コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
全545件中、181~200件目を表示
垣根を超えて
私はこれまでの人生で、周りに聾唖者がいなく、
自身も健聴者だったため
この映画を観て、自分の先入観に気づくことがありました。
聾唖者の母にとって、
生まれる子供は健聴者であってほしいと思うはずというのは私の勝手な思い込みでした。
そうか、子供が健聴者だと、違う世界になってしまう感覚になるのかぁと…。
それから、子供の人生は親のものではないのだから、
応援してあげてよってお母さんに対して思いましたが、
誰かに子供は歌の才能があると言われても、聞いたこともなく、誰かと比べることもできなかったらどう才能があるのか分からない、
だからずっと家族といてほしいって言ったのかもしれないなと思いました。
生活は貧しく、死活問題にもなってしまう
漁を禁止されたり問題は色々起こるのですが
家族がみんな幸せそうで、悲壮感がないのが良かったです。
まさに障害は不便であっても不幸ではないってこういうことなのかと思いました。
映画の中で、家族の愛情が伝わるシーンがいくつもあって、そのたびに胸が熱くなりました。
言葉でなくても愛を伝える方法って沢山あるんですね。
あとエミリア・ジョーンズの歌声にはのっけから感情を揺さぶられてしまいました。
ヤングケアラー
ルビーは、V先生との出逢いにより、才能を開花できましたが、才能があっても夢を諦めざる得ない子供達は沢山いそうですよね。
ヤングケアラーの子供達と全ての行政に届いて欲しい作品だと思いました。
シンプルで快活な映画
アカデミーで受賞される前と取ったあとの計二回観賞しました。やはり、面白かった。聴覚障がい者と健聴者の二つの視点で描かれた本作は作る側と観る側の「多様性」を取り込んだ傑作でした。ろう者の家族は近所では変わり者として扱われていたが、暴力や村八分のような扱いはされていなくて、漁師として扱われていたことに少し安心した。
兄のレオはルビーの親友といい感じすぎる関係になっていたり、労働組合を作ったりして急展開が激しい内容でしたが最後には丸く収まって本当に良かった。
ベルナンド先生も個性的で高慢な印象でしたが、音楽に対して情熱を持っていたり、資質のある生徒には道を導く模範的な先生でした。
手話でヘルペスを表すシーンも面白かったですが、何より痛感したのが聴覚障がい者は「娯楽」を楽しむ機会がほとんどない、ということを教えられました。今後、耳の聞こえない人でも楽しめる映画が作られたら、もっと映画業界も面白くなりそう。
歌声が好きすぎる…
難しく考えれば色々な見方があるし
沢山のメッセージが詰まった映画だと思います
でも、とにかくルビーの歌声が素敵すぎる…
V先生が素敵すぎる…
そして、お兄ちゃんが意外と一番まともな考えを持ってることにちょっと感動
発表会のシーンの演出も好きだし、そこからのオーディションシーンも好きだったなぁ
「エール!」ほどには・・・
フランス版が気に入っていたので、ほぼ「エール!」のシーンを思い出しながらの鑑賞となった。
彼氏にパッとしない感が・・・
汽笛が聞こえない、ろう者の操船は可能なのか?(免許取得の可否)
(実際、劇中でも聴者の乗船義務を課せられていた)
主人公の歌声も悪くはないのだが、際立って優れている感じがしなかった。
(致命的な部分?)
