ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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日本映画史に残る名作
確実に今年度の日本アカデミー賞とりますね。断言します。
米国アカデミーでもノミネートされる気がします。
今僕は30中盤で、小学生のころから映画を見てました。1990年代は水木金土日で9時からテレビで映画やっててそれを見てたんですが、そのころの日本映画(アニメ除く)のつまらないこと、日本映画は釣りバカ日誌と男はつらいよのヘビロテです。それくらいしか視聴率取れなかったんだと思います。なので洋画ばっかり見てました
2000年に入って邦画も徐々に良くなってきましたが、それでも、これまでにみた心に残る名作というのはどれも洋画ばかりでした。
この映画をみて邦画のレベルもやっとここまで来てくれたかという気がします。
今まで見た邦画の中で一番の名作です。
制作陣の方々よく作ってくれました。
泣けない人いますよね。
これでもかこれでもかと泣かしにくるのは
何故?
山本さんの人間性や背景もよく解らないので、あれだけでいきなり「素晴らしい人」言われても、すぐには共感出来ないですよ。
あの時期にアメリカ西部の歌を口ずさむのも意味不明。
レビューの高評価にしらけてしまうのは
私だけではないだろうなあ。
戦争ってマジ悲惨。
在り来り。だけどみる価値はある
何もかもが中途半端
セットよりもCGをしっかり作り込んで欲しい。
空襲受けて崩れるとこなんて三文映画か⁈って…
収容所のセットも寂しいし他の収容所映画程のスケールが無い(ソ連貧乏だから?)
全てグリーンバックで撮った方が良かったと思う。
セットにこだわる日本映画の悪いところだなぁって。
ケンティーの健闘が光ってた。
ちょっと足りないんだけど頑張り屋さん!意外にやるな‼︎
殿(松坂桃李)はこの作品では…(涙)
もっと当時の日本人臭い役者さんが良かった。
子供と動物には敵わない!の言葉通りクロにはもってかれたよ(笑)あり得ない!と思いつつも目が離せない。
あのシーンだけはグッときた。
セリフないんだけど市毛良枝の存在感はこの映画にピタッと来ているなと。
ソ連絡みの作品を映画にするなら『伝説になった日本人』の方が絶対画になるし盛り上がりも作りやすいのになって観ながら思った。
今年中に見てほしい
二宮和也無双。突出している。
なるほど。これは映画化されて伝えるべきお話だと思う。シベリア抑留なのでもちろんつらいこと満載だとは思っていたけれど、映画としても工夫が凝らされてはいる。風というエレメントと犬というファンタジー。(原作にあったらすいません)その昔本屋で原作は手に取ったことがあって「遺書」のタイトルから想像していたものより遥かに上の遺書でそこはサプライズと共に涙が溢れる。
とは言え、冒頭の満洲や日本の生活、もっとやりようはあるような気もするし、とにかく桐谷健太の芝居がザッツ邦画な感じで興醒めというか、厚かましいというか、一向に気分があがらないのだけど、とにかく二宮和也が素晴らしい。突出し過ぎている。まさにひとりだけワールドクラスという有り様。たぶん台本のすべて上をいく佇まいとお芝居。弱っていく姿の一瞬で映画の格をグンとあげる。凄い。
シベリア抑留
希望を持って生きる
久しぶりに心揺さぶられた
希望を捨てない
劇場公開2日目。
久しぶりにこんなに多くの人がみにきている映画館で鑑賞した。老若男女、本当に様々な年齢層の人が集まっていた。それがなんだかとても嬉しかった。
