劇場公開日 2024年3月15日

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「前作は必見・再見/★1.5個分は第3部見るまでマイナス保留」デューン 砂の惑星 PART2 くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前作は必見・再見/★1.5個分は第3部見るまでマイナス保留

2024年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

IMAXレーザー(字幕)の前から4番目の中央席で鑑賞してきました。IMAXと12chサウンドシステムにて極上の没流感を味わいました。本作は重厚な低音効果音が特徴でもあり映画の味わいを深めてくれます。画質良いにこしたことはないですが音響重視でも良いと思います。ベストは動きも加わる4DXかもしれません。

前作は必見、前作見た人でも再見してから本作を観ることを強くお勧めします。
本当になんの繋ぎもなく前作の続きとして展開します。前作の雰囲気をまとって見に行かないと、話しの展開もそうですが、気持ちが追いつきません(恐らく前作の記憶を辿っているとせっかくの映像と音響に没入できなくなる)。
私は前作を映画館で観てましたが、前日に改めて最視聴しておいたのは正解でした。

さて映画はIMAXと12chサウンドシステムによる極上の没流感もあり十分に楽しめました。
一方で評価は厳しく前作からの流れも加味しても3.5とします。本作単体で純粋に評価すると★3かもしれません。興行的に戦闘シーンを重視せざる得ないとは思いつつも、物語の展開と、気持ちの変遷の描画が少々雑に感じるというか、少し巻き気味に(短縮)に進んでしまうのが残念なところ。これが他の項にも影響し全体押し下げてしまう・・・。
ただし同監督での3部作を全て見たときに、この2作目の展開のさせ方(はしょり方)が必要だったと思えるなら評価は見直します。今の時点(2部作見終わった時点)では★5は上げられない。

映像 ★★★★ (良い)
音  ★★★★ (重低音が効果的、痺れるテーマソングが無いのは残念)
物語 ★★   (前作+本作までの評価、最終3部作にて見直す)
役者 ★★★★ (主役のテイモシーは見とれる美しさ、演技も良い)
編集 ★★   (3部作にまとめるのは無理なのかも・・・?)
粗さ ★★★  (砂の民の文明兵器などちょいちょい気になる)
        ・古代文明の精神的兵器を使って欲しかったかな
        ・決闘と刀剣で戦う意味づけが薄いかな
総合 3.5

本作は単に「迫力ある映像見た」ではダメ(勿体ない)なんだと思います。人物の気持ちの揺れ動きや、それに繋がる背景も丁寧に描いてもらいたい。私としては、3部作に綺麗に納めるのは無理があるような気がしてきておりちょっと心配です。
同監督での3部作を通したときに総合評価が★5個に化けることを願う。

余談
予告編で流れたマッドマックスのフュリオサにゾクゾクした。これはIMAXでの視聴確定かな。内容的には、不適切にもほどがあるとは思うのだが、今から見たくてしょうがない。期待通りでありますように。

くりくりぼー