「期待を見事に裏切るつまらなさ」デューン 砂の惑星 PART2 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
期待を見事に裏切るつまらなさ
昔、デビッドリンチ監督作デューン/砂の惑星の時も期待を見事に裏切られたが今回も同じだった。
1984のデューン/砂の惑星は前年に『スター・ウォーズ/ ジェダイの復讐』が公開された事もあり、惑星タトゥイーンの砂漠のシーンと比較され、レベルの違いにガッカリさせられた。今回の「DUNE/デューン 砂の惑星」シリーズも本当に酷い!
紀元102世紀末という設定なのに未来感ゼロすぎ、トンボの様に羽をパタパタさせるヘリ(オーニソプターというらしい)、母艦のデザインも酷いが遥か未来の話しなのに戦闘シーン格闘シーンがあまりにもちゃちい。原作があるから飛躍もできないのかも知れないが、剣を交えて戦う必然もないところでのチャンバラ接近戦、まるでグラディエーターのパクリかの様な格闘場での格闘、とても大金をつぎ込んで製作したとは思えないほどコピペな群衆、衣装も武器もなんの工夫も感じられず、どこかで見たことがある様な映像・設定の連続に興醒めしかない。
レジェンダリー製作映画はほぼほぼつまらないがその中でも作り手の情熱が壊滅的に感じられない駄作。この映画を評価する評論家の見識を疑ってしまう(良い評価したら稼げるのかしら?)
VFX良い面が無いわけでは無いが、内容皆無作品のアクアマンILM VFXの方がはるかに映像だけでも観る価値はあった。うーん本当にこんなつまらない作品に製作費大量に注ぎ込み、それなりの興行成績上がっているのを良しとしていたらハリウッドの凋落は進むばかり。
唯一救いは音響と安定のハンスジマーかな。
レジェンダリー・エンターテイメントで面白かったのは「キングコング髑髏島の巨神」位で、ジュラシックパークや猿の惑星も同じだが二番煎じが面白い作品って本当に少ない。