劇場公開日 2024年3月15日

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「異世界体験しようぜ!」デューン 砂の惑星 PART2 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異世界体験しようぜ!

2024年3月8日
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鑑賞方法:映画館

IMAXで続編観たい!と前作のレビューに書き、何という僥倖かお休みと重なり、先行上映の今日観ることが叶ったのだ!IMAXで!
勿論IMAXシアターで映画を観たことがないワケじゃないが、「DUNE砂の惑星パート2」は別格過ぎた。何と言っても迫力と振動がハンパない。前作で予想した通り、惑星アラキスにどっぷり浸かって、まるで3時間砂まみれの世界に曝されたような、ちょっとした小旅行のような感覚を味わった。

前作よりアクションシーンが増えた上に、かなり展開も早かったように思う。一方でポールの葛藤は静かに進行し、うっかりすると見過ごしてしまいそうな、夢か幻のような断片として表現されている。
そのせいなのか、いつものドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品よりも役者のアップのシーンが多かった。

演者は前作からの続投が大半なので、登場人物はかなり多いが前作を観ていればちゃんと把握出来る。それでもフローレンス・ピュー、レア・セドゥ、オースティン・バトラー、クリストファー・ウォーケン、アニャ・テイラー=ジョイと、追加キャストだけで1本撮れそうな豪華メンバーに震える。
残念なのは個人的にイチオシのオスカー・アイザックが既に前作でリタイアしている為、肖像画しか出番が無かったことくらいか…。

ただ、さすがにフランク・ハーバートの原作が1965年発表という事もあり、意表をつくような展開などはない。そういう意味ではストーリーがまったりしていて、特に中盤はちょっとダレた感じもあった。

兎にも角にも、本作は映画館の大きなスクリーンで(出来れば勿論IMAXで!)観るべき映画だ。ノートPCやスマホのちっちゃい画面で、イヤホンしながら観るような映画じゃない。シートから背骨まで突き抜けるような振動音と、夕陽に照らされるスパイスの輝きに目を眩ませながら、3時間の異世界体験を味わう映画だ。

ドゥニ・ヴィルヌーヴがpart3まで監督することを希望してるらしいので、次回も是非IMAXで非日常の砂まみれの世界にどっぷり浸かりたいなぁ。

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つとみ