葛藤、そして自分の殻を破る、彼女たちの成長物語としても面白く仕上がっていました。国岡さんは国岡さんらしい判断をしていたのも最高です。
R15指定かと言われると全然そんなことないラインで、せいぜいPG12なちょいグロかなーという感じです。これは阪本監督もTwitterで疑問を呈しているので、映倫はしっかり仕事をしておくれ…。
「ベイビーわるきゅーれ」「最強殺し屋伝説国岡 完全版」には少し劣りますが、それでも殺し屋の映画というジャンルを築き上げている監督のこれからの作品も楽しみです。国岡のスピンオフなんていくらでも思いついちゃう…!
鑑賞日 8/12
鑑賞方法 オンライン試写会にて
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