コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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自分以外の家族が聾唖者だったら?
主人公ルビーは家族の中で唯一の健聴者。漁業を営む家族サポートを幼い頃から行っていた。周囲の目にさらされながらも我慢して日々を紡いでいた彼女に転機が訪れる。合唱クラブの顧問が歌の才能を見出し、音楽大学への進学を勧めてくれたのだ。家族以外の世界を知らない彼女が新しい一歩を踏み出す過程を描いた作品。終盤のとあるシーンが観客の心を動かすこと間違いなし。偏見・差別はどうやって生まれるのか、家族とはなにか、考えさせられるとても素晴らしい作品でした。辛い現状にいる人、家族との関係に悩む人、優しい愛に触れたい人にはぜひ観てほしい🙆
家族
ちょっと前までは、何の迷いもなく家族こそが私の存在意義であると断言できた。
だが、最近になって思うところがあり、心乱れている。
もちろん家族のために生きることが私自身の生きる糧でもあり原動力なのは変わらない。
その一方、私自身のアイデンティティーをさらに追求していくと、
家族が手枷足枷に感じることがある。
このタイミングでこの映画に出会えたことはまさに時宜を得ていたと言って良い?
と言って、この映画自体それほどその観点で掘り下げてはいない。
ありがちなパターンでハッピーエンドを迎える。
それでもヒロインの家族への思い、それに対する兄や父の思いには胸が熱くなる。
母親はちょっと空気を読めずにうざかったけれど・・・・・。
聾唖者という特殊な環境下でのストーリーだが、そこは健常者でも大きくは変わるまい。
最も印象的だったのは音楽の先生。
良い味出してる。
田舎の映画館では今週ようやく公開開始。
コロナ禍以降久しぶりに混んでいた。
こんな田舎でも良い映画というのは人を惹きつけるのだと再認識できて嬉しかった。
笑えるね
ちょっと興味出て見て来ましたが、親、兄が耳口が聞けないその中で彼女が、翻訳かがり、それよりも身振り利手振り、親が卑猥な仕草など、思わず笑い、久しぶりに卑猥な言葉インキンタムシなどと言って笑い来られてどうにも成りませんでした。
作品賞と助演男優賞の受賞を心から願う
これこそが映画だ。
普段映画を観ない人に是非観て欲しい作品。
一部の訳知りが絶賛するドライブ・マイ・カーとは真逆の作品だ。
誰もが共感でき誰もが涙する普遍のテーマを描いている。
夢がありながらも家族のために自分の人生を犠牲にしなければならない辛さ。
そんな人は世の中に大勢いるだろう。
一度しかない人生を投げうたなければならない苦しみ。
そしてそんな娘に父が出した結論は。
劇場で泣いてください。
鼻水も出ますのでティッシュをお忘れなく。
脚本・演技・撮影がグッドバランス
理由はネタバレ防止で言えませんが、可能なら映画館で観るべき作品だと思います。号泣させない美しさすら感じつつ、後半には中波小波が涙腺をくすぐり続けます。
キャストも皆さん素晴らしかった。
素晴らしい作品の一言に尽きる
素晴らしい作品。何もかもが上手い。シナリオ、演出、キャスティング、カメラワーク全て。シナリオはただのお涙頂戴的な嫌な感じが全くしない。本音を言い合っていて素晴らしい、それでいてラストは心に染みる話になっている。演出がクドくなく、そしてちゃんと伏線張っていて良い。後半の母と娘の会話で生まれた時の事を話すが、これはやられたと、号泣。キャスティングの家族も彼氏も浮いていなくて良い。
この映画の一番の見所は、ろうあ者でも普通の人間であり、モンスターでも聖人でもなく我々と同じ人間だと描いているところ。セックスだって、嫌味だって言う。伝わらなければコンサート中に夕飯の会話もする。そこを嫌味なくえがく演出は素晴らしい。この映画はもっともっと観てもらいたいと思う素晴らしい作品。余命がどうとか、惚れた晴れたのチープな作品を観ている場合ではない。
ひねらないから真っ直ぐ届く
予告から期待した通りの内容でとても良かった
手話ってカッコいいよな…
見終わると話す時のボディランゲージが激しくなってた笑
家族から求められる役割と自分の夢で揺れ動く主人公
誰かが意地悪で夢の邪魔をしてるんじゃないのが難しいところ
家族も抱いた夢も大切で、最後に背中を押してくれたのは家族
ハッキリ出てけって言ってくれた兄貴カッコいいよ
少年が言う「羨ましい」という言葉はきっと本心で、彼は円満な家庭を知らず、彼女は健聴者ばかりの家庭を知らない。みんな外からは分からない苦労や苦悩を持ってるんだな
母親が出産時の不安を吐露するシーン
一番泣ける
マイノリティがマジョリティの家庭、でも共感ばかりが理解じゃない
最後の手話しながら歌うところ。
いつも猫背で俯きがちな彼女が、先生のピアノを背中に受けて家族に届けるために上を向いて歌い上げたのとても良かった
