劇場公開日 2024年3月15日

「ちょっと長いが、盛り上がって来たよ!」デューン 砂の惑星 PART2 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ちょっと長いが、盛り上がって来たよ!

2024年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

前作公開が2021年なので、俺の記憶はもちろん薄い。仕方が無いので、配信で前作を復習してから本作の公開を待った。

【物語】
〈前作〉
時代ははるか未来(100世紀ごろ?)。
宇宙で最も希少なとある香料を唯一採掘できる惑星DUNE。長きにわたりその惑星を支配し莫大な利益を上げて来たハルコンネン家が皇帝の命によって去り、代わりに統治することを命じられたアトレイデス家。しかし、それは皇帝とハルコネン家の陰謀であり、ハルコネン家の突然の攻撃でアトレイデス家は壊滅。辛うじて後継者の息子のポール(ティモシー・シャラメ)と母親ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)だけが生き残り、先住民フレメンの部落へたどり着く。

〈本作〉
ポールとジェシカは対面した先住民フレメンのリーダー、スティルガー(ハビエル・バルデム)になんとか受け容れられる。 ポールはそこで過去に度々夢に現れた謎の女チャニ(ゼンデイヤ)と出会い、絆を強めていく。

スティルガーはポールが伝説の救世主だと信じるようになる。他の者はスティルガーの言葉を疑うが、ポールのその後の行いにより救世主と信じるようになる。そしてポールが率いるフレメン軍が皇帝とハルコンネン家への反撃に向かう。

【感想】
予め知って観るべきと思うので最初に書いておくけど、本作PART2では物語はまだ完結しない。ネット情報では監督は(制作が未決定らしいが)PART3で完結と言っているとか。

で本題。
PART1でも感じたが、本作はスケールの壮大さを感じる。
「どこが?」と聞かれると、説明に困るけれども、未来、他惑星という設定もあるけれど、広大な砂漠がメインの舞台という映像から来るところが大きいか?
大体、砂虫も、乗り物も、建物も現実世界の物と比べて単純にデカいというのもある。加えて映像に重厚感もある。それは演出とカメラワークによるものと思われる。

ストーリー的にはある意味“良くある話”の中で、
映画ならではのそのスケールの大きさが本作の一番の評価ポイント。

PART1では良く言えば物語の展開が丁寧、悪く言えばテンポが悪くイライラするところがあったが、PART2では(やっと設定が呑み込めて来たこともあるが)特に後半、怒涛の展開となる。 とは言え、166分という長尺なので後半に辿りつくまでやっぱり長いけど(笑)

主演のティモシー・シャラメは男が観ても美しい。
そして、俺の好きな母親役レベッカ・ファーガソンの美しさも重要なポイント。この主軸である母子の美しさが本作にどこか崇高さを感じさせる重要なポイントだと思う。
容姿醜悪なハルコネン男爵との対比も本作の絵的な意図かと思う。

一方、もう一人の最重要登場人物となるチャニ役ゼンデイヤは絵的に物足りないと思うのは俺だけ? “グレイテスト・ショーマン”で初めて彼女を観た時、素晴らしいスタイルも含めて魅力的だと思ったけど、あの作品では役にフィットしていたと思うけれど、本作はヒロインなので、そのポジションとしては甚だ物足りない。広いハリウッド映画界なら別の候補も探せたであろうにと、ちょっと残念。

でも、やっと物語が盛り上がって来たところで、PART3があまり間隔をあけずに公開されることを切に望む。

泣き虫オヤジ