デリシュ!のレビュー・感想・評価
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非暴力革命
メイド頭、と言うかホールのリーダーに貴族の執事とか、これ以上の適任者は居ないよねw
フランスのプチ偉人伝は、ほぼ王道ドラマ。オーソドックスで分かりやすい物語。芸術・文化的に尖ってる部分は全くなく、まさに「物語りを見せる」系。なんで起承転結は、この映画の命です。
でですよ。
それが良かったw
料理長にまで取り立ててくれた侯爵の恩義を忘れられない男が、愛によって覚醒する。復讐のために生き、確信的な殺意を侯爵に抱き、実行しようとした女もまた、愛によって目を醒ます。結果が、非暴力革命。個人的には、ジャガイモとトリュフは一緒に食いたくないし、パイにするのも、ちょっとだけ「え?」ってなるけどw
何かと血なまぐさい革命時代のフランス。とっても爽やかでスッキリスッキリなラストが大好きなのと、名脇役を主役に据えた、ほぼ大作企画に拍手したいです。
良かった。
とっても。
極上の映像美と学び。外食マーケティングの起源は、女性と若者のアイディアから生まれた?
それにしてもこの時代、本当に庶民は何食べてたんでしょう。文字通りhand to mouth の生活だったんだろうなあ。映画には一切出てこない世界がとても気になった。
レストランでのアイディアとして、食器やカトラリーは前もってセッティングしておく。そうすればお客も気分が上がってたくさん注文する、みたいなアイディア、自分でもやってみた。家で。もう一品作ろうかな?、とモチベーション上がった。
執事がカツラをとる意味
絶対王政下のフランスの
革命直前の時代の話。
息子と父の考え方の対比が良い。
これまで貴族のものだった食を楽しむという文化が
革命と共に一般市民に広がっていくはじまりのストーリーが描かれている。
最後に公爵の執事が
貴族の象徴ともいえるカツラを笑顔でとるシーンに
全てが語られているようで良い。
個人的には、弟子入りした女性との心的な描写よりも
料理人としての生き様や、時代の変化への苦悩などをもう少し描いてほしかったような気もする。
恋愛っぽいものよりも、時代を変えた1人の料理人の話として見たかった。
腹減った~☆彡
なるほど~そういう建付けですかぁ~(^^♪
この映画♫中々♫良作✨良かったです☆彡
ほんと、デリッシュ食べたい(^^♪
キリスト教ではないですが~♫
神の存在を感じました。
この家族に人を殺めさせない。神の意思✨
映像も奇麗で♫調度類も良かったです。
そして~映画の俳優も(^^♪
なんにしても~満足♫満足♫
映し方にこだわりを感じる
映画に行きたい気分だったので、とりあえずちょうど良い時間に上映していたので鑑賞しました。
予告編ではフランス革命について触れていたので、もっと貴族の圧力に揉まれて激動の争いに血が流れたりする感じの映画かなと思っていましたが違いました!いいですね!!
フランス映画って今まで少し暗い印象があったのですが、今回はスカッとする様なお話でした。
主人公はおじさん料理人でヒロインはジャム作り担当のおばさんでもネチネチした感じの恋愛感は全く無く、程良い(^^)。イケメンと美女が大活躍するような映画ではありませんが登場人物に共感も応援もできる作品です。
なんと言っても、この映画の良さは話の内容だけで無く絵画のような食材・料理の写し方ですね!!
