「一部と二部のつもりで観るべきだったか?」やがて海へと届く Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
一部と二部のつもりで観るべきだったか?
「私たちには、世界の片面しか見えていない」で始まった作品は、浜辺美波さん演じるすみれと岸井ゆきのさん演じる真奈の絡み合いが、もどかしくて優しかった。「もう片面」は性を越えた「愛の形」だろうと感じていました。
けれども作品は、自分と自分が愛する人や、身近な人間との理解・亀裂を追いながらも、急に大いなる鎮魂の話へと向かう。その唐突さが後に安堵に繋がったかと言えば、そうではなかった。
私的にあくまで私的に掘り下げるのだなと言う気持ちでいたもので、突き放され感が強烈でした。
小説の文脈がルポの文脈に変わり、また小説に戻るかに見せたものの、すぐにルポの姿になって終幕に至った訳です。
オープニングのアニメーションが、ストーリーを少し変えてエンディングにも現れる。哀しみはいくら幻想的に描いても哀しみのままだと呟いて、アニメーションは終わる。ここは素直に心に沁みました。
プロットのギクシャクはあったと思うけれど、自らを静かに閉じて生きる真奈の心身を開いた浜辺さんの清冽な妖しさに、私も心地がほぐれました。判らないけれども、何か不安だけども着いて行きたい。行く先は全てを受け入れてくれる広い場所……と言うことだったのでしょうか。
おっちょこちょいで失礼しました。
(同じ発音のレビュアーさんと混同してしまいました)
共感と同意ありがとうございます。
はじめて、言われたので嬉しく思いました。
「ドント・ルック・アップ」
お暇なときに・・・。
わたしはちょっと苦手でした、実は。
「ドント・ルック・アップ」にコメントありがとうございます。
こちらにお返事してすみません。
Uさんの思考はやはり深いです。
抽象的に思考できない私からすると、ただただ私の脳みそとの違いに
驚くばかりです。
この映画は本当に色々な捉え方がありますね。
皆さんのレビュー読ませて頂いたのですが、同じことを書いてる人がいなくて・・・・。
Uさんが書いてらっしゃる
〉「もう片面」は性を超えた「愛の形」だろう・・・
それが1番のテーマ・・・、私もそう思います。
未完成な感じもありますが、考えさせられるいい映画でしたね。
解説の「すみれの秘密がカメラの映像に隠されている」
たしかにそうなのでしょうけれど、
それを具体的に言葉にしない所がいいのかも知れませんね。
すみれの涙、真奈の涙・・・
なにか語りかけきましたね。
(長文、すみません)