歌は割と高い確率で愛に関する
少女が耳が聞こえない家族を支えるか、音楽大学に進学するかで葛藤する話。
少女の頑張りがありありと描写されており、歌唱も良い。手堅い作品。
良い点
・「僕が間違った」
悪い点
・心変わりがやや急
・とりあえず美男美女
コーダあいのうた
フランス映画「エール」のリメイク。
こっちの方が100倍良い。明るくて元気で、ジョークいっぱい!さすがアメリカ。聾唖の役者さんの演技がリアルで、めちゃくちゃ泣きました。愛する人と一緒に観たいですね。
漁業組合
親が何かしらの障がいのある子どもの面倒を見るというものはよくあるが、それが逆転している、最近よく言われるヤングケアラー的なプロットが秀逸。親の子を思う気持ちと子の家族を思う気持ちと自分の夢、自分の殻を破りたいという思いが丁寧に描かれている。今の時代もう少しICTを使えば…と思う場面も多々あったが、そこは…家族と子が双方とも動き出すラストもステキだと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)
巣立ち
家族の中で一人だけ健聴者だとどういう生活なのか。何が普通なのか。思いもよらないことが多い。意外とうるさいとか。他のメンバーは聞こえないから。
ただ、マサチューセッツ州の漁村からボストンに行くのって、房総半島から東京の芸大に行くくらいじゃないかと思うから、そんな遠くないぞ。それでも初めてなんだろうけど。
幼年期の終わり、巣立ちの物語
ろう者をテーマにしているが、中身は普遍的な家族の関係性、巣立ちの物語。
派手なシーンは少ないが、とにかく心を揺さぶられる、よい映画。
フランス版「エール」をうまくリメイクし、改変した部分が物語により意味を持たせている。
誤解されそうな表現もあったが、様々な配慮をしつつ果敢に挑んでいるなと。
日本語字幕の「聾唖者」の表記が、残念との声があるのをみたので、
日本の配給会社はちょっと気配りしてくれるといいなぁ。
(最近は「聾唖者」とではなく「ろう者」と呼ぶようです。)
ジョニー・ミッチェルのカバー「Both Sides Now」も素晴らしかった。
デビッド・ボウイのカバー「スターマン」のサビも
「スターマンが空で待っているんだ、チャンスを棒に振るなよ」と歌っている。
シーンごとにいろいろな意味を込めているのに気づくと、より楽しめる。
うん、やっぱり家族あるあるだった
今作の基となった「エール」を以前観ています。
同じように感動したと同時に、子供の頃の自分を思い出し、色んな意味の涙が出ました。
今作は、聾唖が無関係とは言わないものの、ご両親のキャラが、より思春期の娘にはキツいよねー、という状況に拍車をかけていて、そこで起きる下ネタ的な笑いは、作品が重くならず良いスパイスになっていました。
家族が仲良くみんなで働いてることを羨む、金銭的社会的には恵まれた愛のない家庭で育つボーイフレンドなども、素敵なエピソードでした。
そのボーイフレンドとのロッカー前のシーンで家族を笑われる気持ちが分かるかといった言葉をぶつけますが、あそこは沁みたなぁ。
家族をジロジロ物珍しく見られること、不必要なまでに大袈裟に同情を表してくる人に悪目立ちさせられること、そういうのが気にならなくなったのは、私も結構大人になってからでした。
主人公の歌声や、ピュアさを感じる目、素朴なファッション。心温まる良作でした。
お父さん役の方が、ぜひともアカデミー賞獲られますように。いつかテレビでやってください。
素晴らしかった
ミュージカルではないけど、歌うシーンが非常に印象的な映画。
まあ、あらすじを見れば当たり前なのだが。
家族(人)の幸せは色々な形があって、何が誰にとっても絶対に正解というのはないけれど、自分を含めた家族皆の幸せを考え、掴み取る為に、一生懸命生きる主人公とその家族の葛藤、成長、愛に心を打たれ、この家族皆の幸せを願わずにはいられない・・自分にとっては、そんな映画だった。
笑えるシーン(下ネタ結構あり)も沢山あり、家族以外のキャラクターも良い味を出していて、終始だれる事が無かった。
劇場で見れて良かった。
心が温まる素敵なストーリー
THEお涙頂戴の映画は正直いって苦手ですが、この映画は笑いありユーモラスがあるのでとても楽しみながら最後は感動する本当に心が温まる映画でした。
家族のうち1人だけが健聴者で、主人公が産まれたときの母親の正直な不安やいつも助けてばかりと思っていたがいい迷惑だと兄が言っていたところが本当に印象に残りました。
知らず知らずのうちに障害があるからといって、何も出来ないと思い込んでいたのではないかと。
とても考えさせられる映画でもありました。
なかでも主人公の歌声に本当に癒され、発表会のシーンで感動しました。
ぜひ映画館で見て欲しいです。
才能と良き先生との出会いの奇跡のマッチ!