雑に置かれたような料理に田舎の蜜蜂(?)が飛んできたりとか、、そんな演出も端的にこれ美味しそう!という見方だけで無く料理に対して見せるための美しさにこだわりを感じるところがフランスらしいですよね。あとは食材を音で表現するシーンがあったり。2度目以降観る機会があれば私もあのタイミングで一緒に目を瞑って音を楽しんでみたいです笑。ただの飯テロとは全く違います。
主人公が開くレストランは公爵家から離れた田舎ですが、キラキラした貴族文化と違った素朴な可愛らしさを花や緑で表現されていて素敵でした。
でも、この時代のフランス庶民がメインのお話なので衛生観念とかいろいろと現代とは違って勉強になります笑。
レイトショーでも明るい気持ちで出てこれるような映画っていいですよね〜。なんとなく歴史が学べて文化にも触れることができる。ヨーロッパの絵画とか好きな方にも見てほしい映画です。
割とリアルな生肉が出てきて
ほんの少し大人な恋愛なので
小さい子供には早いかもしれませんがある程度大人になれば親子でも楽しめそうですね。
静かに熱い
男尊女卑や身分差別の大小はあれど、
どこにでもあって、そんな中でも、
やはり、食べることって、いつの時代も大切だし身近なもので、
これが実話で、レストランの始まりだそうで、
食の革命を興味深くじっくりと堪能させていただきました。
風景や料理の美しさ、静かだけど熱く進んでいく物語で
心に残る強さがありました。
ちょっとお話は凝りすぎた感があるかなぁ
全体的にすごく中途半端な印象を受けてしまいました。
レストランの起源を描くってことで、かなりアガる展開を期待してたんだけど、残念ながら熱くなれなかったんですよね。
観賞後ググってみたらレストランの起源は「1789年のフランス革命後に、お城のお抱え料理人たちがパリの街に散り、飲食店を開業します。これが「レストラン」の始まりです」と描かれてました。(まぁ諸説あるのでしょうが)ですから、本作の背景はフィットしているのでしょうが、貴族社会と平民の対抗をそこにかさねえしまうことが、ドラマティックの度合いが低くなってしまった気がします。
確かに当時のシェフは料理をコピーすることが大命題で創作料理はもってのほかだったみたいなので、物語の発端はありそうなお話なんですよね。けど、主人公シェフがラストに向けての一念発起の理由が「それかい!」な点がどうにも薄っぺらいし、やっぱもっともっと料理自体や料理人の心意気、職人の想いにフォーカスを強めにして欲しかったんですよねぇ。なんか、結果オーライでフランス革命迎えたような見え方しちゃって・・・。民衆の熱さも感じられない。
色々と調味料使いすぎて味がぼやけてしまったみたいな感じでがっかりだったなー。お話の重点ポイントがどこにもないように見えちゃって、当たり障りないビジネスホテルの朝食バイキングみたいな目玉がない話。
気持ち良いテンポの112分。
決して映画豊作ではなかった今夏。
秋を迎えて期待を込めた一本は満足 満腹。
サクサク進むリズムと丁寧に作り込まれた映像が見事に折り合いをつける。
楽しく観られる112分に感謝‼︎
美しい映画をゆっくり観る贅沢な時間
まだフランス革命前、宮廷料理人だった主人公が貴族にジャガイモが入った料理を出したことで解雇される。
彼は息子と、突然現れた弟子志望の女と3人で世界で初めてのレストランを始める。
絵画のように美しい映像、美味しそうな料理…
こういう映画を映画館で観るのは、本当に贅沢な時間。
それぞれのフランス革命
革命前夜のフランスの田舎を舞台に、シャンフォール公爵に仕える料理番のマンスロンと、マンスロンに弟子入りした謎の女性ルイーズが繰り広げる料理と仇討と革命のお話でした。日本に例えるなら、明治維新直前の藩主と料理番、そしてその恋人を描いた時代劇というところでしょうか。
マンスロンは、公爵が催した貴族仲間との晩餐に、当時下等な食べ物とされていたらしいジャガイモを使った料理を出したことから不興を買って首になるところから物語は始まりましたが、故郷に戻って塞ぎ込んでいるマンスロンには、まさに艱難辛苦が襲い掛かります。そうした茨の道を、弟子であるルイーズや息子とともに乗り切っていく展開は非常にドラマチックで面白かったです。
また、王政に対する不満が渦巻き、バスチーユ監獄襲撃に始まるフランス革命へと流れて行く時代背景が、登場人物たちの会話から分かるような創りになっていたのは秀逸でした。実際にルイ16世や三部会の様子が出て来なくても、明らかに時代が変わっていることを感じることが出来、また物語自体も言わば小さな革命を果たすべく進んでおり、心地良さを感じました。特に、物語の序盤で「私が(革命側に)加わったら大変なことになる」と言っていた公爵の執事が、最終盤で公爵を見限るところは、実に爽快でした。
