BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
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王道のサクセスストーリーだけど丁寧な仕上がり
評価を聞いて観に行きました。なので原作はまったくの未読です。最初に感じたのは絵が80年代タッチで、どこか古臭く「右曲がりのダンディー」や「気まぐれオレンジロード」を思い出しました。
ストーリーもルフィの様な夢まっしぐらな主人公の王道のサクセスストーリー。なので「こんなに順調ならそろそろ落とし穴が出てくるだろう」と思ってたらその通りのわかりやすい王道ストーリー。
しかし、王道でも制作陣が一つ一つ丁寧に作られているのが感じられる。音楽はわからんがきっと凄い人たちが作ったんだろうと思うし、古い絵もジャズもあいまってオシャレにみえてくる。
制作陣が「まぁこれくらいで良いかな…」と作ったのではなく「これ観た人たちがジャズが好きになるように」という気持ちで制作したのが伝わってくる作品でした。
ノンアルクスリなしのひろみJAZZをとことん体感
この主人公は、オレはとにかくJAZZをやりたいんだ、と半端ない熱量でサックスを吹いている。
本作はあえて目指すミュージシャンを挙げていないのは何故だろうか。
演奏を聴いていると、明らかにコルトレーンを目指しているように思えるが。
実際本作の音楽担当の上原ひろみは、私見ではあるが、スタイリッシュなコルトレーンJAZZを実現している。
垢抜けしたマッコイ・タイナー(コルトレーン・カルテットのピアニスト)という感じだ。
本作でジャズのムーブメントが再び起こらないものか。
70年代、80年代と確かにあったもね。ムーブメントが。
ジャズからフュージョンに潮目は変わったけれど。
ジャズ喫茶の閉じられた世界から飛び立って
酒とクスリで破滅したコルトレーンからそろそろ卒業しなきゃね。
そうすれば、新たなJAZZの世界が・・・・・・。
その可能性を模索している作品かもしれない。
まあとりあえずは講釈抜きに、ノンアルクスリなしのひろみJAZZをとことん体感しよう。
本気の神様
ブルーに光って熱い
ぶれない熱量と届かないもどかしさ、つかまれる思い、そんないろいろなものが伝わってきた。
若くて熱くて何にでもなれる可能性がつまった濃密な時間を、しっかりつかんで堪能しているのがうらやましくなるほど。
個人的には一生懸命練習するタマダくんを応援してしまう。あの二人にはさまれて、キミは良くやってる、やり続けられることが貴方の才能だよと讃えたい。
ジャズにくわしくないけれど、映画の中の音が熱くて、映画の中の観客と同じ気持ちになれたと思う。応援上映で拍手可だったのでラストの演奏では思わず拍手してしまった。
王道のサクセスストーリーにもかかわらず、その印象がないのは音と熱を伝える画、映像と素晴らしい音、メインの俳優お三方の演技が絶妙なセッションを奏でて、観てる私を映画の中のSOBluの席につかせたからだと思う。それくらい臨場感があった。
ぜひ世界にのびた、その道を映画で観せていただきたい。
パンフレットもレコードみたいでとってもジャズで素敵でした。
音楽映画
原作破壊
とても好きな漫画の映画化ではあったものの、映画化する上で明らかに障害が多く、嫌な予感がしていて見に行く勇気が出なかったが、今日になってようやく映画館に足を運んだ。結局、その予感は正しかったのだが。
2時間にまとめる以上展開を削らなくてはならないのは理解できるが、ならもっと割り切ってシーンを削り、重要な部分(主に雪祈関連)に集中させるべきだったのではないかと思う。
特に、中途半端にシーンを削っているくせに重要なセリフはなにも考えずにそのまま使っていて、せっかくの名台詞も声優の演技も相まって間抜けな響きになっていたのがとても残念だった。
ライブシーンは気合いが入っていたものの、低レベルな3Dcgが現れるたびにどうしても少し興が覚める。流石にもう少し予算を3Dの方に割くべき。上原ひろみさんが書いた曲はとてもカッコよかったが、原作を読んで想像していた曲の印象とはズレていて、ストーリーの雑さにむかついていたのもあり、とりあえず映えればいいと思って作曲したんだろうなといった捻くれた感想を抱いてしまった。
本当は星0にしたいところだが、ライブシーンは頑張っていたのと、最後の改変だけはすこし楽しめたので星1。
あれ、涙出てる…
音楽映画+スポコン
やはり演奏は圧巻でした
今見終わったところです
ジャスはセンス?
