コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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泣きたい時にはまた観たい映画になった
エール!に似ているなと思ったら
孤独
孤独を感じさせるのは他人の目なのか、自分自身なのか。
主人公もろう者の家族も、家族以外との関係で孤独を感じている。
果たして、誰が作った壁なのか…。
以前、同僚だった人が、手話で話している方達を見て「声を出してたら、賑やかなんだろうね」と言ったのを聞いたときに、すごいと思った。何か見てはいけないような気になって目を逸らすのではなく、聴者と変わらないね、と言えるその感覚に刺激を受けた。自分とは違う人(自分以外全て)を受け入れる。当たり前だと思っている。差別のない世界ってそういうことなんだろうな。
帰りにろう者の方がみえた。字幕があるから、ストーリーは分かるんだろうけど、歌の聴こえないこの映画を観たときにどんな風に感じるんだろう、と思った。
心を押してくれる映画
後味の良いヒューマンドラマ
Deafと言う社会派なテーマを、こんなにも爽やかでユーモラスに、そして観た人達が、みんな前向きになれるテイストに仕上げられるのは、流石アメリカン!と感心。
Deafである人々には、ろう文化(日本語での名称や漢字表記には問題があると知りましたが、歴史ある文化なので、とりあえず使用)という世界があり、それは個々の結びつきも、個とコミュニティの結びつきも強固であると聞きました。彼らにとって、居心地の良い社会なのです。
例えば健聴者が、全く理解できない言語の国に1人で置き去りにされたら。想像しただけで不安に苛まれます。
だから、ルビーの母親が外の世界を嫌厭したり、娘が健聴と知って落胆したのは、責められる事ではないんだと思いました。それは終盤のコンサートの場面での演出で、強烈に実感できます。あぁ、こういう世界でずっと生きているのか、と。
娘の歌声は聴こえないけど、周りの観衆の表情などを観察して、その素晴らしさ、才能を理解した父と母。健聴の娘の世界に2人が一歩寄り添った瞬間にも思えました。
父親役のトロイ・コッツァーは、神話のポセイドンさながらの髪と髭で(だから漁師?)、少しプライドの高い、強い父親をコミカルに演じていました。
兄役の俳優さんも、Deafの世界に固執せず、SNSを楽しんだり、妹の友達をガールフレンドにしたり、漁業の新形態にトライしたりと、若者らしいエネルギーに溢れる反面、聴こえない事による軋轢、葛藤の感情表現が素晴らしかった。
多様性と言うと大風呂敷を広げた感じになるが、日本人が皆、個人差こそあれ英語を理解しているように、マジョリティである健聴者が少しずつでも手話を習得すれば、お互いに、新しい発見、楽しみが広がるだろうなぁと思いました。
素晴らし過ぎた。・゜・(ノД`)・゜・。
ネトフリやら何やらで、良くも悪くも動画視聴の環境は変わっている。
スクリーンでなくとも名画を公開スケジュールで見れるし?安価なのだ。
レトロニムだろうが何だろうが、それでも俺は劇場に足を運びたい。
今回は!シング2の時間間違えて、思わずコチラを視聴。
でも!良かったよ。・゜・(ノД`)・゜・。
その?ネトフリ等で視聴姿勢?が変わった事の一つに、上映時間や作品の起承転結の組み立てが有ると思う。
本作は、順調にハナから引き込まれて、垂れる事無く、一気に終盤迄進む。
何年か前に?アカデミー賞が有色人種に配慮し始めて?身障者の方へも『過剰に』配慮し始めて・・
支那中共の監督が戴冠したり?韓国映画が作品賞獲ったり?
本作もそう。
そんなん無くても、コチラは秀逸だったのに、何だか?逆に斜に構えちゃうよね。
そこだけ、勿体なかった。
劇場に足を運んで欲しい度】☆⑤
主演のエミリアジョーンズちゃん、めっちゃ魅力的度】☆⑤
先生役、中々に嫌いぢゃ無い度】☆④
是非に、大劇場で見て欲しい!!!
みんなの「あい」が違っていて、それが面白い!