こうした物語の主筋もさることながら、素材から調理までを映し出した調理シーンは、極上の料理番組を観るようだったし、紅葉から雪景色、そして初夏の新緑の風景へと変遷していく自然の景色は、マンスロン達の艱難辛苦を鏡のように映しだしているようでもあり、こういった演出が非常に印象的でした。
そういう訳で、意外なほどに面白い作品だったので、評価も★4としました。
デリシュはデリッシュ‼
お城で公爵に仕えていた料理人が、下民の食材と言われるジャガイモを料理に使ったことから解雇され、失意の中弟子にしてほしいという女性が現れ、少しずつ希望を取り戻し、誰もが訪れるレストランを開くまでの物語。
序盤は貴族らの食卓に呼び寄せられるマンスロン。
それまで絶賛していたくせに、位の高そうなおっさんがマンスロンの創作したデリシュというジャガイモを使った料理をこき下ろした瞬間、皆手のひらを返すように罵倒を始める。
貴族ともあろうお方らが、なんとも下品な・・・。
謎の女性、ルイーズが現れてから、完全に乗り気でないながらも料理を作り始め、家の前を通りかかるお偉いさん(?)たちを相手に料理を出していく。
さらに、ルイーズや息子のベンジャミンにはある程度商才があるらしく、皆が描くものが少しずつ絵になっていくが、そこでルイーズの謎が明らかになっていき・・・。
全体的に中々惹き込まれた作品でしたね。
序盤のベンジャミンの立ち位置とか、ルイーズの腕前とかよくわからん場面も多かったけど、中盤以降は当時まだ未知の領域だったであろう庶民も来れるレストランへ向け、夢と希望が湧いてくる流れなんかはグググっと来ましたね。
ルイーズやベンジャミンが提案することって、本当にレストランとしては今や当たり前のことばっかりなんだけど、なにせ当時は0からのスタートだったのだから画期的であり、懸けであったんだろうなぁ。
献身的に考え動く二人の姿には本当に胸を打たれた。
それに比べワタクシの職場の働かないオバサン達ときたら・・・(場違いの愚痴w)
さておき、人間ドラマだけでなく、料理を作る手間ひま、食材の奥深さ、せっかく頑張って作ったのに食べてもらえない悲しみ等々、色々教えてくれる本作。改めて、作ってくれる人に感謝ですね。
後半は何とも痛快な展開‼
こんな目にあいながらさりげなくひとつもっていくなやw
その他、シスターさんも滅茶苦茶良い味出してましたね。まさにデリシュ。
あと、気になったのは庶民も来れるレストランを目指してたわけで、「貴族を倒せ‼」なんて言っても、そんな皆さんも貴族っぽく見えたのはワタクシだけ?
それとも、おフランスのおべべは庶民でもあんなに美しいものなのか?
また、しれっとバイトみたいになってた泥棒ッ娘達の姿はなんともシュールだったw
そんなこんなで、貴族たちからの理不尽な扱いに負けず、家族や仲間たちとともに立ち上がっていくマンスロン達に心を洗われた良作だった。シンプルながら終わり方も良すぎる‼
・・・で、最後の画面ってなにかのメッセージだったのかしら?
女性にとってはスカッとさせてくれる意外なラスト
フランス革命、ブルジョワ社会を崩壊に導く市民革命の物語。料理人が職業として料理を振舞うのは貴族社会のみであり、ましてや女性がと言われていた時代。調理人が指示された以外の創作料理など許されるはずもなく、天を舞う鳩料理が重宝がられ、地中を這うジャガイモ料理は貴族への愚弄と公爵付き料理人を解雇される。
権威と地位ある男性に女性が侮蔑的行為をされるのは今の世でも残る悲しさ、ましてやこの時代。そこも女性にとってはスカッとさせてくれる意外なラスト
これはオススメ
革命直前のフランスで、領主の料理人だった主人公が「美味しい物を作りたい」一心なのに(そしてそれは雇い主も知ってるのに)貴族の常識に合わなかったということで咎められ、辞めて田舎に帰り世捨て人みたいになってるところに中年女の弟子志願がやってきて、ひょんなことからそれまで世の中になかったレストランを開く。
とにかく、季節感のある風景が美しい。ストーリー展開が山あり谷あり。鉄板のベタなんだが、過不足ないためハラハラしたり嬉しくなったり気持ちよく乗せられる。気むずかしい職人肌の主人公に、新しい世代の若者の息子、訳ありの弟子、気のいい地元のおじさん、お腹空かせた村の子供達。堅物の執事。ちゃらい貴族達。キャラもそれぞれいい味だしてる。(領主が連れてくる貴族の若い女の食いしん坊には爆笑)
最後に、自殺行為に等しい行動をとるのは愛ゆえなのだろうが、ハッピーだけどバッドエンドか?と思ってたら、観客大喜びのエンディング。笑って泣いて、いい映画でした
私はジャガイモが大好きだ!!
