ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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若い世代にこそ観て感じ取ってほしい、希望を持ち続けることの大切さを。
最後の最後まで吸い込まれるように観られたのは瀬々監督はじめ制作陣の力。
二宮さんは“凄い“。
そして安田さん、桐谷さんをはじめとする役者陣の演技に心を動かされました。
事実に基づく作品だからこそ、
若い世代の方にたくさん見てもらいたい。
“希望”を持つことの大切さ。
そして
“希望”を持ち続けていると
いつか、その先にある“何か“に繋がるんだ
ということを、この映画を通じて感じ取ってほしい。
見ておきたい、見てほしい作品
線が細く見える二宮、きれいすぎる北川…という主要キャストのイメージ。そして、原作タイトルの「遺書」を、「愛を込めて」なんて変えていることに、薄っぺらな映画になっているんじゃないか、と不安があった。
しかし、平日昼間ながら8割ほども席が埋まった館内からは鼻をすする音が途切れない。僕も涙なしには見られなかった。
なかなかよく時代をつかみ、収容所の空気を再現し、役者も熱演している。ピンク映画出身の瀬々監督作品はつまらない企画ものもあれば、「菊とギロチン」のような熱い作品もあり、バラバラの印象。この映画は、バランスの取れた良作だと思う。
余り中身のない880円のパンフレットの中に、本作を「国民映画にしたい」というようなことを発言している。
実在した人物の、家族への思い、それを記録・再現した辺見じゅんの原作ノンフィクションがあってこそ実を結んだ映画だが、この監督の意気やよし。
戦争に対して意識の向かない若い人にもぜひ見てほしい。
そして、首都圏に住んでいるなら、西新宿住友新宿ビル内にある「 平和祈念展示資料館 」(入場無料)を訪れてほしい。
僕の亡母は中国・大連生まれで戦後初めて日本に引き揚げて「祖国」の土を踏んでいる。引き揚げ者やシベリア抑留者についての展示が国の運営で唯一行われている場所である。
やっぱりロシアは信用ならない
映画を見ながら誰かが言っていた「ロシア人は相手を油断させるために約束をして平気で裏切る」と言う話を何度も思い出した。
捕虜に対し「侵略者め」「お前たちは戦犯だ」とかの言葉はあるが、当時のソ連とは「不可侵条約」結んでいたのではなかったか?侵略者というなら当時日本だった満州に一方的に侵入したのがロシアではないのか?だから、ウクライナの人たち🇺🇦は絶対に負けるわけにはいかないのだ。負ければ勝者の論理でいいようにやられる。そんなことになるんだったら戦ってタヒんだほうがマシだと言うのもよく分かる。
また、捕虜に対し非人道的な扱いしてはならないとする国際条約があったはずだが、これについての賠償や罪は日ソ国交樹立にてチャラになったのか?など、そんな思いが巡った。
戦争後の話だから戦争の是非はあからさまにはしていないが、すでに朝鮮戦争特需で日本は高度成長期を迎えようとしていた時代に、まだこんなことが行われていたことに驚く。
感動ものに無理やり仕立てているが、抑留の理不尽さ過酷さを太っていたり髭を剃っていたり真っ白な歯では伝わらないと思う。そんな中、安田顕のボロボロにやられてしまっていた演技は実にプロ意識を感じた。
安田顕、松坂桃李は流石の演技でクライマックスではすすり泣く声も聞こえてきたが、これは演技が良いからで、脚本的にはなんだろなという思いが残る。
希望があるから生きていける。桐谷健太演じる相澤軍曹は「山本さんの遺書を伝える」という目的のために、妻と子を失う絶望からの生きる目的を得たと思いたい。
それにしても、健ティとクロのくだりはフィクションだろうと思うけど実に見る側の主観に囚われたはなしだとおもったよ。
周りのお客さんは平日昼前の上映にも関わらず、頭の白い人(私もその1人)がたくさん見にきていました。若い人とってはハードルの高い映画だったかもしれませんね。
日本映画史に残る名作
確実に今年度の日本アカデミー賞とりますね。断言します。
米国アカデミーでもノミネートされる気がします。
今僕は30中盤で、小学生のころから映画を見てました。1990年代は水木金土日で9時からテレビで映画やっててそれを見てたんですが、そのころの日本映画(アニメ除く)のつまらないこと、日本映画は釣りバカ日誌と男はつらいよのヘビロテです。それくらいしか視聴率取れなかったんだと思います。なので洋画ばっかり見てました
2000年に入って邦画も徐々に良くなってきましたが、それでも、これまでにみた心に残る名作というのはどれも洋画ばかりでした。
この映画をみて邦画のレベルもやっとここまで来てくれたかという気がします。
今まで見た邦画の中で一番の名作です。
制作陣の方々よく作ってくれました。
泣けない人いますよね。
これでもかこれでもかと泣かしにくるのは
何故?
山本さんの人間性や背景もよく解らないので、あれだけでいきなり「素晴らしい人」言われても、すぐには共感出来ないですよ。
あの時期にアメリカ西部の歌を口ずさむのも意味不明。
レビューの高評価にしらけてしまうのは
私だけではないだろうなあ。
戦争ってマジ悲惨。
在り来り。だけどみる価値はある
何もかもが中途半端
セットよりもCGをしっかり作り込んで欲しい。
空襲受けて崩れるとこなんて三文映画か⁈って…
収容所のセットも寂しいし他の収容所映画程のスケールが無い(ソ連貧乏だから?)
