ゴヤの名画と優しい泥棒のレビュー・感想・評価
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not guilty hut-trick
犯罪とは何か。
芝刈機を返すのを遅延することか、法で裁けない他国への侵略か、パキスタン移民を公然と差別する事か。
1961年という時代、ケン・ローチより先に市井の生き辛さや権利を声高に訴える人が居たこと。
犯罪は犯罪なんだろうけど、マシュー・グード演じる弁護士が生い立ちや思想を問う形の被告人弁論からのnot guilty hut-trick で思わず泣いてしまった。
また、この夫婦が長年パンドラにしてきた娘の悲劇についても、ヘレン・ミレンが向き合うラストもとても良かった。
名作でした。
最後のエピソードが
終始まったりと物語は進み、一応良い話のはずではありますが、
途中高齢お父さんの職場クビになったけど奥さんに言えず外で時間つぶすとか、作家をめざして戯曲を出版社とかに送っても送っても不採用とか、わりと悲哀が、でも何故かそれがちょっと明るく漂う不思議な映画でした。
娘さんの不慮の事故は、つらいけどなんとか少しずつ乗り越えられそうで良かった。
そして最後、ようやく2000年になってから75歳以上の受信料が無料になったとあり割と遅いんだな、でもお父さんの願いが叶って良かった、と思っていたら、
最後の最後のエピソードで
「しかし主人公の戯曲が上映されることは一度も無かった」
というくだりで終わり。。。
いやいや、そんな主人公落として映画終わらせなくてもいいやんかー!!そんな厳しいこと言わんといて〜!!と脚本家にツッコミ入れたくなりました(笑)
美術館のセキュリティがかなり昔だからギリ盗めたんだな〜と思いますが、ほのぼのコメディー寄り一応お父さん頑張ったし理解ある行動派の息子で良かったし、お母さん本当によく耐えて頑張りましたね、という映画でした!
テンポが良くて面白い
原題は『THE DUKE』だけど、ウェリントン公爵のこともゴヤのことも知識は必要ないです。
でも14万ポンドが1961年当時で1億4千万円ってことは知ってた方が良かったかな。
タイトルとポスターの雰囲気だけで予告すら観ずに行ったので、勝手にもう少しゆったりした物語だと思っていました。
オープニングからテンポが良くて、ぼ〜っと観てたら置いていかれそうだったけど、面白かった。
イギリスの文化にも法律にも疎いからわかりにくいところはあったけど、ケンプトン・バントンが小気味良くて面白い人だったので、それだけで楽しめました。
裁判所での発言はいちいち面白かったし。
現実に自分の家族だったら、タイヘンだろうなとは思うけど。
でも現実にあった話なんですもんね。
ドロシーが一番エラい。
ユーモアはひとを惹きつける。こんなシニアになりたい。
ついつい頬が緩んでしまう優しいお話
ゴアの名画を盗んだのはおじいちゃんだった!?
初めはBBCの料金を払いたくない偏屈なおじいちゃんくらいの印象だったけど、貧困による弱者のことを考えているんだなと関心。それだけでなく、人種差別にも立ち向かう姿勢を見せてくれて心から魅力的に感じた。
ケンプトンの姿は微笑ましく、裁判所でのシーンから彼の人となりの良さ、そして皆んな社会への不満があるんだろうなと思った。
ドロシーも初めは否定的、偏屈だなぁと思っていたが、娘を失った悲しみから閉鎖的になっていたが、一歩進めるようになって良かったなと思った。
実は…の展開も意外性があり、その後の結末も実話??となるくらい幸福な内容で良かった。
007ドクターノオでボンドが驚いたのはこの絵なのね!
ドクターノオが犯人だったぁと当時の人は楽しめたんだろうなぁ。
Free TV for OAP!
