BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
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JAM!
最高でした。これは観るべき作品です。終盤の演奏シーンは圧巻。涙が出たと思ったら音楽以外にも、インサートされるシーンやエピソードのかけら、映像表現で心を掴み続けた。涙も止まらない。
評価は4.5にしましたが時間が経つと5になるかも知れない、そんな作品でした。
サクソフォニストの大が主人公だが、今作はピアニストの雪祈と初心者ドラマーの玉田の物語だ。どちらも乗り越えるモノがあった。大の成長は物語の前なので回想が少し挟まる程度。光り輝く主人公が脇を輝かせるって普通は取らない手法ではないか。
演奏シーンも同じ。迫力ある大の演奏が見どころだが、本当に輝く演奏シーンはやはり雪祈と玉田だった。
人生が大きく動くのも脇の2人。
今作後に大の人生も大きく動くのだろうけど。
演出も最高。見えない音を映像表現で見せる努力がすごい。考えられる事を全部ぶち込んだのではないか?一貫した表現ではなくカオス。ただソロ演奏も徐々に盛り上がる事を考えると、この表現は正しいと思うし飲み込めた。
逆に飲み込み辛かったのが3DCGアニメーションによる演奏描写。残念だったがそれを打ち消すだけの迫力があった。無理はあるかもしれないが3DCGをベースに手書きして欲しかった。
最後に当然、音楽も最高でした。私自身、ジャズも好きで聴くのでたまらない音楽体験でした。モダンジャズ、また聴いてみよう。
これはLIVEだ
ちょっとズレてる周波数
意地もてらいも捨てていい。
ちょっとズレてる8ビート、
夢を見るように酔えばいい。
ジェームス・ブラウンは、
バンドメンバーに向かって聞いた。
おまえの持っている楽器は何だ?
バンドメンバーは答えた。
ギターだ。
JBは返す。
違う、ドラムだ。
おまえの吹いている楽器は何だ?
サックスだ。
違う、
ドラムだ。
おまえが弾いてる楽器は何だ?
ピアノだ。
違う、
ドラムだ。
全ての楽器は、
観客のハートを打ち鳴らすドラムだ!
感動の前に圧倒だ!
Do you see the light?
メロディやリズムは、
その後だ、
ベースは心臓だけでいい、
とJB。
本作は立派なドラムだった。
【蛇足】
楽器のみならず、
ボーカルも、
メロディとリズムを打てる。
ベースやドラムも、
リズムだけでなく、
メロディも。
そんな、変幻自在の、
型なしではなくて、
形破りの、
メロディとリズムのセッションに圧倒され大。
※形は型より形が好き。
学校では形なし、型破りで習った、、、
気がする。
ジャズなんてと言う前に
三者三様の情熱を抱いた若者たちの時限青春活劇... JAZZと一体化し、紙一重の危うい結束の中で蒼い消失点へと突き抜けたクレイジー少年映画!!
