コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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やっと聾唖者に陽の当たる作品
家族が耳が聞こえても、主人公と同じ悩みは多々あるはず。
家族は自分以外全員耳が聞こえない。
それでいて皆、個性が強いから10代の女の子にはうんざりするような家庭環境にも思えるがそこには家族愛が強くあり何だかんだで幸せに暮らしてる。
でも、「夢」は「今ある幸せ」とは違うもの。
まだ目に見えないが、とてつもなく大きく、未知への好奇心や不安といった沢山の刺激を与えてくれる。
夢を見る子供と、現実しか見ていない親とのすれ違いを分かりやすく表現してくれている。
父親の行動力の無さや、母親の自己中さはよくあるドリームキラー親バージョンあるある。
でも、二人とも根が良い人だからスムーズに進む。
兄が妹の才能を素直に認めて応援できるのが凄い!
ええ兄貴や!
僕自身も夢を見つけた15才から親や、周りの人達との温度差を感じながら、もがきにもがいてその環境から抜け出して自分の世界を作りはじめていたのを思い出した。
そして、唯一の理解者であり、心の支えは当時の彼女やったな‥
見ていて、色々と懐かしくなったな。
ストーリーもテンポよく、ストレスも少なく、深さはそこまでだが爽快な映画でした!
サンダンス映画祭で発掘されてよかった!
エールを見てからほんとは感想を書くべきだろうけども、一旦メモとして投稿。
予告編を見て涙が出てしまうほどだった。
実際見に行ったら、なにげなく流れる音楽をはじめ使用されている楽曲やルビーの素敵な歌声が最高だった。
ヤングケアラー問題、ろう者と健常者の関係性、親子の相互理解の壁などなど沢山の問題を盛り込んでいた。
ルビー中心に描くことで、恋の要素も入ったりで、チャーミングな軽やかさがあり、そこもよかった。
ショックだったのは、つなぎに挟まれる会話の下品さが悪目立ちしていたこと。必要なやりとりであれば耐えられるが、家族モノに刺激を与えたいだけのような印象しか受けなかった。
そこはとても残念だった。
サンダンス映画祭でAppleが手を挙げなければ、日本で見られなかったんだろうなと思うと、見れてとても良かったが、オスカー作品賞かと言われると、もやもやした気持ちがどうしても残ってしまう。
inclusive diversity の風潮の中、アカデミーは変遷中の過渡期なんだよということで、今年を象徴するものとしてはいいのかもしれないとも思った。
侮っていましたが
コミカルに感動!
予備知識ゼロで観ました。Child of Deaf Adults(ろう者の親をもつ子供)と楽曲の終わり(=次章が始まる)を意味する音楽記号CODAのダブル・ミーニングをタイトルに冠した訳が全編を通じて伝わってきて、琴線をびんびん響かせてくれました。ある意味、王道ストーリーでありながら、ろう者の生活などよく知らないことばかりなので、とても興味深く感じました。健常者にはわからない苦労が絶えないのですが、そこをコミカルに描いているところに共感しました。音楽のV先生(エウヘニオ・デルベス)の小型犬、中型犬、大型犬の発声法などとっても笑えましたし、お父さん(トロイ・コッツァー)とお母さん(マーリー・マトリン)の下ネタてんこ盛りの手話も見応えがありました(笑)。そうかと思えば、海での丸太ごしのファーストキス・シーンの美しさは、映画史に残るのではと思うくらい感動しました。終盤に入り、秋のコンサートで父フランクが無音の中、観客の反応により娘の歌を聴くシーン、その夜、星空の下、ある方法で娘の歌を聴くシーンがリフレインされるところなど、監督の巧さに深く感銘を受けました。そして、何よりも主役ルビー・ロッシ(エミリア・ジョーンズ)の魅力が素晴らしかったですね。彼女の歌声を聞いていて、若い頃のリンダ・ロンシュタットを思い出しました。心から好きだなって思える作品でした。
確かに愛される
グッドウィルハンティング
アカデミー賞おめでとう⁈