1945年に、日本は戦争に負け、第二次世界大戦は終わった。
そこから77年しかまだ時が経っていない。
まだまだ”戦争"を経験した方は日本にも世界中にもたくさんいて、それがどんなに酷く、酷たらしいものであるかを知っているはずなのに、、、この地球上にはその"戦争"を続ける国がいる。手助けする国がいる。煽る、利用する国がいる。
人間というのは本当にどうしようもない愚かな生き物なんだなぁと、戦争映画を観るといつも思う。
今作は実話を基に作られたとのこと。
戦争を経験したことのない私には、この映画ですらショックなのに、実際の戦場は映画にはできないようなことが山程あるんだろうなと想像する。
人が人でいられなくなるようなことを経験して、人間としての尊厳も奪われる。
それでも、この映画の主人公のように、希望を捨てずに、ひたすら前を未来をみて生きた人がいたのかと思うと、人間の強さを感じずにはいられない。
人が頭の中で想像することは、誰にも奪われることはない。
想像だけで、信じる気持ちだけで、誰かを想う気持ちだけで、人は生きる希望を見いだせる。
主人公が病に伏せてしまうまで、彼はずっと笑顔を絶やさず、そして、彼の妻もまた、遠く離れた夫を想い笑顔で子どもたちと生き抜いていた。
そんな夫婦がそれぞれ涙するシーンはあまりに残酷で、涙が止まらなかった。
悔しいという一言に尽きる。
シベリア抑留という言葉を、正直初めて聞いた。どうして今まで聞いたことがなかったのか不思議でしかないけれど、こんな悲しい歴史を日本人が経験し、58,000人もの方が亡くなったことを本当に悔しく思う。
この映画を見て、戦争についてまた新たな知識を得ることができた。
主演の二宮くん。彼にとってこの作品はとても大きな経験になったように思う。子供を持つ父となった彼が今、こんなふうに強いメッセージを持つ映画に出てくれたことがなぜかとても嬉しい。
希望を見つけ、信じ続けること
考えさせられたがチグハグさも感じた作品
ラーゲリは収容所のこと。シベリア抑留日本人の話。色々と考えさせられた。戦争映画はもし自分がこの場にいたらどうなるかと思い描きながら観ると改めて戦争の悲惨さ、怖さを痛感させられる。実在する人物がいた事と実話ならなおさら胸が痛む。同時に物足りなさも。まず、ストーリーがどこかチグハグ、に終盤のシーンはチグハグさを感じたし、ロシア人将校のロシア語セリフがなぜ一部しかなかったのか。しっかり入れてほしかった。また、主演俳優だが山本役の二宮和也はよく演じた反面どこか演技に物足りなさを感じる。ファンの方には申し訳ないが。むしろ原役の安田顕と山本の妻役の北川景子の演技が良かった。かつて太平洋戦争が始まった週でのロードショー、今のご時世、昨今の日本の防衛費増税問題がニュースで報道された最中での上映は良かったのでは。私が観た日の映画館は何故か女性の方が多かった。二宮和也ファンの方だろうか?この映画を観て何を感じただろう。
多くの人に見てもらいたい映画
道義に生きる人VS卑怯もん
「記憶」する事がとっても素晴らしいと思える作品。 本年度ベスト!
泣ける映画と思いきや全く泣けずと思ってからの終盤!
怒涛の様に流れる涙が止まらず(笑)
実話ベースの作品との事だけどメッチャ素敵な作品だった。
二宮和也さん目当て。
相変わらず素晴らしい演技。
特にベッドに入ってからの演技に圧倒。
周りを固めた安田顕さんや桐谷健太さん。松坂桃李さんや中島健人さんも良かった!
この4人のポイントがメッチャ高い!