『ビッグコミック』にて現在も連載中のジャズ漫画。なんとなくで人伝に原作の評判は聞いておりまして、てっきりTVアニメシリーズを経ての劇場版なのかと思いきや今回が初の映像化ということのようなのでそれなら入門編として入り易いかと鑑賞した次第です。
結果、"その道に魅せられた主人公のサクセスストーリー"という外殻の部分は如何にもで使い古された感は有るものの、青年三人のジャズに対する熱意の捧げ方がまさに三者三様となっており、それが危ういところでギリギリ噛み合っているバランスが作中で語られているジャズセッションの期間限定の刹那性を物語るとともに、各人の青春の謳歌の有り方ともオーバーラップしており、非常に構成として見事であるとともに胸が熱くなるものがありました。
それは例えば、学生時代の部活動に対するモチベーションで周囲の友人との開きや相違を感じた思春期の懐かしさ……"自分はどういうアプローチが一番物事に熱中出来るのか""より高みに挑み続けられる人はどういうモチベーションを持っているのか"等々、その後の人生で仕事に取り組む姿勢なり生き方なり、指針となるべきものを模索していたあの頃の感覚を呼び起こされるようでした。
いずれ訪れる別れを予感しながらも有限の連帯の時間を噛み締める姿は実にベタながらも、それだけになんとも普遍的に観ている側の胸を締め付けるもので。
中年の砌、こうした時間を仕事以外できちんと持ち続けることが最終的な人間的豊かさに繋がるのだろうととみに思った次第でございます。
現代日本における最高の『お伽話』
映像作品(劇場で観る映画)とは必然的に時間に沿って前に進むものです。後戻りも一時停止もできない。
私は原作を読んでから劇場に足を運びました。
ですのでクライマックスを知ってから映画版を鑑賞いたしました。
劇中何度も前に進まないでくれ、止まってくれと、このままの時間が永遠に続いてくれと、そう願ってしまうほどに主人公たち三人の人間ドラマに熱いものがありました。
何度も目頭が熱くなるのを感じました。
この漫画、宮本大が主人公のようで実のところそうではありません。
宮本大は物語における主人公の条件である『葛藤』をほとんどしません。ただ真っ直ぐに進んでいくだけです。才能に溢れた『お伽噺≒女性神話』における姫の役割が与えられている
つまりこの映画においては宮本大よりもその周りにいるピアノとドラムの二人こそが真の主人公です。
二人の成長物語。
特にドラムの玉田の物語こそこの映画におけるメインのプロットといっても差し支えないのではないかと思うほどでした。
映画において『実際に耳に聞こえてしまう音楽』を扱うのはシナリオとは別の評価軸が生まれてしまうので、私はそもそも音楽映画自体あまり好きではないのですが、
しかし、この映画では人間ドラマの部分で音楽の評価に正当性を与えています。
感動。
暫定、今年ベストの映画です。
無条件にオススメできます。
可能ならば、原作を読まないで行った方が、もしかしたらいいかも、とは思いました。
良作です!
音楽で感情を揺さぶられる
鳥肌もの
芸術のような映画
応援しながら見てしまった
ほとんど何も知らずに見ましたが、感動しました!
メインの3人がそれぞれ乗り越えなければならないものがあり胸アツになりながら、こちらも拳を握りながら思わず応援していました。
漫画ファンの人からは、はしょりすぎ、初見の人分かるのか?というコメントが見られましたが、内容は違和感なく見られました。深いところを知っている人には、あそこをはしょるなよ!ってなるんですかね。漫画も読んでみようと思います。
音楽が半端なくカッコよく、音楽を表す映像も良かったです。
また、二番手のキャラの声や話し方が非常によく、これは本職の声優さんだなと思いながら見ていたところ、エンドロールで流れてきたのは間宮祥太朗さん!驚きました。
ドルビーアトモスで見ましたが、少なくとも映画館で見るべき。サントラ出てたら買おうかな。
原作読んでませんが
マンガの良さ、アニメの良さ
音楽の素晴らしさ
上原ひろみさんの音楽を堪能できるだけでかなり贅沢
ジャズを知らなくても楽しめました
音楽は抜群、演奏シーンは…
上原ひろみ、石若駿、挾間美帆など
これ以上が無いと思わせる人選で
ジャズに馴染みの無い人でも入りやすく、かつハイクオリティな音楽を、物語の設定に合わせて奏でてくれた事に感動しました。