「エール!」は後半、グッとくるものがあったが、本作は焼き直し感と相まって、予定調和的な終わり方だったかなと・・・
無音の部分、完全無音なので、かえってリアリティがないような印象。聞こえそうで聞こえないもどかしさが良かったのに(聴者の論理?)。
アメリカには、ルノーカングーのような小洒落たファミリーカーがないのか、クルマのシーンにも、さほどにワクワク感がなかったような・・・
「エール!」は何回も観ているが、本作の場合は・・・ちょっと微妙。
音のある/なしを超えたメッセージが伝わってくる
仏映画「エール」の"焼き直し"かもと二の足を踏んでいたが、とんでもない。観てよかった。
CODA=Children of Deaf Adult/sである主人公ルビーだけでなく、聞こえない両親と兄それぞれの願望や葛藤にも踏み込んだことで、ルビーの決断の意味が一層、胸に迫った。
ここぞという場面が、音のない世界側から撮られている。それによって監督が伝えようとするのもの深さ! ジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」を歌うルビーの澄んだ声が、今も心で響く。
ため息がでました。
事前情報の泣けるとかは要らなかったです。一応ティッシュ持参で行きましたが、大事なのはそこじゃないと思います。
アカデミー賞受賞作品において私が共通して思うのは、その作品でしか感じられないような特別な時間を持っていることだと思います。
自分たちは理解者だと、そんな幻想に近い盲信に気付かされる場面があり素晴らしかったです。
あとは自分の生き方を考えさせるだけの説得力がありました。そういうと説教臭いのかと思うかもしれませんが、悩み抜いて、深く理解し合う、そのような経験が私にもこれからあるとは思えない。そう思うと少し嫉妬を感じました。この映画は理解し合う事の素晴らしさを教えてくれました。なので最後にため息が出てしまいました。心が暖かくなるときに出るため息です、
2022年1番他人に薦めた名作
2022年劇場鑑賞14本目 名作 90点
なんかずっと異様に評価高くて有楽町まで足を運び鑑賞。
案の定素晴らしい作品、案の定アカデミー賞獲得。
マイナーですが台湾映画の無聲という映画も手話を駆使した映画で、そちらも衝撃的だったので是非。
コーダですが、邦画のお涙頂戴で出てくる涙とは全然違う涙が旅立つ娘を送る最後の最後で溢れた。
ずっとずっと出そうな瀬戸際で溢れてパンクして出来てたのを覚えてる。あの感覚はあんまりない。
お父さん役、兄役、先生役、みんないいキャラクターだったなぁ
もう一回見たい、是非
予想以上
アカデミー作品賞を受賞していたが、どうせ、リチャード・ドレイファスの「陽のあたる教室」のような作品だろうと思いながら鑑賞
似ている部分もあるが、全く違う演出もあり、泣かされました
(下ネタだが)笑いもいっぱい
オイオイ、それは手話ではなくジェスチャーだとツッコミたくなる所で爆笑しました
う〜ん…アカデミー賞?
ケチはつけたくないけど…。泣けるけど…。
ストーリー展開の先が見えて、最後もうまくまとまってなんだかなぁ…。
私は心にグサって引っかからない。浅い感覚しか残らなかった。
手厳しいようだけど、家族愛的なストーリーはやり尽くされた印象で(もちろん、聴覚障害の家族は稀な題材で難しい挑戦だったとわかる)
もっとシビアで、現実的で、ずっと映画を見終わった後でも考えつづけたくなるような、簡単に気持ちを言葉にできないような深みのある映画に出会いたい。
これがアカデミー賞?「ドライブマイカー」の方が演者、演出、音楽、脚本のセンスが数段上!これは自信を持って言えます。
静かにその作品世界をしばらく浮遊していたくなるような。
何度でも違う角度から考察してしまいたくなるような。
そんな深い思考を与えてくれるものに出会って行きたいです。
日本映画に期待しています。
澄んだ歌声と温もりの手話が包む世界。
この展開って、日本でも良くある「家族だから」論だなぁ。
家族だから協力して当たり前という謎ルールで、個人の将来をぶっ潰していく。
ルビーは「私の責任じゃない!」としっかり自分の意見を言えてたが、多くは手伝わざるを得ない状況に追い込まれ、その癖全く感謝されず結局駒の1つである事を悟りながら年老いていく。
諦めと共に、頭の片隅では一生悔いが残るのよね。。
頼る方も、狭い世界の中で、偏った知識の中で、それしか頭に浮かばない。
だから、コンサートの後「俺の為に歌ってくれ」と言える父親の心の豊かさに心が震えた。
真に相手を思いやると言う事は、己のエゴや不安や執着を超えてなお、その人の意見に寄り添おうと努力できるかどうか。
凄く難しいんだよ。
フランス版を見ていたので、どうかなと思っていたけど、娘のオススメも...
フランス版を見ていたので、どうかなと思っていたけど、娘のオススメもあってみました。
前作ではモヤモヤしながら見たけど、この作品は全体的に明るくて、多々共感できた。
家族、友達、恋、そして先生、愛がいっぱいあった。
私自身もこんな所で涙が出るんだなぁ…
自然に涙が出てきた。
漁師という設定も良かった。
お父さんが最後の方で、ここで見る星(だったかな)と海で見るのとは違うって言ってたのにジーンときた。
手話付きで歌えばいいのにと思っていたら
最後ちゃんと手話付きで歌ってたね
いい映画見たなあ
もう一度見たい映画
シンプル
フランス映画のリメイク。分かりやすいストーリーで予定調和とも言える。が、本当に聾唖者の役者さんをキャスティングしてるので迫力はあった。最後、ジョニ・ミッチェルの名曲が響くわ、ハイ、泣きました✨
やっと聾唖者に陽の当たる作品
全編、手話劇で作られた映画はなかったと思う。会話劇では出ない味があったと思う。
コンサートで両親の複雑不安を音を消す事で、私達に共感させ本当に良い作品でした。
今年のアカデミー賞はドライブマイカー同様に
音を消すテクニックで映画の奥深さを作っている様。
全545件中、181~200件目を表示