ってか、この4人が影の主役だった印象。
そんな中でも安田顕さんに一番泣かされた感じ。
強い母を演じた北川景子さん。
泣きの演技の迫力に圧倒される。
あのテンションにどうやって自分を持って行ったのか興味あり(笑)
本作のタイトルの「愛を込めて」とは、そう言う事だと鑑賞して知るんだけど本当に愛が込もってた感じ。
前情報は一切遮断しての鑑賞を推奨。
シベリアでの強制労働のシーン。
極寒の吹雪の中での労働で次々に倒れる日本人。
氷点下でも作業させられるシーンが観ていて辛い。
そんな中、河原での水遊び。
収容所でのスポーツ。
所々で安堵出来るシーンも良かった。
特に犬(笑)
まさかの寺尾聰さんの登場。
ちゃんと受け継がれて行く感じにも感動。
上映後、30分位でまさかのハッビーエンド?と思ってしまいました( ´∀`)
ラーゲリよりの愛を受け取って
戦後のシベリア抑留を描いた本作。重い内容ですが、ただひたすらに家族を想う一人の日本人の愛と希望の物語として、戦争やシベリア抑留の知識皆無でも全く問題なく、観る者の心に強く響きます。
ストーリーは、第二次世界大戦後、シベリアに抑留され、強制収容所(ラーゲリ)の過酷な環境下で重労働を強いられていた日本人捕虜たちの中、愛する家族の待つ日本に必ず帰ると、希望を捨てずに信念を貫く山本幡男の姿が、諦めかけていた仲間たちの希望の支えとなっていくというもの。
実在の日本人捕虜・山本幡男を元にした作品ということですが、彼の生きざまがただただすばらしかったです。どんな逆境にあっても決して希望を失わず、笑顔を絶やすことなく前向きに生きる彼の姿が、観る者の感動を誘います。それは、収容所にいた山本の仲間たちにとっても同じです。必ず生きて帰って愛する家族に会うという希望、それを決して諦めないという強い意志、いつでも穏やかに仲間に接する彼の姿が、周囲に笑顔をもたらし、生きる支えとなり、シベリアの大地で凍てついた仲間の心を緩やかに溶かしていきます。仲間たちにとって山本の存在は、いつしか生きる希望そのものになっていったのだと思います。
そんな彼らが、病気に倒れた山本にきちんと診察を受けさせようとソ連軍に直訴するあたりから、涙が止まりませんでした。単に山本のための行動というだけでなく、卑怯者と自らを責める松田、戦争で人の心をなくした相沢、兵士でもないのに囚われた新谷、保身のために仲間を売った原たちの変容を絡め、重層的に描き出します。山本のまいた希望の種が、仲間たちの心で芽吹き、大きな力となったことが伝わる印象的なシーンでした。
それが、さらに引き揚げ後のシーンに収束する展開に激しく心揺さぶられ、嗚咽しそうになりました。四人の仲間たちがそれぞれに山本の言葉を家族に届ける姿、それを受け取る家族の姿は、今思い返してもまた泣けそうです。この「愛」と「希望」のバトンリレーは、山本から仲間へ、仲間から家族へ、家族から次代の家族へ、そして本作から観客へと、確実に引き継がれたように思います。私もラーゲリよりの愛を確かに受け取りました。
主演は二宮和也くんで、穏やかながら芯の通った山本幡男を好演しています。妻・モジミ役は北川景子さんで、戦後の混乱期でさえ困窮した様子のない美しさに神々しさを感じるほどでしたが、夫の帰りを待つ姿、その訃報に慟哭する姿が胸を打ちます。脇を固める、松坂桃李くん、桐谷健太さん、中島健人くん、安田顕さんらも渾身の演技で盛り立てます。
ソビエトロシアの蛮行を忘れてはならない。
シベリア抑留を実際に経験した方のお話しを
聞くことが難しくなったいま、この事実を後世に伝えるという意味で意義ある映画。舞鶴の引き上げ記念館にも以前いきました。実際の抑留生活はこの映画でみる何百倍、何千倍も過酷だったと思います。その筆舌に尽くし難い辛苦に耐えて帰国を果たした方、望郷の思いの中、極寒のシベリアに倒れ今もシベリアの大地に眠っている方々を想うとき、言葉が出てきません。日ソ中立条約を無視して、国際法を踏み躙って、己の欲望のために国家ぐるみで行われたこの犯罪を、ソビエトロシアを許すことは出来ません。更に樺太、8月15日が過ぎてからソ連軍が蹂躙し奪った北方領土、そこで行われたソ連兵による掠奪、暴行、性的暴行、殺人を許すことはできません。日本も悪かった?馬鹿な!この件に関して非はロシアにのみ存在します。そして、同じことを21世紀の現代でもウクライナで行っているロシアとは何なのか。日本に連帯の意思を表明し、北方領土問題に言及したゼレンスキー大統領に対して、迷惑だみたいなことをいう政治家がいることにも怒りをかんじます。
20年前根室を訪ねて、北方領土の元島民の方のお話しを伺ったことを思い出しました。国後島から樺太の強制収容所に連行され強制労働を強いられた、当時小学生だった彼女の話は衝撃でした。映画の感想ではなく、ロシアへの怒りを
吐露する文になりましたが、史実を忘れない為にこの映画は必要です。
シベリア抑留で亡くなられた全ての方々に黙祷。
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