全てグリーンバックで撮った方が良かったと思う。
セットにこだわる日本映画の悪いところだなぁって。
ケンティーの健闘が光ってた。
ちょっと足りないんだけど頑張り屋さん!意外にやるな‼︎
殿(松坂桃李)はこの作品では…(涙)
もっと当時の日本人臭い役者さんが良かった。
子供と動物には敵わない!の言葉通りクロにはもってかれたよ(笑)あり得ない!と思いつつも目が離せない。
あのシーンだけはグッときた。
セリフないんだけど市毛良枝の存在感はこの映画にピタッと来ているなと。
ソ連絡みの作品を映画にするなら『伝説になった日本人』の方が絶対画になるし盛り上がりも作りやすいのになって観ながら思った。
今年中に見てほしい
二宮和也無双。突出している。
なるほど。これは映画化されて伝えるべきお話だと思う。シベリア抑留なのでもちろんつらいこと満載だとは思っていたけれど、映画としても工夫が凝らされてはいる。風というエレメントと犬というファンタジー。(原作にあったらすいません)その昔本屋で原作は手に取ったことがあって「遺書」のタイトルから想像していたものより遥かに上の遺書でそこはサプライズと共に涙が溢れる。
とは言え、冒頭の満洲や日本の生活、もっとやりようはあるような気もするし、とにかく桐谷健太の芝居がザッツ邦画な感じで興醒めというか、厚かましいというか、一向に気分があがらないのだけど、とにかく二宮和也が素晴らしい。突出し過ぎている。まさにひとりだけワールドクラスという有り様。たぶん台本のすべて上をいく佇まいとお芝居。弱っていく姿の一瞬で映画の格をグンとあげる。凄い。
シベリア抑留
希望を持って生きる
久しぶりに心揺さぶられた
希望を捨てない
劇場公開2日目。
久しぶりにこんなに多くの人がみにきている映画館で鑑賞した。老若男女、本当に様々な年齢層の人が集まっていた。それがなんだかとても嬉しかった。
1945年に、日本は戦争に負け、第二次世界大戦は終わった。
そこから77年しかまだ時が経っていない。
まだまだ”戦争"を経験した方は日本にも世界中にもたくさんいて、それがどんなに酷く、酷たらしいものであるかを知っているはずなのに、、、この地球上にはその"戦争"を続ける国がいる。手助けする国がいる。煽る、利用する国がいる。
人間というのは本当にどうしようもない愚かな生き物なんだなぁと、戦争映画を観るといつも思う。
今作は実話を基に作られたとのこと。
戦争を経験したことのない私には、この映画ですらショックなのに、実際の戦場は映画にはできないようなことが山程あるんだろうなと想像する。
人が人でいられなくなるようなことを経験して、人間としての尊厳も奪われる。
それでも、この映画の主人公のように、希望を捨てずに、ひたすら前を未来をみて生きた人がいたのかと思うと、人間の強さを感じずにはいられない。
人が頭の中で想像することは、誰にも奪われることはない。
想像だけで、信じる気持ちだけで、誰かを想う気持ちだけで、人は生きる希望を見いだせる。
主人公が病に伏せてしまうまで、彼はずっと笑顔を絶やさず、そして、彼の妻もまた、遠く離れた夫を想い笑顔で子どもたちと生き抜いていた。
そんな夫婦がそれぞれ涙するシーンはあまりに残酷で、涙が止まらなかった。
悔しいという一言に尽きる。
シベリア抑留という言葉を、正直初めて聞いた。どうして今まで聞いたことがなかったのか不思議でしかないけれど、こんな悲しい歴史を日本人が経験し、58,000人もの方が亡くなったことを本当に悔しく思う。
この映画を見て、戦争についてまた新たな知識を得ることができた。
主演の二宮くん。彼にとってこの作品はとても大きな経験になったように思う。子供を持つ父となった彼が今、こんなふうに強いメッセージを持つ映画に出てくれたことがなぜかとても嬉しい。
希望を見つけ、信じ続けること
考えさせられたがチグハグさも感じた作品
ラーゲリは収容所のこと。シベリア抑留日本人の話。色々と考えさせられた。戦争映画はもし自分がこの場にいたらどうなるかと思い描きながら観ると改めて戦争の悲惨さ、怖さを痛感させられる。実在する人物がいた事と実話ならなおさら胸が痛む。同時に物足りなさも。まず、ストーリーがどこかチグハグ、に終盤のシーンはチグハグさを感じたし、ロシア人将校のロシア語セリフがなぜ一部しかなかったのか。しっかり入れてほしかった。また、主演俳優だが山本役の二宮和也はよく演じた反面どこか演技に物足りなさを感じる。ファンの方には申し訳ないが。むしろ原役の安田顕と山本の妻役の北川景子の演技が良かった。かつて太平洋戦争が始まった週でのロードショー、今のご時世、昨今の日本の防衛費増税問題がニュースで報道された最中での上映は良かったのでは。私が観た日の映画館は何故か女性の方が多かった。二宮和也ファンの方だろうか?この映画を観て何を感じただろう。
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