「どや!食事ってものはこうしていただく物だ!」スマホ片手に食事をするたわけ者に喝を入れたくなった!
素材をどこまでも丁寧に扱いバターや卵、小麦粉をゆっくりこねる…その流れる様な調理を見ているだけでスクリーンから何とも香ばしく甘い香りがしてくる様でした
…グルメ作品は心まで満たされて穏やかで優しく正直な自分になれるからたまらなく好きだ!
(時に例外もありますが💦)
料理だけでなくそれぞれの登場人物達も個性に溢れ飽きる事なく物語を楽しめた
マンスロンとルイーズ…2人でこしらえる料理の様にこの先もずっと丁寧に愛を育み沢山の人達を
『幸腹と口福⭐️』で満たしてあげて下さいね!
料理の意味が変わる歴史的瞬間。
まさに料理のフランス革命と言っていい歴史的瞬間をとらえた映画。貴族が美食を独占し、その宴席での気まぐれに左右される料理人から、料理人自身が自分の独創を遺憾なく発揮し、全ての階級に開かれた料理へ。今では当たり前のレストランという空間が立ち上がったときはこうだったかと想像させてくれる楽しい映画。技術はそれを使う人のものであり、サービスする人に敬意を失してはいけないという近代人の矜持を示していて、見ていて痛快である。フランスの得意技、歴史、自然、料理を見せつけてくれる。とにかく見ていて楽しい。
鑑賞中ずっとイライラしていました。
「私もこの料理たちを食べたい!なぜ私は食べられないの?!」と。軽めの朝食のせいでお腹はずっとグーグー鳴りっぱなし。せめて「デリシュ!」のコラボ商品やコラボメニューはないかしら?目を皿のようにして検索しましたがそんなものはありませんでした。笑 そんな妄想を抱かせるほど素晴らしい料理の数々。料理がテーマの映画は沢山ありますが、ここまで丁寧に調理の過程を見せてくれる作品は珍しいなと思いました。この映画について知りたくて、何年振りかでパンフレットを購入したほどです。
フランス革命前夜に
特権階級のためのものだったフランス料理(今のフランス料理とは形態は異なるようですが)がフランス革命と前後して、初めて開かれたレストランによって庶民のものにもなった(ここで今のフランス料理の形態になったようです)という実話をもとにしたお話。
この実話の陰には貴族たちの特権意識と庶民に対する理不尽な振る舞いがあり、その被害者の一人に公爵家の腕利きの料理長マンスロンがいた。そして理不尽な理由でマンスロンを解雇したシャンフォール公爵は陰謀で一人の男の命をも奪っていた。その男の妻であるルイーズの協力もあってマンスロンは"みんなのためのレストラン"を何もないのどかな田園地帯に開く。
最後にルイーズの恨みを晴らすため、マンスロンはある企てを計画しシャンフォール公爵を店に招待する。何も知らない公爵はガールフレンドを連れてレストランに現れる。公爵がマンスロンの料理に舌鼓を打っている最中、彼が軽蔑する庶民たちがぞろぞろとレストランに現れる。招待されたのだから当然貸しきりだ思っていた公爵はびっくりする。「食べ物の味もわかるわけのない奴ら(庶民)と一緒に食事ができるか!」という怒りと軽蔑の眼差しを他の客に向けるわけだが、庶民は庶民でこの先客が貴族だとわかると敵意剥き出しの眼差しを向ける。それを察知したシャンフォール公爵はマンスロンにはめられたことに初めて気付く。公爵は「こんな店潰してやる。覚えてろよ」と捨てぜりふを吐くが、ルイーズは公爵の悪事の証拠をつかんでいるわけで、それを伝えると公爵は黙って逃げ出すしかなかった。
そこに「バスチーユ牢獄の襲撃事件が数日後に起きる」というクレジットが入る。なるほどそういうことだったのか。他の客のシャンフォール公爵に向けた敵意剥き出しの眼差しと悪意に満ちたひそひそ話の理由、この映画の時代背景がわかり我々は納得する。
この映画では美しいフランス郊外の田園風景とそれを背景にテーブルの上に並べられたフランス料理の美しさ(絵画のよう)を視覚的に堪能することができる。面白くてためになる良い映画です。
波乱万丈な絵画。
