ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
全397件中、121~140件目を表示
それでも生きて
余韻がすごくて眠れそうにありません。
希望と絶望に翻弄されながらも
微かな希望を忘れずに最後まで人間らしく生きた
愛に溢れた人
その生き方は多くの人の記憶の中に今も生きている。
しんちゃんに出会ったシーンがとても好きでした。
あの時は山本さんも絶望の中にいて
しんちゃんのハツラツとした笑顔や優しさが
一筋の光のようでした。
どんな絶望の日も空は広くどこまでも繋がっています。
--------
そして、心に刺さった言葉が
ただ生きてるだけじゃダメなんだ。
山本さんのように生きないとダメなんだ。
ただ息をして魂の抜け殻のように
人間を辞めて生きるのではなく
小さくても希望を持って人間らしく生きていくこと。
卑怯には生きない。強く生きていきたい。
愛する気持ちを忘れない。
人は誰しも尊い存在だから。
尊い存在であるように光を失わないで。
誰でも絶望から人間らしさを
失いそうになることはある。
優しい山本さんだって25年の強制労働といわれた後
クロにパンあげられなかったですもんね
あの時は絶望のあまりポリシーを忘れていたのかも
でも、そんな時救い上げてくれるのは
何ともない青空だったり隣にいた人だったり
私、ただ漠然と生きていないかな...
-----------
ずっと色々しんどかったけど、
全体的に暖かい映画だったので
重たい気持ちにはなりません。
ただ余韻がすごいです。
隣の歌や楽器の演奏が度々うるさい
戦時から戦後にかけてロシアに捕らわれた日本人兵士たちの話。
ラーゲリさんではなくラーゲリ収容所。
話は真面目な感動作なので、セットがやや安っぽいのは目を瞑るよう。
良い点
・現在のロシア問題と通ずる部分もあるか
悪い点
・年齢感がやや弱い
・クロの物語?
その他点
・パン350グラムのサイズ
・ダモイダモイ詐欺
反戦映画ではなく、政治的対峙の怖さを知る映画
日本人として、観るべき映画だと考え、鑑賞しました。
東京外国語大学で ロシア文学 を学び、満鉄調査部そして、陸軍の"特務機関"に勤務した人間なのだから、
どうみて、スパイです。捕虜になった段階で、裁判なしで、死刑に成ってもおかしくないのですが
捕虜になった時点で 国民服や私服ではなく、きちんと正規の軍服制帽姿だったので、
即死刑にはならずに、一般的捕虜相応として扱われたのだと思われます。
戦後のソ連にとって、日本以上に危険国扱いであっただろう アメリカ唄「いとしのクレメンタイン」を英語で歌っては、
捕虜の立場としては、相当マズいだろうと思うのだが
更に、その英語唄を 周囲に教えているのも、輪をかけて大問題。。。
この部分だけで、とにかく反骨精神が強い男な事は解るが
ソ連捕虜がアメリカ唄を"なぜ!"歌うのか、今までアメリカに関与したことがないロシア好きが
どうして、このアメリカ田舎唄を歌うのか?
その辺の生い立ちを映画の中で きちんと示して欲しかった。
それがないのならば、事実はどうあれ、映画中で唄う歌は ロシア民謡 の方が、映画的にはしっくり できたと思う。
民間人の中島健人さんが軍服でなく、国民服の制服制帽 であったり
軍装が 昭和5式軍服 から 98式軍服 に史実通りに変化していたり、
収容所内では、制服の再配布があったのだろうか?途中から階級章や帽子の星をちゃんと剥がした跡があるし、
各所の考証はしっかりしていた。
終後7年で、手紙のやりとりが始まるのだが、「主人公死亡」に関しての公式報告は日本の家族に元に きちんと、知らされている筈なのだが。。。
それさえも 信じない 帰りを待つ家族は。。。
ならば そういった家族の葛藤シーンを改めて もう1度映画中に入れるべきでしょう。
ストーリーは明確で解りやすいが、
「夫の帰りを ただ信じて待つ」けなげさ! 以外
この映画を通しての 言いたい事 が他にもあるのかが不鮮明
二宮和也さんの役作りと演技はたいへん素晴らしかった! 主演賞級でした。
北川景子さんは いつ見てもお美しい!