鑑賞動機:脚色賞8割、たまには劇中で誰も死ななそうな映画観ようかな2割。
『エール!』未鑑賞。スタン・ハンセンは🤘のように思います。
サンダンスで評価されたとはいえ「御涙頂戴感動消費用製品なんじゃないの?」と思ってスルーのつもりだったのですが。至らないところもあるけれど、誠実に丁寧に作ろうと努めたんだろうな、と思えました。また一つ新しい一歩が踏み出されたってことでしょう。
エミリア・ジョーンズがすっかり大人になって(『ゴーストランドの惨劇』比)、そしてこんなに歌がうまいとは思いませんでした。
ガッツリ下ネタがちょいちょい投入されてて、笑っちゃいました。だからPG12なのですね。年頃の娘的には勘弁してほしいでしょうが、コッツアー/マトリンのラブラブ両親のイチャイチャぶりにほっこり和みます。そして汚い言葉の手話🫣や兄貴との罵り合いのふりしたじゃれあいも、ほわほわします。キツイ事言う母ちゃんだって、決して搾取しようとしてるわけではないでしょう。結局のところ、この特別な家族の話ではなく、どこにでもいる家族の普遍的な話であり、それをよくある話と捉えるか共感できる話と捉えるかでしょうか。
いい意味でよくできた作品だと思えました。
一緒に観に行ったお友達は泣いちゃって大変でした。かわいいです。
ものすご〜くスイートな佳品
ピーロきゅ〜〜〜ん😍♪
観て真っ先に揺さぶられたのは、実は久々に見るフェルディア・ウォルシュ=ピーロ君!
わー、大きくなったけど、昔と同じ顔でよかった〜、ロン毛じゃなくてよかった〜www
私が一番好きな映画『シングストリート』でときめいた後、特にサントラアルバムがヒットしたとか、海外のチャートに入ったとか聞かなかったから、一発屋みたいになったらやだなぁと、心の中でこっそり推してました。推してたくせに、フルネームは覚えられなかったw
ピーロくんとしか認識出来なかったけど、誰かに名前を短くするように言われなかったのかな。フェルディアも変わった名前だし、ウォルシュピーロって…。
ウィルスミスとか、トムクルーズとか、トムハンクスとか、エディマーフィーとか、ブラッドピットとか、ヒューグラントとか、ヒュージャックマンとか…、売れてる人はみんな覚えやすい名前!!!お願い、名前変えて、ピーロくん!
やたら星の数多いし、みんな泣いてるし、アカデミー賞めっちゃ取るし、絶対観ようと思ってた作品、すっぴんで行ってよかった…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
思えば、星の金貨とか、愛していると言ってくれも毎週泣いてたんだよなぁ。絶対好きに決まってるよなぁ。
前の職場に難聴の子がいて、マスクつけてると会話に加われなくてマウスシールドつけたり、時々筆談したりしてたのを思い出した。耳が不自由でも、リップシンクで何を言ってるのはわかるそう。だから、あそこまで内容を理解できないのはちょっと大袈裟かなとは思ったけど、やっぱりルビーなしで生活が成り立たないというのは、身につまされた。
今、ヤングケアラーが増えていて、そのせいで不登校になったり、中退したりする生徒が多いと聞くと、実際のところルビーも本当は大学なんか行ってる場合じゃないんだと思う。
遅刻ばっかりする不誠実な生徒だけど、最後まで諦めずにV先生が指導してくれて、そこも胸熱だった。ルビーの立場なら自分はどっちを選ぶんだろ。お兄ちゃん、本当にありがとう。お兄ちゃんが背中を押してくれて本当によかった…。
号泣ポイントはいくらでもあるけど、最後にパパが"Go!" と声に出したとこ。話せない人が話すのは反則や〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)…
そういえば愛していると言ってくれでも、最終回でトヨエツが『ぃ、いろこ〜!』って叫んだとこ、マジで号泣したもんなぁ…。素晴らしい作品でした…、ありがとう。
そしてアカデミー賞、おめでとう!
青春の光と影
泣きたい時にはまた観たい映画になった
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