BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
全535件中、81~100件目を表示
引き込まれるどころか飲み込まれる映画
つい今しがたネトフリで観ました。
昨年に公開された作品ですが、サックスもピアノもドラムスも演奏する姿、ほとばしる汗、観客たちの視線など全体を通して臨場感が半端では無く、演奏中に時折挟まれるエフェクトも一瞬「?」が頭に浮かんで刹那理解して、鳥肌が総立ちします。
原作と比べると相当端折られている様ですが、120分の枠に収めるためには致し方ないでしょう。
ジャズのカッコ良さを如何なく堪能できる名作です!是非大音量でお楽しみください♪
とにかく感動しました
漫画原作も好きで、期待して見に行きましたが、期待以上の映画でした。
原作を読んで頭の中にイメージした通りの曲だったのと、躍動感が思いっきり伝わる映画で、とにかく感動しました。
音が飛び出してくる聴覚刺激特化の「聴けるアニメ」
私は音楽好きではあるのですが、今までジャズを好んだことがなく、ジャズの定番もメジャーな人も知らない全くのジャズの世界の外の人間でしたが、馬場智章さんのサックス、最初はテレビの音声の質もあるせいか、「これ本当にうまいサックスなのかな?」と疑ってしまうところもあったのですが、彼のサックスが良いです。なんていうんでしょうか、寡聞にしてジャズは詳しくないので何というのかわからないのですが、「即興性」、その場で次々と「解放区」(全共闘的の芥さん的な意味で)を作り出していくような、これぞ青い光を放つ白い「青色巨星」、まさにBlue Giantです。ジャズの門外漢ですが、このサックスの青さが、ひしひしと伝わってきます。多くの方がCGが酷いとか絵が下手とか言っていますが、確かに映像文化としてもう少しその辺頑張って欲しかった気持ちも欲を言えば出てきますが、青春なんだから絵もある意味青臭くて良いんじゃないかと逆に思えました。素直に薦められる「熱い、暑苦しい」王道の青春アニメです。
ジャズの迫力・・・それは諸刃の・・・
ジャズで世界を目指す若者達のサクセスストーリー。
漫画原作で、その中で東京編をアニメ化した作品のようですね。原作未読です。
物語は王道のサクセスストーリー。無名の天才。ライバルとの出会い、チーム結成と成長、確執と和解、そしてチームの目標への挑戦・・・上映時間120分に上手にまとめられていて、とても観やすい映画に仕上がっています。
特に、終盤からクライマックスの流れ。多少、フラグを利かせ過ぎているようにも思いましたが、それでも涙腺が緩む感動を感じさせてくれるものでした。
この映画の見所は、やはりジャズシーンなのでしょう。私はWOWOWでの鑑賞でしたが、それでも感じた迫力。その迫力あるジャズシーンを、映画全般に散りばめて魅せてくれます。素直に、映画館で鑑賞したい・・・と思わせるものでした。
ただ、それでも私的評価は3.5。幾つかとても勿体ない・・・と思うポイントがありました。
例えば、アキコ。東京の母親とも言える存在で、練習場所を無料で提供してくれているバーの店主。でも、映画ではそれ以上の描き方がされておらず、便利な女性・・・という位置づけになってしまっています。しっかりと彼女も描いていれば、もっと物語に奥行きが出たように思えます。少なくともクライマックスはもっと映えるものになっていたと思います。もしかしたら尺の問題もあり割愛されたのかもしれませんが、尺を伸ばしても、他を削っても描くべきだったと思います。
例えば、ドラマーの玉田。素人ドラマーを加入させる意味が分かりません。「楽しくジャズをやろう」なら分かります。でも、世界を目指す二人なのです。元々ドラムをやっていた・・・ダンサーでリズム感だけは抜群・・・等の設定がないと説得力を感じません。
ドラマーの話に関連するのですが、主人公の宮本に好感が持てないのも評価が伸び悩んだ理由です。良く言えば自由、悪く言えば我儘。強引で自分勝手に感じる言動が多く、少々イライラしてしまいます。物語を進めるけん引役を担っていたこともあるのでしょうが、もう少し抑えても良かったように思います。
上記で褒めたジャズシーン。でも少し過剰だとも思いました。ジャズを聴くだけなら映画ではなく、それこそライブハウスに行きます。フルに聴かせるのはクライマックス程度にして、それ以外は触りだけにしてもよかったかもしれません。メリハリもつきますし、アキコや玉田の成長譚を描く尺も出来たかもしれません。
映像は綺麗。作画もしっかりとしていると思います。ただ、肝心の演奏シーンはGCを使っていて人形のような動きになっているのが残念。大した動きをしていないのですから、手書きで統一して欲しかったシーンでした。
感性に直球で訴えてくる
あまり余白を感じさせず、感性に直球で訴えてくる作品。1番驚いたのは演出。あれをああやって演出するかーとすごく衝撃を受けたシーンがありました。
原作未読で知識ゼロだったけど、原作者が「岳」の方!あなたはジャズもこんなに深く情熱的に描けるの…!?
