「一致団結」でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
一致団結
ポスターのビジュアルでまずインパクトが残り、更にPG12指定されたということもあり、すごく気になったので鑑賞。(PG12は未成年の運転という、ゴーストバスターズアフターライフでも同じような指定がかかっていますが、別にフィクションだからそんな厳しくなくてもよくない?と思いました。)
怪しい老紳士から間接的に貰った小さい赤い子犬が一晩愛情を注いだら超巨大化したというまさに絵本だなというくらい分かりやすい導入。正直、前半は少しかったるいところもありました。クリフォードが淡々と大暴れするシーンがありますが、その暴れっぷりはもう分かったよって思っているところに更に上乗せで暴れるのでモヤモヤしながら観ていました。よくよく考えたらどんなサメよりもでかい赤い犬の方がどこか悍ましかったです笑。
やっとこさ展開が進んで、屋上から落ちそうになった近所の住民を見事ナイスキャッチしたあたりから物語のテンポがかなり改善されたと思います。そこからクリフォードの暴れ気質はだいぶ抑えられ、エミリーとケーシーおじさんと絆を育んでいくあたりは良かったです。
逃亡の際にクリフォードにライドオンしてニューヨークを駆け回るのは映像的にとても楽しいものがありました。ニューヨークの街並みがとても華やかなのもあり、道路を駆け回り、ジャンプアクションまで堪能できるゲーム的な面白がありました。
最終的に自分の大切なものやことは言葉にしようと分かりやすいテーマながらも、人生において大切なものを伝えるという心優しいメッセージで映画を締めくくっていきました。ここは胸がグッとなりました。
最後の一枚絵ながらも、クリフォードの赤色の映えるイラストがとても良かったです。
総合的に見てまさかの面白さでした。子供だから伝えられる純粋さを堪能できる一本でした。