「コマンドバトル!」グリーンバレット ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
コマンドバトル!
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「ベイビーわるきゅれ」で阪本監督と出会ってから早一年、「黄龍の村」「最強殺し屋伝説国岡 完全版」に続く最新作、しかもミスマガ2021に選ばれた6人を起用し、国岡のスピンオフを描くという阪本監督ユニバースを広げる画期的な作品になっていました。
まず6人の殺し屋候補の個性が強くて良いです。全員人間的にダメな部分を持ち合わせつつも、互いの弱いところを理解して関係性を深めていくという絆の深め方がとても好きです。よくよく考えたら6人ほぼ初演技でこの難しい殺し屋候補生を演じてるもんですから、今後の彼女たちの女優人生が楽しみです。
そして教官的ポジションに置かれた国岡さんもさすがの強さを見せつけてくれました。乱打でねじ伏せる格闘スタイルに、技で絞めるスタイルや間合いをとって冷静に戦うスタイルと今作も健在でした。
緩さとシリアスな展開の板挟みで、感情は喜ばしいくらいグチャグチャになります。残酷な死や、殺しへの葛藤、そして自分の殻を破る、彼女たちの成長物語としても面白く仕上がっていました。国岡さんは国岡さんらしい判断をしていたのも最高です。
R15指定かと言われると全然そんなことないラインで、せいぜいPG12なちょいグロかなーという感じです。これは阪本監督もTwitterで疑問を呈しているので、映倫はしっかり仕事をしておくれ…。
「ベイビーわるきゅーれ」「最強殺し屋伝説国岡 完全版」には少し劣りますが、それでも殺し屋の映画というジャンルを築き上げている監督のこれからの作品も楽しみです。国岡のスピンオフなんていくらでも思いついちゃう…!
鑑賞日 8/12
鑑賞方法 オンライン試写会にて
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