歌がメチャクチャうまいというgiftedな才能。
素晴らしい歌声。
そして、これを見出してくれるメチャクチャ情熱的で面白い先生との出会い。こんないい先生はなかなかいない!才能があって、こんな先生に出会ったら、その先生を好きにならずにいられない。それほど魅力ある先生。ジム・キャリー並のパワフルボディランゲージが見ものです。
才能を見出し伸ばしてくれる、それがいい先生だけど、そんな先生現実にはこれっぽっちもいません。少なくとも私自身はいなかったから悲しい。。。いたんだろうけど、そもそも何か突出した才能がなければ出会えません。残念。
この2つが奇跡的にマッチしたら人生がぐーんとうまくいっちゃった少女の話。
聾唖の家族だから大変で…不良になっちゃってみたいな一歩間違えたらそうなってたかもしれないけど、才能といい先生との出会いが全てを明るい方向へ導きました。
家族が自分以外全員聾唖であることは、そりゃ大変だろうけど、それを理由に人生がダメになったってことにならない空気が映画の最初から伝わってきて、それは何故かというと聾唖の家族がみんな非常に愉快で性格がよい人たちだから。
すごく明るくてメチャクチャいい青春を送っている少女の話だから、嫉妬心が湧く。そんな羨ましい話でした。
泣かない理由がない。
家族4人の中で唯一、耳が聞こえる妹。
その妹は素晴らしい美声だった。
しかし家族にはわからない…。
こんな話!泣くよそりゃ!
音楽を取るか!?
音楽が聞こえない家族を取るか!?
そこにあるのは最高の家族愛。
やっぱ歌は人生を変えるなー。
とにかく主役のエミリア・ジョーンズが
上手くてかわいい!!!
いい顔するよなー!!
でもって、V先生!!
エウジェニオ・ダーベス!
めっちゃいい役者ですねー!!
厳しさと優しさの良いポジション!!
バレンタイン前日曜日ってとこもあり満席でした!
じわじわくる
全編観終わって、なんとなくじわじわしました。
誰のせいでもなく、家族の繋がりと、個人のしあわせ
どっちも大切で、、
お父さんの心の動きが手に取るように響いて
気がついたら涙があふれていました
オススメです!
音を体感する大切さ
三連休二日目、子供らは友達と遊びに行くというので、「よしゃ!『コーダ』観に行ける!」と用意していたら、予定がポシャった娘が急遽ついてくると…。
チケット発券時、「18歳以下は保護者の説明が必要」の文字…。うう…説明するから!!と、発券。
実は受験をこの夏から始めると言い出し、なんとかサクラサイタ娘だが、1月ごろから些細な音が気になりだすストレスを訴え出したので(住んでる場所のせいもあるとは思うけど)、イヤーウォーマー二重(マフは嫌だというので)で出歩いていた。映画が始まると、船のエンジンの爆音と音楽の音とが予想以上に大きく感じ、「連れてくるの失敗した…」と落ち込みつつ横を見ると、イヤーウォーマーでしっかり耳を保護してた。
発券時の予告通り、下ネタもバンバンあり、「連れてくるの失敗した…」と再度落ち込むも、それも爆音も最終的に主人公の人生の大事な文化であることが結実していく終盤、嗚咽止まらずマスクが冷たくなり、大変だった。
音の大きさ、優しさ、無音さ、振動を体感しながら味わう映画なので、映画館で観られて幸福だった。娘には時期的には早かったかもしれないけど、そういう間違いも混みで、思い出。
パンフが完売していて、「CD買いたい!!」と、娘。
高くついてしまったけど、久々にいい映画を映画館で観た!!
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