「原作既読未読関係なく、3DCGがショボくても見ておくべき映画」BLUE GIANT ほえほえさんの映画レビュー(感想・評価)
原作既読未読関係なく、3DCGがショボくても見ておくべき映画
原作未読、映画情報一切入れずに見てきました。
見てすぐ原作全部読んで
2回目見てきました。
まず3人の声が俳優さんだというのを
後で知って驚きました。よかったです。
ストーリーは2時間の中に収めることを考えたら
かなりパッチワークされてますが妥当なように思います。
ただ師匠とのやり取りがなく、「半年レッスン受けた」という大のセリフと
インタビューでしか出てこないので、どうしても大の演奏の裏付けが
乏しくなってしまい、初見はちょっと違和感ありました
(そもそも師匠なんだって、ちゃんとわかってなかった)。
あと、沢辺の So Blue のライブが Cotton's に変更されてたのは
よくよく考えてみると、沢辺が先に So Blue に出て、JASSとして出ないと
上原さんのJASSとしての演奏が So blue で流せないし、
原作とは違って、最後のライブが映画の見せ場なので、
音源的には別撮りでしょうから、多分2人の演奏として流すこともできるんでしょうけど、
最後のライブのシーンが盛り上がらないから演出上しかたなく
変更されたんでしょうね。
ただ、車に正面から直撃されて数時間手術で生死をさまよった翌日に
病院脱走して演奏っていうのは、流石に無茶が過ぎて違和感ありますがw
まあ実は弾けます、弾きますの方が盛り上がりますからね。
しゃーないのかなーって思います。
音楽は素晴らしいですね。
普通にライブ感覚で音楽聴くためだけに
見に行っても良い、というか行きたいクオリティだと思いました。
So Blue は、ロビーとかフロアの様子とかかなり実際の雰囲気出てましたね。
ライブシーンでは1曲目終わりに普通に拍手しそうになりました。
映像は誰もが感じるんじゃ無いかと思いますが、
演奏シーンの3DCGは違和感ありすぎで、いらなかったように思います。
THE FIRST SLAM DUNK 見た後でというのを差し引いてもひどい。
リアリティを上げるために入れてるCGの方が
手書きより違和感あって、むしろリアリティを損ねているってのは
シャレにならない。。。
THE FIRST SLAM DUNK の井上監督は
3DCGしか選択肢が無いけど違和感出たら意味がないということで
徹底的にリアルを追求されたようですが
映画見た感じ、引きで演者を同時に動かさないとってシーンもそんなになかったし。
シンバルのアップとか、客席からステージ上がるところとか、
そこCG必要なの?って正直思いました。。。
大はまだマシだったように思いますが、
沢辺とか首ふり人形みたいだったし、玉田も顔がへんてこでしたね。
そもそも原作は音無しでも読めるんだから
映像だって、というか映像こそ素晴らしい音楽があるのだから
運指とか演奏をきっちりかっきり動かそうとしなくても成立した気がします。
もしかしたら、動きの再現の為というよりも
アニメーターの負担軽減や納期、予算の問題なのかも知れませんが。
全体的にとても素晴らしいだけに
あの違和感は、本当にもったいなさ過ぎるように思いました。
残念。