今回映像化されたのは日本編。ヨーロッパ編、アメリカ編それぞれが10巻くらいで描いてるなら、原作の方も見てみたいって思いましたよ。
やばい、まじで感動した。観る価値あり。
普段漫画も読まないし、jazzのアニメってのに全く興味無かったのだが
評判良いのでVOD鑑賞・・・
失敗、劇場で観るべきだった〜^_^;
アニメでjazzのグルーブが表現できるのか?と思っていたが
充分伝わって来た。
自分がjazzと出会ったのは学生の頃
当時斑尾のニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン・斑尾でアルバイトしてたので
昼はバイト夜はジャムセッション聴けるって言うのでめちゃ聴きまくってた。
ディジー・ガレスピー、bbキング、ウイントン・マルサリス、ウェインショーター、ジョン・ファディス、ロン・カーターetc伝説のプレーヤー達が毎夜繰り広げるジャムセッションは今で言えばDJバトルの様であの興奮した空気は未だに忘れられない。
フェスでは無いがマイルスもサラヴォーンも生で聴いたがあのライブのグルーブ感がアニメで表現でき、感情良さぶられるって凄いな〜
正直、たった3年であの熱量のサウンド&ど素人のドラムが3カ月であそこまでいけるのは自分的には考えられないのだが、まあだからこそ面白いし感動するって言うのもあるかもしれない、実際近年はSNSからコンポーザーだけで無く歌手もど素人からチャート駆け上がるのも日常だし、ほんの1年前はただ聴くだけだったアーティストがドームやフェスに出演というのも当たり前に起こっているのでjazzの世界であっても良いのかと思う。
そして忘れてはならないのは、音楽の三人上原ひろみ・馬場智章・石若駿の力。このサウンドあってこそなのだが、画からもその音の力感が伝わってくるのが凄い!
最後になるが、この映画で感動した後実際のライブ行ってみる事を強くオススメする、映画も良いがやはり生の音の凄さ・空気感、立体的なグルーブはやっぱりスゲーっす。
観てる心もBlueに燃えた
面白いと以前から、漫画の噂は聞いていたものの、機会が無く、原作を読まずままの映画になるも、やはりJAZZがテーマのストーリーだけに、演奏が漫画描写でない分、更に面白く感じただろうと思われ、若者たちの頑張りと、熱い想いから伝わる演奏が、観ているこちらの心まで、熱く燃えさせ、赤を通り超え、青に燃えた…
是非、観る価値のある音楽映画。
続編も映画化して欲しい…
音楽の視覚的表現の凄み
本物のジャズプレーヤーが演奏しているのだから、そりゃもちろん演奏が素晴らしいのだけど、それ以上に演奏シーンの映像表現が、共感覚的と言ってよいレベルで音が視覚化されているかの如く、色と線が激しく躍動している。それを眺めていると、プレーヤーが演奏している時の内蔵感覚まで伝わってくるような感じがした。私は原作漫画を未読なので、原作にある絵の表現に、こんな映像表現を作り手の中に喚起しうるポテンシャルがあったのかどうかわからない。しかし、とてつもない凄みを感じたことには違いなく、圧巻という他ない。超弩級の大傑作と言って差し支えなし。必見です。
(2024.3.21追記)
その後、どうしても原作を読んでみたくなり、映画化されている部分に該当する最初の10巻を読んでみた。音が躍動する様をこんな風に視覚化できる原作者の力量はやはり舌を巻くレベルで、アニメーションでの表現がああなったのを十分に納得させられるものがあった。
そしてそれ以上に、10巻分のストーリーを過不足なく120分の映画の中に凝縮して見せたその力量に驚嘆した。映画では相当にエピソードが削られていたり(にもかかわらず、そのエピソード匂わすように、随所にシーンがはさまれている)、クライマックスに原作にはないくだりが(実に効果的で、物語をより豊かにする形で)追加されていたり、かなり大胆に映画として成立させるためのアレンジが施されている。私はこの出来栄えから、大友克洋の『AKIRA』を連想した。こちらも、長大な原作を一本の映画に見事に昇華した類稀な成功例と言って良いが、『BLUE GIANT』の出来栄えは、これに匹敵すると言って良い。
すごい熱量
「感情全てを音で表す」。
モーションキャプチャーの多様によって、音の迫力が増してる。
劇場の音で、聞きたかったなあ。
話がシンプル=演奏シーンがメインなので。
物語としては若干、物足りない気も。
でも盛り込みすぎなくて、いいかな。
長い長いエンドロールの後の映像。
危うく見逃すところでした。セーフ。
ストーリーと脚本が素晴らしい‼️ 声優もとてもいい‼️
一年前に観そびれていたBLUE GIANT。
やっとWOWOWでやってくれました。
・・・なんという映画❗️
これはアニメの枠を超えてる❗️
ジャズバンドを組み邁進する18才の主人公たち。
まず際立つのがテナーサックスの大の大物ぶり。
熱い演奏に、強い意志。まっすぐな情熱。
