劇場公開日 2022年1月21日

コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価

全711件中、181~200件目を表示

4.0青春の光と影…そして,愛

2022年8月21日
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鑑賞方法:VOD

本年度のアカデミー作品賞を受賞した作品。近場の映画館では公開していなかったので、遅れて鑑賞。聴覚に障害のある家族の中で、唯一人、耳が聞こえる少女の心の葛藤と成長を描いたヒューマン・ドラマ。

最近のアカデミー賞は、人種やジェンダー問題等、個性の尊重を取りあげた作品が受賞する傾向にある。今回は、耳の聞こえない障がいのある人達が生きていく息苦しさを、背景に描いている。しかし、主人公の家族は、聾唖であることを障がいと感じながらも、決して卑屈にならずに逞しく生き抜く、人としての強さと明るさを感じられるように描いている。そして、それを支えているのが、ゆるぎない家族愛なのだと思う。

漁師である聾唖の家族の為に、幼い時から通訳となって漁師の手伝いをしてきたルビー。学校では、変わり者の家族ということで、仲間外れにされながらも、新学期に合唱部に所属する。その担当教師が、ルビーの歌の才能を見出し、音楽大学進学を勧める。一方で、ルビーの通訳を頼りにしている家族は、進学に反対し、家族を守ることを願う。好きな歌を続けるのか、家族の為に歌を諦めるのか、その葛藤の中に、淡い恋心も織り込みながら、ルビーの青春物語を描いていく。

それほど、サプライズのあるストーリーでもないし、よくあるヒューマン・ドラマだが、本作の素晴らしさを増幅したのは、やはり手話による演出構成であると思う。主人公家族となる、父役のトロイ・コッツァー、母役のマーリー・マトリン、そして兄役のダニエル・デュラントは、実際に、聴覚に障害を持ちながら、聾唖俳優として活躍している。だからこそ、本作の演技が、決して台本を読むだけの演技ではなく、彼らの心の内から訴えるような、喜怒哀楽が現れているのだと思う。

手話を知らない自分でも、その手話や表情からその想いが伝わり、音声としての言葉を発しなくても、ヒシヒシと感じるものがあった。特に、最後の『青春の光と影』を歌うルビーが、家族の前で、手話をつけて歌い出すところは、それまでのストーリーと相まって、心に熱いモノが溢れてきた。

海外では、こうした障がいのある人々が、エンターテイメントの世界でも、堂々と活躍できる場もあり、それを認める風土ができている。日本も、『24時間テレビ』の時にだけ盛り上がるのではなく、常にこうした人達が、明るく生きられ、互いを認めあえる社会を、築いていかなければいけないと感じた。

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bunmei21

4.0笑顔になれる家族の物語

2022年8月19日
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楽しい

幸せ

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えみ

5.0かぞく

2022年8月15日
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母が
あなたが生まれる時
耳が聞こえない子であってほしい
と願ったこと

耳が聞こえる娘に頼らないといけないこと
娘の好きな歌がきこえないこと

すべて残酷なのに
とっても暖かい家族だった

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Yuki

5.0聾者と健常者の世界の対比と融合から描き出されるのは、「自分と異なる世界観・価値観への向き合い方」

2022年8月14日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

幸せ

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にち

4.0マイルズのギターに合わせ、ルビーの部屋でデュエットの声合わせするするシーンが最高

2022年8月13日
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泣ける

楽しい

興奮

聾唖の世界も、そうじゃない人達も色々な人生があるから、なんだか楽しいじゃないか。
この家族の楽しい所は、両親のあからさまなセックスにもある様に、聴者の娘に対する嫉妬に似た愛情表現のストレートパンチが分かりやすく、周りを気にしていきる私としては、霞が晴れた様な胸騒ぎが気持ちいい。

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ezu

4.5違っているけど、みんな同じ

2022年8月12日
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鑑賞方法:VOD

今、注目のヤングケアラーと、そのろうあ家族の自立物語。

どうしても越えられない壁がある。
本作の場合、「聞こえる」主人公と「聞こえない」その家族という壁だ。
だからこそ理解できない、ゆえに信じきれない可能性をどう理解しあい、
相手を、自身を信じて、しがみついていた手を離し、互いに自立してゆくのか。
過程が見どころだった。
でなければやがては共倒れになる未来が待っているのだから
このあぶなっかしい駆け引きには、やきもきとハラハラのし通し。
(ああ、家族の犠牲になっちゃダメだとか。気を遣わないからって子供ばかりに頼らず、外の人にも頼ってとか。どちらも気持ちは分かるだけに!)

