「最高の映像と前作のよりも力を入れた戦闘シーン」デューン 砂の惑星 PART2 kameさんの映画レビュー(感想・評価)
最高の映像と前作のよりも力を入れた戦闘シーン
めんどくさいのでストーリには極力触れないで書く。
前作では戦闘シーンやアクションシーンに対する意見が若干別れたように思う。
しかし、今作ではアクションに関する懸念はほぼ無用だろう。前作ではアトレイデス家が一方的に襲われる状況だったが、今作は復讐と殺し合いがメインになる。
そのため、戦闘シーンや爆発は前作よりも派手で時間も割かれている。もちろんこれでは物足りない人もいるだろう。だがドゥニの作風上長すぎるアクションシーンはノイズになると思うので、ちょうど良い塩梅になっていると感じた。
IMAXで本作を鑑賞したが、この作品は前作や他のIMAX作品を過去のものにするほどの威力があった。
IMAXの最大の利点はスクリーの大きさだが、DUNEシリーズほどこのメリットを活かした作品はないだろう。特にサンドワームや左右対称の構図ではその魅力は遺憾なく発揮されていた。
今作は前作を大きく上回る迫力で戦闘とアラキスでのフレメンの生活を体感することができる。そこにIMAXの巨大なスクリーンと重低音が重なることで圧倒的没入間と迫力が感じられた。
撮影について少し書く。
若干白飛びしすぎなシーンもあったので、そこは気になる。
フォーカスは前作よりもわずかなピントズレが減っているように思った。前作は顔のアップで若干ピントがずれているカットがあったが、今作は特に気にならなかった。フォーカスマンが70mmという大判センサーになれたのだろうか、それともフィルムでないからリテイクをしているのだろうか、少し気になった。
一箇所だけ白飛びが極端なシーンがあったのが気になった。これは意図があるのだろうが半段暗くしれてもよかったのではと思ってしまった。それが気になってしばらく集中できなかった。
まとめ
圧倒的な映像美、それに負けないサウンドの分厚さ、ストーリのわかりやすさ、これまでのドゥニに欠けていたアクション、ストーリーが簡単なのに分かりにくくする癖も完全ではないが改善されている。
今作は間違いなくSF映画の金字塔となり、先の世代にも影響を与えるだろう。
またそれだけではなく、日本の観客にも前作以上にduneの魅力を伝えられる映画ななっていると思う。
この感動はワイドスクリーンでは味わえないと思うので、ぜひIMAXで見ていただきたい。