「イギリス人の反骨心をユーモラスに!!」ゴヤの名画と優しい泥棒 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
イギリス人の反骨心をユーモラスに!!
映画らしい映画を観た。
その満足感でいっぱいになりました。
公共放送BBSの受信料の無料化運動に取り組む
ケンプトン・バントン。60歳。
映画はゴヤの名画「ウィリントン公爵」をケンプトンが
盗んで隠した顛末と、返却して裁判にかけられる過程を
とても楽しく描く。
ケンプトンの狙いは、盗んだゴヤの名画に14万ポンドの金を要求する。
それを年金生活者の受信料に肩代わりしようと言う企みです。
ところが追い詰められてゴヤを返しに行き、
捕まってしまう。
特に裁判場面でのケンプトンの受け答えは実にユーモア溢れて楽しい。
しかし本当の犯人は?
と言う種明かしもあって、二重構造の仕掛けになっている。
この作品は監督のロジャー・ミッシェルさんが2021年に急死なさって
遺作になりました。
ロジャー・ミッシェル監督作品では、
「ノッテングヒルの恋人」1999年。
「チェンジング・レーン」2002年。
そして2018年の「ブラックバード家族が家族であるうちに」
が、とても印象深いです。
急逝が惜しまれます。
また制作総指揮のクリストファー・バントンさんが、
事件の犯人のケンプトン・バントンの孫に当たるとか。
汚れ役の妻ドロシー役のヘレン・ミレン。
もっぱら議員宅の家政婦や、家でも掃除に料理と、
いつものカッコよさもオーラを封印。
それにしても、自分の利益より、年金老人の貧しさを憂える
バントンに、良く別れもせずに連れ添いましたね。
息子のジャッキーを見ても、父親の闘争心(反骨)は濃く深く
受け継がれているのでした。
「テーマ」は反骨・・・ですね。
実は私目、BBC放送、嫌いじゃないです。
アガサ・クリスティのドラマ化作品、
ケネス・ブラナーの刑事役のドラマ。
そして「SHERLOCK/シャーロック」
数々お世話になっています。
(受信料も支払わず、)
琥珀糖さん、どうも。いつも、ありがとうございます。
レビューはあまりネガティブなことを書きたくないときは、そこそこに書くこともありますが、あくまでアマなので、率直には書いています。ただし、共感は減ります(笑)
しかし、毎日一本はすごいですね。私はここ数年、劇場で年間二百数十本程度観ていましたが、今年に入り本数は減っています。
そのぐらい観ないとレビューできないところもありますが、映画を観るのも、なかなか努力が要りますね。
ミニシアターでいい映画を見つけるのが醍醐味だと思っています。
また、レビューを読ませていただきす。
琥珀糖さん
こちらこそ、はじめまして。
私のレビューへのコメントありがとうございました。
>特に裁判場面でのケンプトンの受け答えは実にユーモア溢れて楽しい。
しかし本当の犯人は?
と言う種明かしもあって、二重構造の仕掛けになっている。
この部分に、とても共感しました。
>実は私目、BBC放送、嫌いじゃないです。
アガサ・クリスティのドラマ化作品、
ケネス・ブラナーの刑事役のドラマ。
そして「SHERLOCK/シャーロック」
もしかして、ミステリ(推理小説)好きですか?
私は、昔からずっと推理小説を読んでいて、映画でも、ミステリ系を結構観たりしています。
今後も、共感作があれば、お話しましょう。
では、また。