原題のデリシュは店名。当初は主人公が料理長を務める公爵家の晩餐で、予定外に出したオードブルの名前だ。しかしそれが原因で公爵家を追われてしまう。彼は故郷の田舎で家業のパン焼きに戻る世捨て人になってしまう。しかし…。
彼が最終的に創りあげたのは、今のSA的な、田舎の食事がウリの休憩所。これがフランス最初のレストランの開業物語かと思ったら、サスペンスたっぷりな復讐劇にもなり、謎の弟子志願の美魔女まで登場し、あれよあれよと波乱万丈のストーリーに引き込まれていく。18世紀末のコスチュームもので、1789年7月14日のバスチーユ占領の前日譚となっている。
エリック・ベナール監督の保守的なしっかりとした演出に加え、フランス革命後の写実主義絵画にインスパイアされてような、端正で精緻に計算されたフレーミングを魅せた撮影のジャン=マリー・ドルージュにも刮目せざるを得ない。
観ていて、眼福な映像に予断を許さないストーリー。なかなかの傑作だ。
修道院の鉄格子はキンキンよく響きますね
1789年。宮廷料理人マンスロンは、創作料理「デリシュ」にジャガイモを使用したことで貴族たちの反感を買って解雇され、息子を連れて実家へ帰ることに・・・・
ジャガイモやトリュフは地下のもので、中世フランスでは忌み嫌われていて、ジャガイモやトリュフは豚のエサの扱いだった。貴族からはジャガイモなんか貧しいドイツ人の食べ物だといった侮蔑的発言も。
黒トリュフ、私だって最初からわかりましたよ。白いのはジャガイモだったんですね。中身はオセロみたいなひとくちパイ包み焼き。アぺタイザーの始まりでもあったのかな?
18世紀のフランス宮廷料理にはあまり魅力は感じませんでしたが、彩りはうんと美しく、夕方の空腹時だったので辛かったです。無性にヤキトリが食べたくなりました。自然に有楽町から新橋方面に足が向きましたね。
マンスロンは料理に対して保守的で、宮廷料理人のプライドが強くて、結局、世界初の西洋レストランの始まりは彼の息子や近所の女の子たちと亡き夫の仇討ちのためにマンスロンに弟子入り志願した未亡人がテキパキとやっていたような。皮つきフライドポテトの始まりはフランスなのか。だから、フレンチフライっていうのか?
バスティーユ襲撃は1789年7月14日。
おんなじ年ですな。フランス革命とフランス料理革命はシンクロしていたというお話。
フランスの貴族は頻繁に人のかみさんを連れて馬車で遠出して不倫旅行するんですね。駅馬車と旅籠もあったんですね。食事は自前のデリバリー?
世界初のレストランの物語というよりも色ボケ公爵に夫を殺された夫人の隠密仇討ち物語になりそうで、ならなかった。
近所の女の子たちと息子がやり始めた青空レストランだったよ。
アジアの屋台料理の歴史はもっと古いと思うので、大衆ファーストフード食文化はアジアの方が断然進んでいたということですな。
最後、粉まみれになって笑い会う二人。バカ殿を見ているようでした。
恋心、忠誠心を凌ぐ。そりゃそうでしょ
侯爵の不遇をかこち料理人を解雇される(その原因は自ら考えた料理が酷評され、それを謝らなかったためだが)、頑固な男、そして弟子入りを志願してきた女性と新たな時代の幕開けを予感させる料理人の息子たちが織りなす葛藤やレストラン開業に向けた足取りをなぞるもの。
クビにされた主人になぜ再び仕えようとするのか?と息子に問われても、それが代々我が家に伝わっているものだとの想いで進もうとする父。
あれやこれやがあってラストで一発逆転があり円団する、ある意味予定調和的ストーリーにはなるけれど、息子よ、よくぞそんな父親を見放さず一緒にいてくれたものよ!ありがとう、と微笑んでしまったし、そうなるきっかけは弟子入りをした女性に対する恋ごころだもの、やっぱり最後に愛は勝つ!ですね。
それにしても調理シーンは食欲をこれでもかとそそるし、人間誰しも美味しいものを食べれば笑顔で幸せになるよなぁと強く共感した。
付かず離れずの立ち位置で最後まで付き合ってくれた執事も良かったな。
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