デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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丁寧な映像と重厚なサウンドの見応え十分なスペースオペラの第2弾
本作は原作既読でSF映画のオールドファンにとっては期待値が圧倒的に勝り、ある程度の内容であっても割と前向きに捉える傾向にあるようだが、作品になんのリテラシーもない人がいきなり観ても、映像や音楽が良いということ以外は尺が長く内容が伝わりにくい退屈な映画という印象のよう。
現に自分の周囲でパート1を観た人達からどこが面白かったのか何度か聞かれる事があった。
自分が思うに、やはり状況や設定の説明が圧倒的に不足していることがその要因だと思う。
特にベネ・ゲセリットとはどういう集団でどのような能力を持っているのか、また何を目的としそのために今まで何をしてきたのか、さらに何故クイサッツ・ハデラックの誕生を望むのかあたりは少なくともしっかりと説明すべきだと思う。
また途中途中で入ってくるフレメン語や別の呼称があること(ポール・アトレイデスとムアディブさらにリサーン・アル=ガイブ、惑星アラキスをデューン、スパイスをメランジ、サンドワームをシャイ・フルードなど)も物語をわかり辛くしている要因だと思う。
一方、映像作品としては精神性や宗教感を織り込んだ砂漠を舞台とした壮大なスケールの大河ドラマに相応しいド直球の映像美とハンズ・ジマーの重厚なオーケストラでエンタメの極みのような劇場鑑賞作品に仕上がっている。
更に本作で追加キャストとなったクリストファー・ウォーケン、オースティン・バトラー、レア・セドゥ、フローレンス・ピュー、アニャ・テイラー=ジョイなどメジャー俳優の惜しみない起用も映画としての格がまた一つ上がった気がした。
特にオースティン・バトラーの存在感は光っており、サイコな敵役として強烈な印象残してた。
砂の下に隠れていた兵士が出てくる描写は影の軍団のようで最高に好きなシーン。
若干原作と異なる展開もあり気にならなかったわけではないが、パート3はやはり期待してしまう。
言うこと聞けっ!
前作は全くハマらなかったんだけど、海外の評価は驚くほどいいし、リバイバル上映の時にチラ見した本作のシーンもめちゃ良かったんで、心機一転かなり期待していた。
でも、ごめん。やっぱり無理だ。予告みたいな前作と比べると、ストーリーもVFXもボリューミーだし、直ぐ物語が始まるから内容が頭に入ってきやすいけど、自分が馬鹿なのか、面白さが理解出来なくて、なんかもうとことん乗れない。現時点で日本の評価もかなりいいし、完全に好みの問題なんだろうね。いやー、見事に楽しめなかった。怒鳴ってるみたいな、脳内に語りかけるあのスキルとか、マジ苦手なんだよ。
映画、特にSFものって、子供心をくすぐるような要素が凄く大事だと思うんですよ。「スターウォーズ」とか「アバター」とか、まさにそうだし。でも、この映画にはまるでない。迫力と映像美でねじ伏せている感じ。ほら、音響すごいでしょ?いや確かにDolbyで鳴り響くデューンの世界はとんでもなかったよ。でもさ映画館だからいいけど、そうじゃなかったら何が残る??やり尽くされたストーリー、かったるい展開、緊張感のないアクション。しかも、Part1と似たラストって...笑 そりゃないだろ。もうやめろってそんな終わり方するのさ。
主人公側よりも悪役側の方が魅力的。なのにあっさりし過ぎ。Part1に引き続いて同じキャラが悪党として立ち上がっているのに、あまりにも呆気なさすぎませんか。そこにテンポ要らないんだよ。なんなら、そこが1番見たいのに。なーんで、エンドロールが近づくにつれてつまんなくなるんだよ!!序盤の、「お、これすごいかも」とワクワクしたあの時間返せ!前作の焼き直しじゃんこれじゃ!
好きな人ごめんなさい。自分には良さがさっぱり分からなかった。レア・セドゥの衣装が神秘的で最高だったんで、前作比upのこの点数。やっぱり、歴史に名を残すSF映画ってマジですげぇんだな...。スターウォーズ見よっと。
筋と絵のマリアージュ(笑)
一作目、初見では美麗すぎる映像と盛り上がらない筋の流れに星2個の低評価を下したまたぞう。ところが本作の予習として配信で再鑑賞したらなかなかサーガとしての魅力を感じてしまい星4個に改変。ただやはり背景構築に終止し一作の中で盛り上げて終わらせられなかった点はあかん。
それを踏まえてのPART2。本作は変わらぬ美麗な映像に、今回はわかりやすく勢力を拡大してゆく英雄譚とが合致し、音楽も含めた娯楽大作として出来上がっていた。3作目の声も聞こえており、継続を意識させる終盤なれど、一本の中でもきちんと始末がついている。それにしてもこのナウシカ感(笑)
グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXで先行上映を鑑賞。水曜夜9時の会員予約開始時間は流石に大混雑、繋がった時にはもう20席くらい埋まってたがそこそこの席を確保。次はオッペンハイマーじゃな。
素晴らしい映像と音響。それだけでも観る価値は十分。 144分の上映...
