「一大叙事詩的世界観に没頭出来る作品。」デューン 砂の惑星 PART2 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
一大叙事詩的世界観に没頭出来る作品。
内容は、フランク・ハーバードの砂の惑星を映像化した作品。前作から早くも三年PART 2としての続編。前作の終わりから2、3時間後の話なので前作と続いている感じが色濃くて三年という時間の経過を感じさせない面白い作品。そして、しっかり映画内で役者が成長していく姿を感じさせてくれる所も見逃せない。
印象的な台詞は、香料を手にするものは世界を手にする。冒頭の言葉。この世界観を端的に説明する面白い言葉『スターウォーズ帝国の逆襲』の様でもある感じが心地よい。内容的には、死生観・宗教観・嫉妬・憎悪・理想・呪縛・信念・愛憎など様々なテーマが入り混じった話を新しい世界観で表現して魅せる没頭感覚素晴らしい。新しいのに何処か懐かしいそんな雰囲気のする映画です。
印象的な場面は、やはり砂虫にライドオンするシーンです。臨場感もさる事ながら巨大な砂虫との対話は想像を絶するものがあります。あの迫力を感じに行くだけでも価値あります。因みにどうやってライドオフするかが、個人的に非常に気になります。
印象的な立場は、複雑に入り組んだ組織と人間関係です。未来の記憶と過去の未来が交錯する(ヴィジョン)と人間関係が群像劇の様に進んでいくので焦点を合わしずらく狙い通りに視点をおいやられているので困惑します。それがとてもSF的で面白いのですが。
全体を通して、今までで一番面白いDUNE砂の惑星になったと感じました。それには関わる人の魂が込められている様でみている自分もその世界観に没入出来たことを嬉しく思います。それは、監督を含め長年の妄想の賜物で、イマジネーションの凄さだと感じました。次回作もあるなら是非是非期待したい作品です。そして、パンフレットも盛り沢山でオススメです。1時間で読み切れない量の内容と奥深さは買って損なく、ドゥルヌーヴDUNEをより一層楽しめました。
コメントありがとうございます。今度撮影になるとなると主人公のシャラメも三十路超えになるでしょうし10代後半では通用しない感ありますね。サンドワームの乗り降りはDUNEの不思議の一つという事にしましょう。センスオブワンダーという事で考えたいものです。