収容所で、野球をするなら「大脱走」を観て欧州収容所と比較してみたいと思う。
シベリア抑留の現実、考えさせられました
先の見えない戦争犯罪「不法抑留」による強制労働という現実。こんな中よく9割の抑留者が生還したなあ、、と思いました。思い出したくないだろうけど、知り合いの元抑留者にちゃんと話を聞いておけばよかった、、と今更思いました。修正しました、ご指摘ありがとうございます。
今年一番の実写映画!
生きることの大切さが良く描けています。
学校でも上映してあげたい、久々に子供たちにも見てほしいとおもった映画でした。
過去に本当にあった話で誇張するわけでもなく、とても丁寧に作られていて、いろんな感情が湧き上がって胸が熱くいっぱいになりました。
二宮和也さんは山本さんがそこにいるような感覚で浅田家も見たが本当に演技が上手い。松坂さんも健人くんも北川さんも桐谷さんみなさん誇張されることなく本当に演技が良かった。特に映画もそうだが監督、松坂さんはなんでアカデミー賞に選ばれてないのか不思議です。
実話
2023.1.14 新宿ピカデリーにて
年末から観に行きたかった、
『ラーゲリより愛を込めて』をやっと観に行ってきました。
二宮和也さん凄い俳優さんです。脇を固めるキャストの方々も最高でした。
涙が・・・是非、劇場で観て欲しい作品です。
「ダモイ(帰国)」を信じる強さに感服
もっと暗くて重いストーリーかと覚悟をして臨みましたが、「希望」のお話でした。
第二次世界大戦後にシベリアに抑留された日本人のこと、漠然としか知りませんでしたし、深く考えてもこなかったのが正直なところですが、11年ですよ11年。長い!
来る日も来る日も酷寒の地で重労働。過酷さにリアリティが無い、って批評もお見かけしますが、これ以上に悲惨な映像でしたら私はスクリーンを直視できませんでした。(現実はもっと酷かったんだろうなぁ)ということは容易に想像できますのであそこまでの描写で十分でしょう。
あの状況でも希望を見失わない強さ。本当の人間の強さって優しさ、柔らかさなのかもしれないですね。
主演の二宮和也さんを始めとしたキャストの皆さんの演技にひきこまれました。
辺見じゅんさんのノンフィクションが原作ですが“クロ”のエピソードまで実話ベースだったとは!
「64 ロクヨン(全編)」等、瀬々監督の描く人間ドラマは個人的に大好きなのですが、この作品もこれまでと同様に(良い意味での)エンタメ性とのバランスがいい塩梅だと思います。
工夫された構成も活きていました。
たくさん泣きますが辛いばかりの涙ではないので安心してください。
戦争は終わっていません。まさに今、観るべき作品でしょう。
高い再現ドラマ
映画…?
ロケ地のスケールに比べて、画が小さすぎる
16:9にしたのは何か特別な理由が…?
モノローグ•ナレーション多すぎる
音楽をほぼ入れなかったのには何か特別な意味があったのかな…?
6割はいらないシーンだと思う…
映画館で公開する意味がないような作品でした
誰の話でもない、そんな印象
個人的にはそう思います
見たかった映画なので、満足しました。
私たちのお父さん世代は大概、第二次世界大戦に行っています。私の父は衛生兵らしく戦争のことは一言も話しません。義父は暁部隊で全滅した部隊ですが、物資輸送班で崖に落ちて命拾いしたそうです。義父の話では気が狂った兵士は穴に埋められたと話してました。ラーゲリーで亡くなった人を葬るシーンでこうだったと思いました。本当にあった話で山本さんの勇気ある行動は皆と仲間のの絆を深めて最後は涙が止まりませんでした。百歳で亡くなった歌人の母が貸してくれた、シベリア抑留の方の歌集を見せてもらったら、悲惨な毎日を歌にして凄さを感じました。二宮君はじめ、役者の皆さんの演技も素晴らしかった。辺見じゅんさん原作で、車の無い私は1時間に1本のバスに乗ってやっと見ることが出来ました。駅前の映画館は何とか行けますが見たい映画は少ないです。
「希望」を持って生き続ける。
舞台は1945年、第二次世界大戦終戦後。終戦したにも関わらず日本兵はソ連軍に捕虜されラーゲリ(収容所)へと送り込まれ、奴隷的強制労働を科される。そんな状況の中でただひたすらに生きて大切な人に出会おうと「希望」を持って生き続ける人達のノンフィクションストーリーである。
今回の作品を観賞してただひたすらに「希望」を持って生き続ける大切さ、記憶の大切さなどを感じた。光が見えない闇の中でも自分を励ましいつか見えるほんの僅かな光に「希望」を持つ。作品から感じ取れるメッセージ性を重視するポイントであるが「シベリア抑留」の歴史的背景をしっかり学んでおくことでこの作品の真のメッセージ性が分かると思う。
生きろ!それでも生きろ!山本!
