「予想外にかなりの良作✨」ラブ・ハード 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
予想外にかなりの良作✨
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昨夜(2024/12/27)と今朝(12/28)で、2回に分けて観ました。
『catfish』というMTVで放送されているリアリティショーから生まれたマッチングアプリにおけるcatfish(なりすまし)という言葉。本作は、男側のなりすましから派生するストーリーです🤐
主人公のナタリーという女は、マッチングアプリで知り合った居住地4800キロも離れた男の元へサプライズで赴きます。その行動力にまず仰天ですが、お相手のジョシュはプロフィール画像とは全く違う別人。でも声とキャラは一緒です。騙されたと怒り心頭のナタリー。取り繕おうと努めるジョシュ。何も知らずにナタリーをもてなすジョシュの家族。コメディでありながら、ナタリーの気持ちもジョシュの気持ちも共感でき、どちらも応援したくなります。
本作でジョシュを演じたジミー・O・ヤンはいわゆる典型的な中国人顔です。悪くいえば華がない、といえるかもしれません。しかしながらそんな彼だからこそ、今回のジョシュを演じきれましたし、彼の魅力を嘘偽りなく感じることが出来たと思います。
昨今、“キラキラしたもの”がもてはやされ、“地味なもの”が見向きもされない時代だと感じています。ジョシュの地味さに隠された溢れんばかりのキラキラに気づき始めたナタリーの表情は本作の一番の見どころだと思います。
また本作にはイヤなキャラクターは登場しますが、クセがちょっと強いだけで悪人は一切登場しません。暴力的な描写もありません。“例の映画”のオマージュはありますが確信犯です(笑)
なりすましは、自分自身を含めて関わった人がみんな傷つきます。catfishはやめましょう🙅♂️(笑)
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