社会からの疎外は感じているものの、そこは日本とちがう海外気質?
鬱めくどころか、外へ外へと向かう主人公家族の自己主張力と、
駆使したサバイバル精神がとにかく痛快だ。

だからこそ導かれた大団円のような気もしたなら
「自立とは多くの人に少しづつ頼ること」である
という全ての人へ向けられた言葉がぴったりのラストには、
もしかするとこの作品は「ろうあ」という要素がなくても
成立する物語では? と閃いた。

いやつまり、ありふれたただの家族の物語をあえて「ろうあ」で再現したところに、
「私たちはちょっと違っているけど、みんな同じなんだ」
なんて多様性への共感、容認を
じつに軽やかに示す作品だったのでは、と感じている。

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N.river

3.5ろう者の世界を知れる作品

2022年8月12日
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実際のろう者の役者を起用している作品で、普段では知ることのできないろう者の世界を知れるのは映画体験の楽しみだと思う。さらにここで出てくるろう者は性に奔放で強者として生きていて、暗く描かれているのが良いと思った。自分の体験として、ろう者と仕事をした時に初めて知ったのだが、映像に付けられる手話はなぜテロップにしないんだろうという質問にろう者はそもそも文字が読めない人も多い事を初めて知った。「あ」という文字を「あ」と発音する概念がないから形として覚えるしかなく、先天的に聞こえない人は特殊な教育を受けないと文字を読むことができない。聞いたらすぐに腑に落ちる事なので、自分の質問の浅はかさが恥ずかしくなった。手話に関しても世界共通ではないので、情報を得る事のハードルの高さは凄まじいものがあると思う。 映画の話に戻ると、基本は家族愛の話として気持ちよく見れるのだが、最後まで音楽とろう者の距離は近づかないまま、娘を評価する先生を通したところで納得する部分に関しては音楽をテーマにするならろう者と音楽についてもう少し深掘りをして欲しいところもあった。日本では落合陽一が耳で聴かない音楽会という新しい試みをしているし、音楽というテーマじゃなくてももう少し他者の世界観を深く知るという事があるともっとよかったのかなという印象もあったが、父役のトロイ・コッツァーはアカデミー助演男優賞を受賞していて、手話を交えた役者の演技は素晴らしかったし、知らない世界を知れる体験だった。

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bluecinema

4.0「コーダ」と「あいのうた」を分けて観るのがポイント

2022年8月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 他の家族が皆聴覚障害で、1人だけ耳が聞こえる主人公の気持ちをはかることはできない。
 ただひとつ言えること。この状況を前向きに進ませるには、家族がひとつにならざるをえない。
「心温まる」とか安易に美辞麗句を並び立ててはいけない。
 家族が寄り添うことで、彼らは必死に前向きに生きているのだから。
 外野からとやかく言う必要はまったくない。
 主人公の彼女も言っている。
「家族ぬきで行動したことがないんです」と
 だから、「コーダ」の部分は各々観る者が、自分の心と向き合えばいい話だと思う。

「あいのうた」の部分で一番印象的なのは、主人公の音楽教師。バークレー音楽院出のメキシコ系。
 とにかく教え方が個性的で、たとえが絶妙。
 極めつきは、デビット・ボーイがボブ・ディランを「砂と糊みたいな声」と評した逸話。
 それを得意げに言う教師と、そのたとえがあまりにも的を得ているので、思わず笑みがこぼれる。

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ジョー

4.0泣いたー

2022年8月8日
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バカボンこあら

5.0大切なことだから面白く

2022年8月8日
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鑑賞方法:VOD

リメイク元の「エール!」も良かったけど、こっちも良かった。
やっぱりいろんな感情を発露させる歌のくだりは素晴らしいし、
ろう者の家族がルビーの才能に(ようやく)気づくってくだりは鳥肌モノ。
今も思い出すだけで涙が出そうになるくらい感動した。

リメイクにあたっての改変もすごく効果的だったと思うし、
こちらの方がエンタメ性の部分で上かもしれない。

ただどちらの作品でも訴えていたのは、
親として、自分が理解できない子どもの表現を評価できるかってとこだと思う。
人は自分が見ているものだけが全てだと思いがち。
その枠から飛び出して、本当の意味での理解者に。

大切なことだから面白く伝えるっていう、
個人的に映画の本質だと思う部分で非常に良くできた作品だったと思う。

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mar

5.0Power Of Music

2022年8月5日
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人生の中でこの素晴らしい映画に出会えて良かったです!

映画の選曲が素敵で、主人公の日常生活や葛藤と非常にマッチしていました。
エミリア・ジョーンズの歌声が本当に力強く綺麗です。

家族との暮らしや学校生活が楽しく描かれていて、笑えるシーンもあります╰(*´︶`*)╯

俳優の皆さんも演技が素晴らしく、表情や身振り手振りなどで感情が伝わってきます。

映画鑑賞後は心が浄化されました✨
全人類におすすめ出来る映画です!