Old-Age Pensioner(老齢年金受給者)にテレビ受信料免除を!が、どうでも良いほど隠れたところに置かれたお題目の庶民政治活動的犯罪映画ですね。中部イングランド英語の発話と共に勉強になりました。
家族が、お互いと自分自身を見捨てなければ、ちょっとした苦境にあっても開き直ってなんとか過ごせるという説話風物語でもあり、ともすれば独りよがりな「良い話映画」になりがちですが、幸いそう感じませんでした。
それは、実際にはあり得そうもない良い話をどこかから持ってきて架空の英国家族に当てはめたのではなく、実際に起こった大事件(実質的には小事件)を、実際に英国に居るらしい気難しくてめんどくさいが良いところもまあ少しある隣家の老夫婦にやらせたらどうするか、とした小作品的作りなのでしっくり出来たのだと勝手に思っています。小生どうも英国人に見え隠れする高慢は嫌いですが、それでもQueen's Englishを学んだ英国贔屓なので。だから総合採点☆数ももっと多くてよかったのですけど、小品を観た直後の小感想で今はとりあえず。
是非、フィオン・ホワイトヘッドにも注目を
1961年、当時のイギリスは階級社会における労働階級への差別に加え、インフレーションと失業率が昂進し、確実にイギリス(英国)病が国内経済を蝕んでいた。
このドラマの主人公であるケンプトン・バントンも労働階級であり、彼は「高齢者のために公共放送BBCの受信料無料化を求める」社会運動に熱心に取り組む活動家であった。
彼はよく喋るうえに時に痛烈な皮肉も混じるが、憎めない人柄ときちんとした知識、理念、信念を持っており、また口だけではなく自らが犠牲になってでも訴える人である。
冒頭からそんな彼の人となりが見える展開で進んでいくが、刑務所への収監を機に、妻ドロシーの説得に押されつつも「最後に一度だけ」とロンドンに赴くことになる。
ここで観ている私、ある出来事に一瞬「あれ?今気を失っていたか?」と自分を疑う映像的なギミックがある。実はこれが気のせいでなかったことが物語の後半で判るのだが、、、
ハドソン夫妻を演じるベテラン、ジム・ブローベントとヘレン・ミレンの演技は言わずもがなであるが、その夫妻の息子ジャッキーを演じるフィオン・ホワイトヘッドが、この夫妻が人生を「間違っていなかった」と思わせてくれる演技を見せてくれ、微笑ましく、そして清々しい気持ちになる一本です。
これは家族の物語
愛おしい作品
とにかく全体にユーモアが溢れすぎてて、観ている間中、頬が緩みっ放しでした。特に夫婦の会話がまさに漫才の「ボケ」と「ツッコミ」の応酬で楽しくて仕方がない。国の税金の無駄遣い、差別問題、老後資金の問題など、現在にも通ずる様々な社会問題をそこここにうまく散りばめていて、それでいて決して暗くなったり重くなったりせず、笑いを交えながらテンポ良くお話しが進んでいきます。ラストのほうの裁判シーンは本当に笑いっぱなしでした。傍聴席にいる人たちや法廷にいる人たちも、演技ではなく自然な笑みがこぼれているようにも見え、皆さんいい顔をしていました。心の底から楽しめて、温かい気持ちにさせてくれるほっこりする作品でした。
75歳以上は受信料取らないで!
60年代のイギリスの街並み、服装、ご婦人の髪型なども見応えがあり、ユーモアに溢れてとてもいい気持ちになる話。英国映画の気品を感じる配役。
ロビン・フッドか?
ドン・キホーテの産まれ変わりか?
ちょっとうるさいぐらい弁が立つタクシー運転手(戯作者)のおじちゃんのあっぱれな行動力。
拍手喝采!
ラジオしかなかった戦前の放送法を盾にして、何十年も受信料を取り続けてきた某国の国営放送局。
夜の10時過ぎてから訪問して来て、ドアの隙間に足突っ込んで、受信料払えって脅すの止めてくださいね。怖いから。
何十年も放送法改正に指一本触れない国会議員たち。
おかしいと言い出さない国民。
最近、かなり変わった方がこれをネタに党名に掲げて国政選挙に出馬しましたなぁ。
75歳以上からは受信料取らない英断を
いぬえっちけーがするわけないと思うと、いい映画見たあとなのにちょっとさみしくなりますね。
額縁はギルティー!
なんでも鑑定団(テレビ東京)で、絵はニセモノでも額縁や箱の方が価値があるという先生方のイヤミなコメントをちょっと思い出しましたw
前半ダレてる感も最後の20分
地味目ですが、おすすめ
おしゃれ、軽妙、賑やかで。
観ているこちらが幸せな気持ちになる一本でした。
主人公の爺さん、微妙な距離感で見ている分には面白いが、身内にいたらめちゃくちゃ迷惑かもw
そんなユニークでお茶目な爺さんを、ジム・ブロードベントが好演。
創作かと思いきやまさかの実話ベースに驚き、『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督の遺作と知って二度驚き。
「ここがいい」という点がみんなネタバレになっちゃう宣伝に困る内容で、ちょっと話題としちゃ地味目ですが、おすすめしちゃいます。
後半は良いです。前半は微妙
公爵は見ていた!
NHKの皆様、ご覧になりました?
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