鬼が笑うのレビュー・感想・評価
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誰しもどこかに鬼が潜んでいる
アップリンク吉祥寺にて「 鬼が笑う 」
主人公の一馬は優しい人だなと言う印象。
家族を守る為にDVを繰り返してた父を金属バットで撲殺してしまう。
家族の為を思い【鬼】となった一馬なのに、母や妹から冷たい扱いを受けている。
それを当然と受け取る一馬がまた優しくて悲しい。
また職場では人種差別を受けてる外国人労働者がヒドイ虐めにあるときも一馬はそっと手を差し伸べる。
そのときに「僕らだって同じ人間、殴られたら痛い」と言うセリフがあるんだけど、すっごく胸にささり辛くもあり、悲しい気持ちになる。
ずっと暗い中でも、ひと時の飲み会の時間がとても明るく、あまりにも刹那的に過ぎていく。
後半に近づいた時にとある事件が起こり、また1つ物語が動いていくんだけど、それがまた悲しい。
最後は、これが令和の切腹だなと思うほど見応えがあり、これぞクライマックスと感じる。
古い日本映画や韓国映画を少し彷彿させるんだけど、これを令和にもってくるからこそ、いま観るからこそ尚よいと感じた。
わざとらしい
色々とセリフと演技がわざとらしくて世界に入り込めない。
リュウさんやベトナム人達の(外人が日本語喋るとこんな感じだよな??)感が物凄く透けて見える。
これは役者の技量も足りないだろうし、脚本の練りが足りないんだろうなとおもった。
瀬川や介護施設職員の【ただキレたいだけ感】
瀬川に至ってはベトナム人に対してなんであんなにキレるのかわからない(仕事が遅い描写がない)
あれだけブチ切れてた瀬川がリーダーから外された途端ウンコ瀬川と呼ばれても殴りもしなくなったのも意味がわからない。
暴力もチクられた程度でやめるとかそんな程度なのか?職場全体で腐ってるって表現してたんじゃないのか?
妹に土下座して「頼む!!!」ってあんな大声だしてどんな頼み事したんだよって思ったら連絡先聞いただけ…。
とにかく出演者が全員きれる、というか流れとかともかくキレるシーンを入れたかったんだろうなぁという脚本が透けて見えて入り込めませんでした。
客層をちらっとみたらマガジン読んでそうな人とかパリピっぽい人が多かった気がする。そういう方にはいいのかもしれません。
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