度胸と、感情に流されないクールさに痺れます。
ピアノの雪祈(ゆきのり)は、才能に恵まれながらも大きな壁にぶつかり、でもそれが結果的に大きな成長のきっかけとなって…
ラスト近くの驚きの展開には呆然としました。
ものすごい勇気の持ち主だった。。。
ドラムの玉田は、天才肌の2人と違い常にコンプレックスを抱えながらも、それを努力でぶち破る人。彼の優しい人柄も好きです。
この3人の演奏が一つになった時の化学反応に鳥肌が立つし
絵も綺麗で、光のグラデーションに見惚れます。
こんなに熱く、エモーショナルな、
目が離せないアニメは久しぶり。
熱い涙が流れました。
ぜひおすすめ。
特に若い人はぜひ観てほしいし
もう若くない世代も(笑)心からこんな若者を応援したくなる。
増えよジャズファン
ジャズに魅了され、一人テナーサックスを吹き続けていた宮本大は、高校卒業後仙台から上京。同級生だった玉田俊二のアパートに転がり込む。ライブハウスで凄腕のピアニスト沢辺雪祈と出会い、大はバンドを組もうと誘う。また大に影響された玉田もドラムを始め、三人でJASSを結成、「SO BLUE」出演を目指す。
とても熱い!、古臭いスポコンものにも通ずるところがありにもかかわらず、十分楽しめました。そうかジャズも瀕死なんですね。
玉田と一緒にドラムを習う女の子の一言、「キースムーン」が渋すぎて笑えます。
夢に向かうのも辛い
青春を犠牲にして夢を追う男、憧れから才能が開花して夢に走る男、仲間と共に夢を見たい男、育ちも個性もバラバラな3人のジャズに生きる姿がカッコイイ
ジャズバーのママさん、ライブハウスの支配人等が彼等を信じて支えながら信じるのも素敵。
映画化成功作品
原作既読。ただ、原作がなんというか静かにコツコツと構築されていく物語であってそこが好きなのだがそれを2時間ほどのアニメ映画に?と最初は不信感しかなかった。
しかし漫画のストーリーなどにも関わっている方が脚本をしているおかげか要所要所のエピソードの拾い方も引き算もとても良くまとまっているしオリジナル要素の部分もなるほどなと納得できる。原作ファンも楽しめる出来になっていると思う。音楽シーンの映像もおしゃれな画作りが上手い方が監督をやられているので圧巻で、「いまとてつもなくすごい演奏がされている」と視覚で感じられてとても良い。迫力がある。音楽も流石で、とにかく流れている音楽がかっこいいという一番のこの作品のキモもちゃんと抑えられている。
とにかく演奏シーンはゴリゴリにかっこよくするぞという気概が感じられてとても嬉しい。そのせいか日常シーンなどの絵の乱れが気になったり、3Dが挟まる部分の切り替えで多少気になるところだけマイナスポイント。
原作ファンとして、ラストのオリジナル部分は泣いてしまった。なんというかありがとうという気持ち。原作読んでいる人もなるほどなと言えるし、このあと原作読む方もなるほどなと思うと思う。そういう意味で映像化の良い成功例と言える。
続編もぜひ作って欲しい。
気落ち良かった。熱い青春の物語。ロック好きとしては”ジャズでなきゃ...
気落ち良かった。熱い青春の物語。ロック好きとしては”ジャズでなきゃね”の部分は割り引いて観ていましたが、でもやっぱり音楽に熱くなれるのは共感するところ多かった。音圧がとても心地良かった。
ありがとう、新宿ピカデリー
タイミングが合わず未鑑賞となっていたが、音楽ありきなので絶対に劇場で観たいと思っていた映画。観られて良かったー!!息をするのを何度も忘れるほどの圧巻の映像とサウンド。その音に演奏者の物語が思いっきり乗っかって来るので、感動しない訳がない。時間を経つのも忘れて観入ってしまいました。
CG作画が・・・
原作未読。
評判通り熱量の高い映画だった。
ただ、クライマックスがありがちなアクシデントを起点にしているのと、手描きとCG作画にギャップがあるのが惜しい。
まあでもジャズを知らなくても胸が熱くなることは間違いないので、いい音楽映画には違いない。
主人公達それぞれにドラマと成長を感じられる作品
気にはなっていたが、他の作品を優先させていて観ていなかったこの作品。テレビで東野さんが何回もお薦めしていたので、改めて調べてみたらリバイバル上映をしていると言う事で観てきました。
確かに熱かった!
話としては驚きはしないのだけれど、細かな心情描写と主人公達それぞれのドラマと成長をきちんと表現していて感情移入しやすくなっていたと思う。また主人公達のライブの際の映像は心情や感情を抽象的だけど、迫力があり、伝わってくる形でよく表現されていた。
メインの音楽は109シネマズプレミアム新宿で観たので良かったと思う。ただ本物のジャズコンサートの掛け合いや興奮、迫力の再現には至っていなかった気がした。音楽がすごいという映画は過去他にも幾つかあったので、その比較もあり。あとキャプチャーモーションのぬめっとした感じがあまり好きではないので、それらで減点させてもらいました。
全535件中、81~100件目を表示