演奏シーンは、ちょっと残念。
話題のドラムもそうだが、他パートも…
本来なら
身体全体が等速で動き続ける事は無く、フレーズの捉え方によって身体の一部だけが一瞬速くなったり止まったりする。
サックスは上のラ以上の音域を鳴らす場合、ネック部分のキーが開いたり、運指に合わせて動くパーツが幾つもある。
そういう描写の欠落が違和感に繋がってしまい、素直に観られなかった。
難しいのは承知の上だが、それでも丁寧に描いて欲しかった。
2作目での改善に期待します。
贅沢な音楽!映画館でこそ観るべき作品
人気漫画の映画化で、色眼鏡で見る方も多いとは思いますし、私自身もその一人でした。
しかしそもそも、JAZZという本作品のテーマは映像化にあたり親和性の高いものです。否が応でも高まる期待について、本作はいともあっさりと超えてきました。本当に見事な楽曲、演奏、演出。これこそ映画化をする意味であり、映画館の音響で、音を浴びるように聴くべき作品だったと感じます。
原作を既読でしたが、映画のライブシーンでは、原作でも流れなかった涙が自然と溢れてきました。
もちろん、散々言及されている3D-CG部分については確かに稚拙な印象を受けます。
特に同時期に、圧倒的なクオリティで世に出している某バスケ映画もあることですし…。
けれども本作において、それは枝葉末節に過ぎないのではないでしょうか。
肝はあくまでも楽曲であり、限られた予算はそちらに全振りするという選択も、正解であったと思います。
そして誰もが認めるであろう最大のMVPは、楽曲提供のみならず実際の演奏までをも手掛けたジャズピアニスト上原ひろみ氏でしょう。氏の多大なる貢献は、主人公・宮本大の劇中のセリフにもあるような、「JAZZの普及」に通じるものがあると考えます。
ぜひとも劇場で観賞するべき名作です。
物語と音楽が一心同体だった。
音楽を魅せる映画は数多あるけど、この作品の音楽が一番生きてると思える。作品に活きてた、ではなくて、生きてた。です。
音楽シーンで物語がぶつ切りになるのは仕方ない通例で、大抵魅せてやんよ!とスタンドプレー気味に別作品を見せられている感覚になるけれど、この作品は物語と音楽が一心同体だった。
三者三様に感情移入できる物語があり、その深度もある。しかも感情移入した先で演奏も彼らの心情とちゃんとリンクしているから、全てのピースが地続きにあり、音楽が装置ではなく愛によってつくられていると感じられる。
モーションキャプチャはCG処理が惜しかったものの、アニメーションは奏者の表情描写に情緒を感じたし、彼らの音楽が成長するたび音の描写もレベルアップされ、音の時間軸まで表現されていた。音楽の描写はバリエーションが多彩で発想も自由だし、複数のムードを持つ表現が共存してたり、理性的な物語とは裏腹に、映像に加わった爆発点な音楽の感性に表現が合っていて、もう一回ちゃんと噛み締めて観たいなと思える見応えがある。とアニメーションも素晴らしいです。
声優も抜群で、山田裕貴感を強く残したままに、彼は紛れもなく宮本大だった。大になってやるぞ、みたいないやしさがない。あざとさがない。打算や計算高さは意外と人に伝わってしまうから、つくづくお芝居やる人って無邪気な人の適正が高いのだろうなと思います。雪祈も玉田も最後まで誰が演じてるのか全くわからないくらいキャラクターとイコールで、3人等しく素晴らしかったけど個人的にもう岡山天音さんにメロメロ。凄すぎ。大好き。
ベストの演奏シーンはコットンズでのピアノソロ。死ぬほどよかった。CDにも曲はあって最高だけど作中の演奏は別物です。アニメ映画を観ながら生ライブを聴いていた。そこにアニメーションで表現される奏者の感情が乗っかり、映画館で感じたことのない立体的な体験があった。これまでになかった表現に到達したかのような。
地に足がついて着実に進むストーリーラインに、良い意味で音楽によってタガが外され更にどこにでも飛んでいってしまいそうな作品に。理性的な物語と本物の振り切った感性の音楽とのバランスが抜群、且つ2の要素が一心同体にある。物語のために音楽があって、音楽のために物語がある。そう思える作品です。
比べちゃ悪いけど
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