「一途な男と多情な女」殺すな Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
一途な男と多情な女
長屋で身を隠すように暮らす男と女と、向かいに住む暗い過去を償いながら生きる浪人の話。
堀場の船宿の女将と雇われ船頭が駆け落ちし、本所辺りの長屋で暮らしてはいるものの、男の愛情は深まる一方、女は嫌いになった訳ではないけれど…という物語。
夫婦かと思ったら、不倫関係ということなんですね。まあ実際には夫婦ですけどw
毎日橋を眺める女の寂しさ、女が橋を渡るんじゃないかと気がかりな男の不安、そして二人からそれぞれ事情を聞いて自身の過去を振り返る浪人の後悔、そして三人共が抱える哀しさ、と派手な作品ではないけれどそういうものがひしひしと感じられた。
メインの3人共が正に「役者」ということなんでしょうね。
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