とても評判がいいので、終わってしまう前に劇場で!と出かけた。そんなに評判がいいのに我が町の映画館では夜一本のみの鑑賞者3名😅拍手もオッケーですということだが、ちょっと無理そう笑
で、内容は私好みの田舎の頑張り屋さんの若者のサクセスストーリー!3人のキャラクターも面白い。そしてなんと言っても演奏の音楽にのめり込んだ‼️
音を絵で表すところに最初はクスッとなったが、もう最後はそれも一体となって目から耳から体に入っていた。
凄い、凄い!本当の演奏家が素晴らしいんだとは思うけれど、原作が音のない漫画というのも驚きである。
小さい頃からピアノをやったり吹奏楽でサックスやドラムに携わる人はたくさんいるだろう。でも、生のセッションができるジャズマンって、やはり誰でもできるものではないだろうな〜。
炎を持ち続ける熱いBLUE
「二度とないこの時間を全力で鳴らせ」
ブルージャイアント若者に誘われて観た。
18才、我を忘れてJAZZに夢中になる真っ直ぐな気持ちが良かった。
熱い熱いサックス🎷みんなのプレイに魅せられて必死についていく初心者ドラマー、クールだけど自分のテクニックに溺れ慢心のピアニスト。
JAZZは通だけが聴くものという偏りを熱で熔かしてしまえ。
3人が切磋琢磨するところ、挫折、気持ち真っ直ぐに人にぶつかるところ…
そんな若者達は絶滅危惧種
人を避けてしまうこと、自分のトラウマを見ないことにするで身体の真ん中にある炎は消えてしまってはないか…
自分じゃあ映画館に行ってまで観ないけどやっぱり観て良かったよ。若者が惹かれるだけある。
ピアニスト上原ひとみだった。
良かった。エンドロール見て嬉しかった。
劇中のピアニストは男子だったけど
JAZZは男の世界ってせずにジェンダーレスでの物語も観たかった。
#BLUEGAINT
#上原ひとみ
@midland_square
"自分を信じる"ということの難しさ。
宮本大という主人公は最初から最後まで自分の道をまっすぐ進んでいる。ブレない漢。
『ダイの大冒険』のダイみたいな、ある種人間味がないようにも感じる。
私みたいな平凡な人間には、その周りのキャラクターにとても感情移入してしまう。(特にダイの大冒険だとポップ。今作だと玉田。)
ラストライブで玉田がソロをしている姿はめちゃめちゃグッときた。
音楽って技術だけあっても意味ない。聴かせる&魅せる才能が大事だなと改めて。
原作は見ていないので定かではないが、
玉田は今は音楽をやっていない。
世界一を目指す宮本大は、恐らく死ぬまで演奏をやめない。
ここに凡人と狂人のぶっとい境界線が垣間見えたのが、見てて辛かった。
でも毎ライブ、3人とも超カッコ良かった。
観終わる頃には汗かいてた。
めちゃくちゃ面白かったです。 今まであまり馴染みがなかったのですが...
JAZZ×情熱ってことで最高では?
原作未読だけどキャラクターもわかりやすく世界にすっと入っていける。
三人三様の個性と情熱のストーリー。大はまさに主人公キャラだし、玉田は坊っちゃん坊っちゃんしてるけど素直で誠実。雪祈だって情熱はあるんだけど野心と自意識がその表現の邪魔をしてるタイプ。大は出来上がってる感じなのでこの映画としては玉田と雪祈の成長と、音楽を堪能することになる。
今サントラ聴いてるんだけど、上原ひろみさんがつくっておられるのか。N.E.WとかFIRST NOTEとかカッコよくて聞き惚れて繰り返しかけてしまう。音階があがっていくN.E.Wの高揚感とか、かっ飛ばすサックス、繊細さと情熱とがミックスされるピアノ、かっこいいドラム、映画館でも思わずリズムに乗って身体が揺れてしまうような興奮を味わえた。これはやはり映画館で観るべき作品だったなとつくづく思う。
やっぱり日本の漫画強いですね。いい原作あってのこの完成度なんだなって感じました。おそらくかなり割愛したりしてると思うし海外編も続いてるのかな、原作も追っかけてみたいと思わせられる、情熱に溢れた作品でした。割りと涙腺ゆるいほうなのもあるけど、後半はちょっとやばかったな。いろんなところでぐっときました。
情熱って若さの特権じゃないんだよなって、彼らの本気と熱にいい刺激もらった感じ。本当によい作品でした。
なんでもっと早く観に来なかったんだろう。
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