劇場公開日 2022年1月21日

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「最後の場面は不要じゃないか」コーダ あいのうた 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最後の場面は不要じゃないか

2022年2月2日
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鑑賞方法:映画館

あの調査員を含めて、本当の悪人が一人も居ない映画。ま、揶揄みたいなのものは有ったけど。憎まれ役がなくてもこういう映画は成立するのね。んで、めったにないことだけど、もう一度観に行こうかと思うくらいの映画だったな。誰か連れていきたい。しかし、泣いているところは見せたくないので、悩む。まあ、2回目は泣かないで済むかな。

音がなくなった場面からうるうるし始め、入学オーディションで大泣き。ここを最後にしてエンドロールへと終わっていれば星5つにしたと思う。でも、これからあとが普通。あまりにも平凡な終わり方で涙が引っ込んでしまった。あのあとの、直営販売も成功しています、聴こえないけど和気あいあいで、みたいな場面、要るか?また、オーディション会場の場面で終わっていても、合格か不合格なのか観客にはわかるわい。あと、高校生の娘におかしなことを通訳させる場面も、やめてほしかったな。無理やりコメディ調にするコンドームやらインキンの話は必要だったのか。私も笑ったけどさ。でも、夫婦でセックスの場面は本当にあるかもなと思う。

ところで、家族3人を演じた役者は、実際にも耳が聞こえないみたい。馬鹿にされているというセリフがあったけれど、本当にそう感じているのかなぁ。映画内での酒場や学校の場面みたいなことだろう。切ない。なんか辛いわ。でも、アメリカって、こういう人も、活躍場所は限られているのだろうが、俳優女優としてやっているのがスゴい。

最後に、オイ、配給会社、もっと気合い入れて宣伝せんかいっ。しかし、タイトルに安っぽい「あいのうた」なんていう副題は要らない。だいたい、全ひらがなのあいのうたってなんだよ。コーダだけじゃ何の映画かわからないから付けたのだろうけど、センス無し。

熱帯雨林
熱帯雨林さんのコメント
2022年2月7日

コメントありがとうございます。一家の漁師業がどうなったのか、知らせたいなら、オーディションの前に持ってくるべきじゃなかったかと思います。オーディションで終えると合格不合格は観客へ伝えようが有りませんが、家業の方は順番を変えれば可能だったと思います。一気に全てでめでたしにしたかったのでしょうかねぇ。

熱帯雨林
homelessggさんのコメント
2022年2月6日

オーディションで終わっていたら星5つ、とは鋭い感想ですね。言われてハッとしました。ショーシャンクの空の、無事脱獄した後のシーンは要らないなあ、と感じていた私も、Codaでは気付きませんでした。言われて本作品とオーディションで終わるバージョンを頭の中で較べています。考えさせる感想をありがとうございました。

homelessgg