映画「コーダ あいのうた」に感動した
映画「コーダ あいのうた」
心が動かされました。
子供が親から独立する「親離れ」というテーマだけでなく、
親が子供から独立する「子離れ」も描かれている。
聾唖者の両親と兄を持つ女子高校生が、家族で唯一の健常者であるため、
家族の漁師の仕事の手伝いと通訳として、身を捧げていた。
合唱団に入ったことで、高校の音楽の教師から、歌唱力を認められて
バークレー音楽大学への進学を推薦される。
しかし、家族のことを考えれば、進学できないと、諦める。
兄は、家族の犠牲にならず音楽大学を進めるが、
両親は、通訳として家にいてほしいと、反対する。
そんな時に、合唱団の発表会に、家族が参加することになる。
声は聞こえないが、そこで歌う子供の表情や、周りの表情を見て、
両親や兄も感動する。
音楽大学の受験の当日、両親と兄が本人を会場に連れて行く。
その会場で、声が聞こえない家族に、手話で歌う。
その姿に感動して、涙がでました。
子供が「親離れ」する姿と、親が「子離れ」する姿が重なりました。
さらに、自分の子供との「親離れ」「子離れ」とが重なり、
さらに涙がでました。
是非、見て欲しい映画です。
サイレント…これが現実
気持ちが通じ合うのに、言葉は関係ない
劇場公開時に大雪で見に行けなかったのと。
これ2015公開・仏映画「エール!」のリメイク(劇場で見た)なので。
うーんと思ってたら。オスカー受賞で拡大公開。これは見ようと。
主人公だけ健聴者なので、社会での対外的交渉(通釈)は全て自分。
だからいつも家族と一緒にいなきゃいけない、頼られてばかりって辛いよね。
そんな葛藤と並行して、音楽の先生・通称V先生が。
主人公の音楽の才能を、引き伸ばしていくシーンがとてもお気に入り。
たまごのからを外からコンコン突く、そんな感じ。
あと手話は解らずとも、表情や手の動きでなんとなく。
その感情が伝わる箇所も多かったのが、素晴らしい。
家族物・青春物。それを包む大きな愛を、見終わった後に感じたな。
ま、正直こじんまりした作品ですが。見て損はしません。
ラストシーンのサインマーク。意味を後で調べたら、ちょいほろり。
愛情あふれる聴覚障害の家族へ贈る、ルビーの歌に泣いたー!
思春期の女の子が家庭の事情で、夢を断念しようとするが、家族がその背中を押して、夢へ向かって歩き出す
…ここまでの話ならめずらしくはないが、この「家庭の事情」が、自分以外の家族全員が聴覚障害というところが全然違った
聴覚に障害を持ちながら、社会の中で生きていくことの厳しさ、困難さが作品の根底に流れる
が、暗さはない
ルビーの家族は明るく、たくましい
自分の家族が、奇異な目で差別的に見られることに、肩身の狭い気持ちだったルビー
でも、仲が良くてうらやましいという友達の言葉で気付く
障害の有無じゃない
本当の「家族」って、どれだけお互いを心から思いやり、大切にできるかなんだと…
自分の家族の素晴らしさに気付いたからこそ、ルビーは夢をあきらめて家族のために生きる決心をする
また、家族は、自分たちの生活に必要不可欠な存在であるにもかかわらず、ルビーの夢を応援する決心をする…
学校でのコンサートのシーンは秀逸だった
聴覚障害の人たちが生きる、音のない世界とはこんな感じなのか…と、衝撃的だった
そこで、家族は、聴衆の反応からルビーの歌の才能を信じる気持ちになる
どんなに、ルビーの歌を聞きたいことだろう
ルビーが家族のために自己犠牲的な人生を送ることなく、家族が自分たちの生活のためにルビーに依存し続けることもなく、お互いに自立を目指すラストシーンは気持ちよかった
ルビーのお兄ちゃんと音楽の先生もいい味出してました!
この二人のルビーに対する愛情も印象深かった
家族と彼女 愛と成長と旅立ち
May I talk about this move.
アカデミー賞 作品賞に納得
アカデミー賞の作品賞を含む3部門を受賞しただけあって、ものすごく良い映画でした!
家族の中で一人だけ耳が聴こえるという設定はちょっと重い雰囲気になるのではと思っていたら、全然そんなことはありません。
大半は手話での会話になるのですが、下ネタも含まれる過激な内容も多くてかなり軽い。
途中笑ってしまうシーンがいくつもありました(笑)
しかし演技力と構成が素晴らしく、聴覚障害に対しての辛さ、苦悩も解るようになっておりメッセージ性も非常に強い作品です。
それでいてストーリーは実に感動的で、最後は涙がこぼれました。
そしてなんといっても「歌」の魅力。
歌唱力も見所ではありますが、声を超えて、障害を超えて届けられるその力の凄さには胸が熱くなりました。
聴覚障害というものの健聴者へのメッセージや、歌の力の全てを体感する為には映画館での鑑賞がベストですが、もし家で鑑賞する場合はなるべく大きな画面で、なるべく高音響で。
少しでも作品の世界に没入できるようにして見たいものです☝️
「作品賞」に相応しい、納得の作品でした!
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