炎上する大地のレビュー・感想・評価
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政府弾劾ドキュメント
近年、世界各地で大規模な森林火災が起こっているが2019年から2020年のオーストラリアのブラックサマー火災では本州を超える面積(24万㎢)が焼失し逃げ場を失ったコアラの映像などがテレビでも伝えられ、今も鮮明に記憶に残っています。
製作・監督のエバ・オーナーさんは米国のアフガニスタンなどでの捕虜拷問などの戦争犯罪のドキュメントでオスカーをとっている女性だから温暖化政策に消極的な当時のモリソン首相やメディアへの批判、論調は極めて鋭く尖っています。
本作が政権交代に寄与したかは分かりませんが22年モリソン首相は辞任しアルバニージ首相になってからは化石燃料中心から再生エネルギー活用や水素産業の育成などに力を入れているようで何よりですね。
終始火災映画
オーストラリアで起こった未曾有の森林火災のドキュメンタリー映画
国土森林の21%を消失する被害となったオーストラリアの森林火災に遭遇した人々ね記録だが、節々に気候変動と言う言葉が飛び交う。
曰く、豪政府は気候変動を無視しなんら警告への対策を取らずこの災害を招いた。
曰く、cop25にて「対策は出来ている」と国土が燃える中世界に発信している。
曰く、若者が世界を変えねばならない。このままいけば更なる被害が起きかねない。
言っている事はよくわかるし、とても悲惨だし悲しい出来事には違いない。それは間違いないのだが、かなり偏った映画でもある。
ようは気候変動、これに尽きると言う話、いや、気候変動ありきで作っていった映画である
放火が原因と言っているが、気候変動による山火事だ!
と述べているが、観ていてとても違和感を感じる
もちろん気候変動を否定する気はないし、異常な事態である事も一目瞭然だが、彼等は豪政府の失策、いや国内政治の問題を責任転嫁し気候変動と言う否定する事が極めて困難な話題にすり替え鬱憤を晴らしている様にしか感じられない。
30万人のデモを決行した、と作中でも述べられているが、言っている内容は「火事による補償をしろ、今すぐ排出量を減らせ」と言う全く別の問題を提議している
気候変動にも少し触れたいが、co2の排出量が増えているのは間違いないだろう、データではなく人口比から言っても間違いはない。
だが、co2の排出量と地球温暖化と世界的な気候変動には明確な繋がりがわからない、と言うのが現実だ
勿論関係がない訳ではないが、例えば太陽の周期運動や地球の地軸変化、大陸移動、火山噴火、地殻変動。
これらも確実に気候変動の要因となっている。
その知識もなく、大災害が起こるのは温暖化のせいだ!温暖化はco2増大のせいだ!co2増大は人間によるせいだ!
と声高に叫ぶのは、あまりにも短絡的で愚かな思考だと感じる。
確かにわかりやすくキャッチーなフレーズであり、少なからず真実が混じってはいるが、わたし個人の意見としては、宗教的で妄信的過ぎる。
環境とは、あくまで複合的な問題なのだ。何か1つに定められるものではない。
作中で250年前から気候変動は始まっていた、と書かれているが、250年前には気候変動と言う概念すらなく、明確なデータを見るには150年は待たねばならない。
この誘導的な地球温暖化と言うフレーズと実際に起きているオーストラリアの悲劇を別の問題として捉えられるのならば観るのは問題ないと思うが、いわゆるプロパガンダ映画であるので、知識がない人が見れば間違った方向に流されかねないので注意が必要だ。
わたし個人としての感想は、「こういうプロパガンダ映画に感化される人がシーシェパードとかに入り日本の漁船に銃ぶっ放したりするんだろうな」て事です
本気にしちゃダメですよ
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