素晴らしい映像と音響。それだけでも観る価値は十分。
144分の上映時間も全く苦にならない。
ただ、part1ほど感激しなかったのは何故なんだろう。。。
画面や音に慣れちゃったから?期待が高すぎた?
ポールやチャニの葛藤がイマイチ得心がいかない?
3時間もあるのに後半のバタバタ具合が,,,
いや、十分に面白かったんだけど、、、ねえ。
うーん、とりあえず、映画を観てから読もうと購入後も未読だった原作小説を読んでみよう。
追記
絶賛コメントの嵐なので、イマイチ乗り切れなかった自分の感覚がおかしいのかなあと思っていたら、”BLACKHOLE”でてらさわホークさんが自分と全く同じモヤモヤを話していたので、なんかホッとした。
帰ってきてよ
素晴らしい! 傑作だった前作をも遥かに超える大傑作!!
IMAX先行上映で鑑賞
IMAX生まれの超大作だけあって、ケタ外れの映像・音響がとてつもなく凄い、凄すぎる
1作め同様、極限までライブ撮影にこだわった砂の惑星アラキスのうっとりするほどの映像美、そして終始流れ続ける名匠ハンス・ジマーさんの不思議な音楽と効果音は誰も見たことのない遥か彼方の未来の異世界へ誘い、ずっとこの世界観に浸っていたくなる居心地の良さ
ストーリーも前作が“静”なら本作は“動”、前作に比べてかなり烈しく、展開があり面白かった
侵略者ハルコンネン家から母なる惑星を守るために立ち上がる主人公ポール率いるフレメンとの戦いが熾烈を増し、全面戦争へと発展、巨大な宇宙船やトンボを連想させる飛行機オーニソプター、そして超巨大なワームまで入り混じっての超弩級スペクタクルアクションが腹の底まで響き渡る重低音と共に繰り広げられます
名画「アラビアのロレンス」を彷彿とさせる美しい砂漠やダイナミックな景色の数々、さらに名画「ベン・ハー」のチャリオッツ・レースを凌駕する大群衆に手に汗握るアクションシークエンス、名画の風格を備えながらもIMAXの最先端テクノロジーと現代考えうる最高の才能が集まり生み出された現代における映画製作の最高峰を目の当たりにし全てにおいて圧倒されます
キャストも良かった
ティモシー・シャラメさんがワイルドで逞しさが増し、アクション含めすごくカッコよくハマってました
後半の“ヴォイス”を操り皇帝と対峙するシーンは圧巻、素晴らしかったです
レディ・ジェシカ、やっぱりイイ! 本シリーズで一番好きなキャラです
レベッカ・ファーガソンさんが相変わらずすごく綺麗、顔に模様の入った教母様がバッチリ似合ってて、めちゃくちゃ素敵でした
その他、個人的に大好きな女優さん達が新キャラで登場するのが嬉しかったです、レア・セドゥさんもフローレンス・ピューさんもすごく綺麗でした、そして公開直前に発表されたアニャ・テイラー=ジョイさん、メチャクチャ出番が少なすぎてもっと見たかったです
この出来栄えなら確実にパート3ができるでしょうから、次作ではもっと見られると期待してます
と、何から何までがリッチでまさに“これこそThe映画“という近年稀に見る大傑作
たくさんの人に新たなる名作の誕生を是非劇場、できればIMAXのオリジナルテイストで味わっていただきたい、超オススメの傑作です!