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mash

3.0言葉はとは呪いに近い物かもしれない。

2022年8月4日
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笑える

悲しい

楽しい

内容は、フランス映画エールのアメリカ版リメイクにあたる。手話を第一語とする過程に唯一健常に生まれた少女の葛藤・焦燥・夢・希望・家族の和解をテーマにしたコメディドラマ。好きな言葉は『ハッピバースディトゥユー』冒頭の自分のやりたい事を見つけたが不安に駆られる感情を1人湖に向かって歌い上げる言葉。あの時に、主人公はもう1人の自分に気付き生まれ変わったのではないかと思う。そして青と緑に囲まれた映像も美しかった。素晴らしいロケーションです。好きなシーンは『自分の為に歌ってくれ!』という父親に車の🛻2台に隣同士で座り喉の振動で聴こえない歌を必死に聴き取ろうとする父親の姿に胸を打たれる。耳で👂聞くだけでなく身体で聴く聾唖者の感覚が少しでも分かり違った感覚が新鮮で楽しかった。双方の映画作品を通して言葉は意味をなさず気持ちを伝えるには不十分な事が良くわかる。家族を大切に思うあまりの呪いにも似た縛りや社会生活をしていく上で生きにくい区別された仲間意識の壁など簡単に解決出来ない問題に光を少しでも当たる事が出来た素晴らしい作品だと思う。エールとコーダを観て、どちからが好きかと問われれば前者が自分的には好みです。なぜならば元々TVドラマ形式での放送でもあり、家族関係がウェットに富んだ面白かったからです。でも人前でマリファナは駄目だよな。

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コバヤシマル

4.0気づいてるけど知らない世界

2022年8月4日
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あんこ

3.5エールのリメイク作品

2022年8月4日
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リメイクらしく、とてもわかりやすい演出とドラマチックなシナリオ。

聞こえないことや若い恋の話がわかりやすく噛み砕かれた演出で優しい内容でした。

情緒や曖昧さから見るとこちらの方がやや平面的な印象でした。

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大粒 まろん

4.5仕事早退、劇場直行。2本立て1本目。素敵に泣ける作品だった。さすが...

2022年8月3日
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仕事早退、劇場直行。2本立て1本目。素敵に泣ける作品だった。さすがはオスカー受賞作。
様々な葛藤を抱えつつもそこにある確かな家族愛。本作の肝です。
そして歌の力。超絶美人ではないが確かな歌唱力を有す主人公、リトグリに欲しい。

今大好きなリトグリ、えらいことになってます。長期離脱の芹那はともかく、これまで多大な貢献を果たしたまなかさんまであっさり切ったワタナベに不信感、綺麗事にしてるのが卑劣。

閑話休題、主人公家族、お盛んです(笑)本作、リメイクなんですね、元作も是非見たいです。楽しかった。

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はむひろみ

5.0家族愛 本当に泣けた

2022年8月3日
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いけい

5.0耳の聞こえない親が

2022年8月3日
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ジョージ

3.0インディから話題になってアカデミーまでと知って納得。

2022年8月3日
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KoN

4.0コーダの意味を知る

2022年8月2日
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長い事生きてるのに 知りませんでした。
日本でそういう言い方するようになったのは近年なのでしょうか?
と思って調べたら

1980年代にアメリカで生まれた言葉である。1994年、D-PRO主催 THE DEAF DAY'94でのレスリー・グリア氏(米国/ろう者)の講演にて、日本で初めて『CODA』という名称と概要が紹介された。その後、成人したコーダが初めて集まり「J-CODA(ジェイコーダ、Japan Children of Deaf Adults)」が結成された。以降、一時期活動に間が空いたものの2000年頃に活動を再開。2015年に組織化して会員登録を開始した。

だそうで、なるほど。

という出だしが 無粋なくらい良い映画である事は間違いなくて

エールっていうフランス映画見た時の
あのあまりの荒削りっぷりにびっくりして
アメリカ映画にリメイクは そりゃあアリだろうと思ったが

その通りに 素晴らしくリメイクされていた。

牛を飼うチーズ農家が 漁業へと変換され
それに伴う事故が 彼女を家族に縛り付ける理由となり

弟は兄になり
彼女に家を出ろという。

あとフランス映画の方では かなりとっ散らかった印象のお父さんの選挙もなかった。

歌のうまさも極め付けで
オーディションでプロダクションというのではなく
大学に というのも 真っ当に見えた。

と つらつらと 違いを並べてしまったけれど

そういう事でなく とても良い作品となっていた。

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asica