劇場公開日 2021年12月17日

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「お母さんをずっと待ってる男の子」世界で一番美しい少年 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お母さんをずっと待ってる男の子

2021年12月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ビョルンの眼と口元を持っているビョルンのお母さん。そのお母さんが戻ってくるのを今もずっと待っている男の子が白髪の長身痩躯の老人の中に居る。あまりに繊細な人だったしそれは今も変わらない。ビョルンの父方祖母は最低だ。

71年だかにビョルンが来日したときの大騒ぎ映像を見てその醜悪さに辛くなった。大阪万博を成功させてひたすら経済右肩上がりでいい気になっていた頃の日本だ。映画そのものやトーマス・マンの原作がテーマになることはなかったのだろうか?ビョルンが歌わされたりコマーシャルに出てたなんて知らなかった。まだ何も知らないわかっていない子どもを搾取し消費し尽くす「大人」の世界からビョルンはその後とにかく逃げた。辛かったと思うけれど生きていてよかった。それしか言えない。

おまけ
いや、でもあの頃の日本にとって西欧人は珍しかった。大阪万博で初めてたくさんの外国人を見てとりわけ背の高い「白人」が珍しくて憧れの眼差しを向けた子どもの頃の自分をよく覚えています。

talisman
いも煮さんのコメント
2021年12月20日

コメントありがとうございました。
そうですね。私も彼の母の顔を見た時目元がビョルンそのものだわ〜と思いました。面影を感じ、あの美しい笑顔が映されるたび悲しくなりました。

いも煮
ワンコさんのコメント
2021年12月20日

分断は、ある意味、マトリックス の世界ですよね。メッセンジャーRNAワクチンは危ないってデマは、ロシアや中国が流してたらしくて、それに踊って反ワクチンになって、白人至上主義者や、ヨーロッパ のポピュリズムの連中がたくさん亡くなってるのは、皮肉ですよね。

ワンコ
ワンコさんのコメント
2021年12月20日

コロナで世界は様変わりしたますしね。コロナあけても、アジア系へのヘイトは残ると思うし、嫌な世の中になりましたよね。日本のネット右翼もそうですけど、ヘイトするやつってバカだから、どっか島に隔離して、再教育してやりたくなりますよね。

ワンコ
ワンコさんのコメント
2021年12月20日

晩秋から春先までは誰もいないに等しいから、バックパッカーでも大丈夫なんですよ。

ワンコ