1984版との比較
1.脚本 2024
ストーリーは正直、ひとつの映画としては両作とも面白いものではない。ダイジェスト的で分かりやすい1984、原作に忠実で叙事詩的な2024と、その時代を反映して対象的なものとなっているのが興味深い。
2.演出 2024
バランスが取れているのは圧倒的に2024。しかしハルコネンやスペースギルドなどのヴィランに偏愛を感じる1984も魅力をある。
3.視覚効果 2024
CGがほとんど無い1984だが、思考機械(AI)を禁止している世界観においては1984のアナログ感が妙にマッチしている。
4.キャスト 2024
これは2024の圧勝。ただしフェイドだけは1984のスティングが個人的には好み。
5.美術、デザイン 2024
1984もスタッフは頑張っている感じがするけど、撮影がイマイチなので良いデザインが映えない。
6.衣装 1984
クオリティは互角。しかし貴族階級の女性衣装の絢爛豪華さは1984が上。さらにフレメン族のスーツデザインは差が無く、1984版の凄さがわかる。
7.音響 2024
これは2024の圧勝。ただ1984版のデビッド・リンチ音響とも言うべき工場サウンドは独自性を感じる。
8.音楽 1984
TOTO、ブライアン・イーノを起用した1984の映画音楽はその突出したクオリティで砂漠の世界を音楽で完全に表現している。そのため2024版はそれに一部似てしまった音楽になっている。
9.撮影 2024
砂の惑星の空気感を感じるほどのカメラは2024版の最大の見どころ。アカデミー賞の候補になると思う。
10.結論
映画のバランスクオリティは2024版。でも好みは1984版です。
IMAXでの鑑賞は圧巻でした。
昨年末にPART1を吹替版で予習して満を持して鑑賞して助かりました。
開演からいきなりPART2の新たな展開となり予習なしでは理解困難だと思えます。
それと、1年以上も前の作品なので、記憶違いと吹替版を観たので解釈違いがあることがはっきり分かります。
PART2では更に家系問題が複雑になり、PART3ではもっとその問題が複雑に浮き出てくるようです。
そう、PART3があるのです。
睡眠中の夢と白昼夢の幻覚で未来が垣間見られ、
そこにPART3が予言されています。
それは、…
そんな予言や妖術、信仰に人心操縦など人間同士?の隠微な心の彩なども絡ませながらの過激な戦闘は見応えがありました。
でも、展開を省略したり早過ぎたりするので慌ただしいです。
それにしてもIMAXのワイドな画像に迫力ある音響はこのデューンのためにあるように炸裂し、すっかり満喫してしまいました。
復習のためと更に画像集中して満喫するためまた吹替版があればまたIMAXでまた観たいです。
3月24日に、吹替でまた見てしまった笑笑
( ̄∇ ̄)
デューン 砂の惑星 PART2
劇場公開日:2024年3月15日 166分
「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、
第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。
ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。
砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、
宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。
ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、
レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、
「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに参加。
デューン 砂の惑星 PART2
劇場公開日:2024年3月15日 166分
人類史の1ページを想起させるSF超大作
前作「DUNE/デューン 砂の惑星」を観てから早2年半近く。PART2が3月15日公開ということでしたが、3月8日から3日間、先行上映をやるということを知り、いち早く観に行って来ました。3日間も上映するなら、3月8日を公開日にすれば良かったんじゃないかと思いましたが、この辺は配給側にもご事情があるんでしょう。
いずれにしてもようやく続編にありつけた訳ですが、前作同様砂漠での戦いはド迫力。IMAXの劇場で観たこともあり、音響が抜群で、終始自分の身体も振動していました。ストーリー的には、前作から時間が経過しており、正直失念している部分も多かったものの、極端な話前作を観ていなくても楽しめるものだったかなと思います。前作を観た時の感想を振り返ると、主人公のポールが、「スターウォーズ」で言うところのルーク・スカイウォーカーとして成長していくのか、アナキン・スカイウォーカーとして暗黒化していくのか楽しみと書いていたのですが、本作の終わり方を観るとどちらかと言うと後者寄りになっており、PART3があるのであれば、今後の動向も引き続き追っていきたいと思いました。
また前作ではあまり感じませんでしたが、本作ではポールが砂漠の民であるフレメンと行動を共にし、共通の敵であるハルコンネン家と対峙する展開になっていました。この辺り、何処となくイスラムチックなフレメンと、(少なくとも表面的には)共闘する白人のポールの姿が、かの「アラビアのロレンス」の姿に重なった感もありました。本作は全くのフィクションではあるものの、実際の人類史を感じさせるところが最大の魅力じゃないかなとも思ったところです。
一方で、前作で度肝を抜かれたワーム(巨大な虫)の暴れっぷりが、見慣れてしまったからなのか、人間を襲うシーンが減る反面、むしろ人間側(フレメン)が利用していたからなのか、いずれにしてもコモディティ化していた感があって迫力が薄れてしまい、その点はちょっと残念でした。
そんな訳で、ド迫力の音響と映像を堪能できた本作の評価は★4とします。
どこを切り取っても絵画になる映画
ポールは何処へ、チャニは何処へ
大画面が最高ですが、じゃなくても─
IMAX仕様の作品だと決め込んで、デカくて環境が最高のところ以外の観賞は有り得ないと思って、いざ─。
率直に、映像そのものにはそれほど感動はなかった気がします。前回のも十分すごかったし、美しさや迫力を感じる映画は他にも─と思ったりしたのですが、といっても非常に質が高くて、手を抜いたところなど皆無のような気がしました、3時間近くある作品にもかかわらず・・・あまりに全部が凄すぎて比較対照みたいなのがなく高画質に麻痺しきっていたのかも─。
確かに長い作品でしたが、それを全く感じさせず、むしろお代わりしたいほどに、見入りました。大まかな展開とか分かっていて先のストーリーは知っているし、そうだよねと思ったのですが、それでも内容に感銘。映像とか音響よりむしろ内容がよかった気がします。サイファイという意識が遠のくくらいにドラマチックで、これだけの作品だったらどんな形であれ楽しむことができる、まさに歴史的な傑作というべきなのでしょう。
リメイクものというレッテルはこの作品相応しくないのかもしれません。まぁでも個人的にはデビッド・リンチの方も結構好きだし、あれがあったからこそのこの映画のイメージだとつよく感じます。先人とか原作へのリスペクトも強く感じるし、それら前からあるのを見た上でも違った形で十分に楽しめる要素が満載で、色んな人やところの気合いというか情熱が詰まっているような作品です。
DUNEというコンテンツを超えて、あらゆる映画へのリスペクトも感じるし、それらを感じる瞬間がまた感動的だったりするので、何度も見たくなっちゃいますねー
少なくとも、あと1回、凄いものを期待して待ちましょう。
デューン 砂の惑星 PART2 前作以上のスケールの大きい作品で砂...