少し遅くなりましたが
本日
映画館にて鑑賞してきました
二宮くん
北川さん
の演技が良かったです!
このお二人の出演する映画は
今後も追いかけていきたいと思います
私が好きな松坂桃李くんは
きっちり名脇役をつとめてました
けど
やはり主役でバリバリやってほしいですねえ
作品自体は…
泣ける!との評価をする方が多いようですが
私の涙腺には
引っかかりませんでした
戦争は
人々の命を奪い
人々の心をむしばむ悲惨なもの
ということは痛いほど伝わってきました
けど
最後の寺尾さんのスピーチが説教くさく感じたことが少し苦手で
神田伯山先生の歯が白すぎる
という意見もあり
私の琴線に触れなかったのかしら?
2022 No.1涙活映画認定📽
2022年最もあたしの涙腺にインパクトを与えた映画📽予告の段階からこれは泣くやつだよね?ってのはわかっていたけど、泣かせるポイントが正に予想の斜め上を行ってた。「あ〜そっちか〜」的な。
大概、原作のある作品ってタイトル変えると失敗するパターンが多い気がするんだけど、コレに関しては映画版のタイトルを変更してくれたことに完全に感謝の念しかない。原作そのままだったらネタバレもいいとこwww
戦争って多かれ少なかれ人の精神を壊すものなんだろうけど、そんな中でも理性ある人間らしさを忘れない山本さんの人としての魅力と、理不尽な捕虜生活の中で本能的な人間らしさ剝き出しになっている周りの人達の対比が見事でした。
ラスト20分は涙腺崩壊ゾーン。覚悟して観るように。
反動の日本兵は、シベリアの土となれ
週刊少年マガジン連載『語り継がれる戦争の記憶』シリーズ(収容所(ラーゲリ)から来た遺書)。脚本:横山秀夫、作画:三枝義浩、不定期連載した作品。1993年8月13日、フジテレビ系『金曜エンタテイメント』枠で終戦48年特別企画としてOA。漫画化、ドラマ化、そしてニノ主演で映画化。ちなみにシベリア抑留には陰謀論があり社会党と日本共産党が関与してる事を証明する資料があります。
不戦の誓い、新たに
太平洋戦争の敗戦を契機として、旧日本軍は解体され、新たな戦後の体制が築かれた。戦力の不保持を明記した日本国憲法もその一つである。憲法9条があっても敵国からの攻撃は防げないという主張もあるようだが、国家権力が自ら戦争を他国にふっかけることを制限する必要性はある。これこそ、先の大戦からの教訓である。防衛力強化を進める動きもあるようだが、専守防衛の原則に照らし、判断してもらいたい。
上記のごとく、講釈を垂れてみたが、今作では、旧ソ連のシベリアに抑留された旧日本軍兵士の過酷な生活が描かれた。加えて、兵士という職業の過酷さを思い知らされた。兵士が敵国民を殺す場面があったが、殺される方はもちろん、殺す方(兵士)もまた堪え難い精神的な苦痛を強いられることがよくわかった。戦争があらゆる人間を狂わせてしまうということについて、現代の権力者は自覚的であってほしい。また、前線に立つのは若者である。権力者は戦争が若者を捨て駒のごとく酷使する行いであるということにも思いを致してほしい。
むごたらしい戦争は決して起こしてはならない。人間の幸福追求を制限するからだ。一度始めた戦争は、なかなかやめることができない。戦争が終わっても理不尽な状況に置かれた兵士が多数存在していたことが十分それを主張する根拠となりうる。凡人が戦争の最中に希望を感じることは難しく、絶望を味わうことの方がずっと多いはずだ。
しかし、主人公・山本は、シベリアに抑留されてもなお、自ら希望を捨てることなく、また、日本に残した家族らの幸福を願い続けた。なかなか真似できるものではない。彼が希望を持ち続けたからこそ、救われた人々もいる。山本の周囲で共に暮らす兵士たちにも注目しながら鑑賞してほしい。
全397件中、121~140件目を表示