劇場公開日 2022年2月25日

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「確かにそんな高そうには見えない」ゴヤの名画と優しい泥棒 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0確かにそんな高そうには見えない

2022年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ずっと観たかった映画がやっと来てくれた。
ほのぼのコメディかと思っていたら、カメラアングルや編集などは、往年のスパイ映画のよう。さすがジェームズ・ボンドを生んだ国。

国営もしくは公共放送の受信料の攻防は、日本だけに限らずなんだな。エンディングの解説で現在のイギリスでは高齢者の受信料は無料だそうだが、日本ではどうなんだろうか?

どこまで脚色されているかは置いといて、魅力的なキャラクターがたくさん。
普通、議員夫人は慎ましくあるべきというイメージだけど、この議員夫人は随分と革新的。パン工場の差別主義なジジイとは大違い、素敵なご婦人。
保守的でガミガミうるさい妻、しかしキッチンでダンスをする時は優しい笑顔。ヘレン・ミレンが色味のない服を着た地味な婆さんを演じる、なのにとっても魅力的。やっぱ良い女優さんだなぁ。
監督をはじめとするスタッフもキャストと安定感があるので、ユーモアも軽快で安心して観ていられる。

今年暫定1位のベルファストや、ボクと空と麦畑、日本で公開したか分からないけどHappy Go Luckyなど、多分イギリス映画が好きなんだな、と気づいた。
そういや週一で劇場に観に行ったキングスマンもイギリス映画だ。

コビトカバ
琥珀糖さんのコメント
2022年8月15日

はじめまして。お邪魔します。
良い映画でしたね。
〉カメラアングルや編集は往年のスパイ映画のよう・・・
そうですか!カメラアングルとか編集に疎いので、
よくわかりませんでしたが、
イギリス映画は好きですねー。
「キングスマン」「パワーズエンド」古いですがイギリス時代の
ヒッチコック監督作品を観る機会がありました。
古いのに面白かったです。
この映画も、親から息子に伝わる反骨精神。
面白かったです。

琥珀糖