デューン 砂の惑星 PART2
前作以上のスケールの大きい作品で砂の惑星の世界、そしてポールの成長を今作は存分に楽しむ事ができる作品。
前作ではどことなくまだ弱さが目立つポールでは今作では強く逞しくなり復讐に駆られる一面も。
父の復讐を果たすも更なる征服を目指していよいよ最終章へ。
指導者として民の幸せを叶える事を最優先に突き進むポールの姿とその姿に歪みが生まれたチャニとの関係も次回作でどうなるのか。
見終わったばかりだが早く次回作が見たい!
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 ARGYLLE/アーガイル 4.7
5 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
6 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
7 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
8 アクアマン/失われた王国 4.5
9 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
10 異人たち 3.7
11 ミツバチと私 3.6
12 コヴェナント/約束の救出 3.0
13 僕らの世界が交わるまで3.0
14 ストリートダンサー 3.0
15 カラーパープル 2.9
16 弟は僕のヒーロー 2.8
17 ジャンプ、ダーリン 2.5
18 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
19 マダム・ウェブ 2.3
20 落下の解剖学 2.3
21 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
22 哀れなるものたち 2.3
23 DOGMAN ドッグマン 2.2
24 パスト ライブス/再会 2.2
25 ボーはおそれている 2.2
26 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
27 瞳をとじて 2.2
28 ゴースト・トロピック 2.2
29 葬送のカーネーション 2.2
30 Here ヒア 2.1
31 ハンテッド 狩られる夜 2.0
32 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
33 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
34 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
35 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
36 VESPER/ヴェスパー 1.5
37 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
異世界体験しようぜ!
IMAXで続編観たい!と前作のレビューに書き、何という僥倖かお休みと重なり、先行上映の今日観ることが叶ったのだ!IMAXで!
勿論IMAXシアターで映画を観たことがないワケじゃないが、「DUNE砂の惑星パート2」は別格過ぎた。何と言っても迫力と振動がハンパない。前作で予想した通り、惑星アラキスにどっぷり浸かって、まるで3時間砂まみれの世界に曝されたような、ちょっとした小旅行のような感覚を味わった。
前作よりアクションシーンが増えた上に、かなり展開も早かったように思う。一方でポールの葛藤は静かに進行し、うっかりすると見過ごしてしまいそうな、夢か幻のような断片として表現されている。
そのせいなのか、いつものドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品よりも役者のアップのシーンが多かった。
演者は前作からの続投が大半なので、登場人物はかなり多いが前作を観ていればちゃんと把握出来る。それでもフローレンス・ピュー、レア・セドゥ、オースティン・バトラー、クリストファー・ウォーケン、アニャ・テイラー=ジョイと、追加キャストだけで1本撮れそうな豪華メンバーに震える。
残念なのは個人的にイチオシのオスカー・アイザックが既に前作でリタイアしている為、肖像画しか出番が無かったことくらいか…。
ただ、さすがにフランク・ハーバートの原作が1965年発表という事もあり、意表をつくような展開などはない。そういう意味ではストーリーがまったりしていて、特に中盤はちょっとダレた感じもあった。
兎にも角にも、本作は映画館の大きなスクリーンで(出来れば勿論IMAXで!)観るべき映画だ。ノートPCやスマホのちっちゃい画面で、イヤホンしながら観るような映画じゃない。シートから背骨まで突き抜けるような振動音と、夕陽に照らされるスパイスの輝きに目を眩ませながら、3時間の異世界体験を味わう映画だ。
ドゥニ・ヴィルヌーヴがpart3まで監督することを希望してるらしいので、次回も是非IMAXで非日常の砂まみれの世界にどっぷり浸かりたいなぁ。
最高な視覚と聴覚の楽しむ
✖️✖️✖️✖️に乗っちゃう。
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