ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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絶対に受け継いでいかなければならない事実
本当に素晴らしい作品だと思いました。実際に、過去に起こったことを現代に生きる私たちにそのまま伝えてくれるので、その状況が詳細に分かりました。終わりの見えない抑留生活にほとんどの人が絶望を持つなか、山本さんだけが、愛する人に会いたいという思いを胸に希望を持って必死に生きていた。それが周りの人たちに伝わり、誰もが山本さんを慕うようになり、皆の生きる希望になった。このような人々が混乱の時代を生き抜き、その教訓を現代を生きる人間に伝え、今の日本という国があるのだと感じました。自分の大切な人と、毎日会えることがどんなに幸せで、当たり前のことじゃないと実感させられました。
シネマスコープではなくビスタサイズでした。
私は泣けませんでしたが終映後も席を立たずずっと泣いている客が多くいました。
公式サイトによると「この映画は戦争映画ではない人間賛歌、愛の物語」だそうですが戦争映画大好きな私は戦争映画との認識で鑑賞しました。
それを踏まえてあえて言うなら絶対シネマスコープサイズで製作するべきでした。ビスタサイズではまるでテレビドラマを見ているようでずっと違和感を感じていました。まさかネット動画重視の今どきの若者がシネスコサイズ鑑賞に向かないという考えではないでしょう。
あと視力が悪い私はメガネが命綱。山本さんはシベリアの極寒の猛吹雪のなかたったひとつのメガネでよく強制労働に耐えられましたね。メガネが吹雪で見えなくなったり破損して事故大怪我に繋がってもおかしくありません。また凍傷で手足指欠損もあったでしょうにあえて描写しなかったのでしょうか。
マジ泣き必至
すごい評価良いのね。
良い映画だったと思う。申し訳ないが、それだけ。
なんか、すごいデフォルトされて美談になっているような印象。
このご時世に対ソ連の映画っていうのも、政治的な意図を裏読みしてしまう。
単純に映画の中身だけで見ると、山本さんの言動にみんなが感化されていくけど、個人的には「え?そんなに?」って感じ。途中で病気になった人も、死んだ仲間もいっぱいいたでしょうよ。そんなに山本さんが自分の命にかえてでも守りたい人?それが全く伝わらなかった。私の心がヤバいのか?
役者陣は奮闘していた。
松坂くん、どんどん素晴らしい役者になっていく。
ひとつだけ。北川さん、綺麗なんだけど違和感。
黒木華さんや蒼井優さんのような昭和日本人的な美しさのある方の方がよくない?
クロは実在していた。
カタルシス(浄化)
悲惨な状況で輝く「愛の力」。
まず最初に、ソ連がやった「シベリア抑留」は明らかな犯罪である。戦勝国になれば非道なことも許されたことに大いに憤りを感じる。シベリア抑留の史実は知っていても、何人抑留され何人死亡したという数字があるだけでほとんど何も知らない。当時のソ連の思惑や収容所の実態を知ることができただけでも良かったと思う。ソ連ではスターリンの独裁政権下、戦争が終わっていなかったことを実感する。この作品は、シベリア抑留の過酷さと、そんな状況でも「希望」と「愛」を持ち続けた奇跡の人を描く。
それにしても、主人公の山本の「人間力」に驚かされる。戦争によって人間性をなくしたり、深く傷ついたり未来を閉ざされた人々に、生きる希望を与え続けた。その結果、彼らの心が徐々に変わっていき、感動のエンディングにつながっていく。山本は死んだが、その思いは4人の男によってしっかり受け止められた。そして思いを受け取った家族やその先の世代まで、山本が伝えたかった「人間としての大切なもの」は受け継がれていくことを感じさせてくれた。
悲惨な状況でこそ輝く「愛の力」を美しく描いた作品でした。
過酷な撮影に挑んな俳優人たちに拍手。
昔、当時捕虜として捕まったことがある人の体験記事を読んだことがある。そこには、日々の過酷な労働が、たとえば橋を作ったり、建物を建てたり、それらが人のためになるようなものであれば人は辛くても頑張れる。だけど…ひたすらに穴を掘って、その穴を埋めて、を1日中繰り返すような罰則を与えられたときには気がおかしくなった、という。その他にも瀕死の状態になり死を覚悟した時に看護師から「豚の生き血」を飲むように言われ、飲んだところ回復した奇跡があった、というものも。
そんなことを思い返しながら今回の作品を見ていて、山本という人物が希望を与える力というのは大きかったのだと思う。しかしニノで良かったのか。確かに彼は上手い。でも今回は浮いていた気がする。安田顕、松坂桃李、中島健人、桐谷健太など他の人たちは秀悦していた演技力を見せたが…演技がわざとらしい気もして終始だいじなシーンで冷める部分も多かった。ニノが役どころである山本にマッチしなかったのかもしれない。キャスティングのイメージが今回はハマらなかったということかな。
とはいえ、記憶を伝えるというのは泣けた。一言一句、誰かの遺書を記憶するとその人の瀕死の状態の思いを一緒に背負うことと同じ。相当に重かっただろうし、記憶した本人も、伝えられた人たちにも魂の言葉として響いたことだろう。それほど山本の存在が10年という過酷な日々の彼らを支えただろう、ことの最大の見せ場として素晴らしいラストだった。
綺麗すぎるから?出来すぎだから?
感動!でもラスト6分が、、
とにかく泣けました。
この涙は私にとっては感動よりも、苦しい涙でしたが、、、
話も、キャストも大満足です。
ほぼ言うことがないくらい素敵な作品だと思いました。
特に主演の二宮和也さんはシンプルなお芝居をされる方のイメージが大きいですが、難しい役柄やシーンもサラッとこなすような印象があります。
この作品でも「絶対にこのシーンを演じるのは難しい」と思う場面がありましたが、どこからどう声を出してるの?という演技の面でも驚くことがおおかったです。
他にも、松坂桃李さん、安田顕さん、桐谷健太さん、中島健人さんのバランスが絶妙でみていて危なっかしい場面もありましたが、それがまた良くて適役だなとしみじみ思いました。
北川景子さんも素晴らしく美しくて、泣きのシーンでは思わず綺麗だなと思ってしまうくらい、、、
配役や、主題歌も完璧でとても感動しました。
ですが、ラスト6分ほど……
個人的には北川景子さんの泣きのカットでエンドロールに行って欲しかったです。
勿論伝えたいことはわかったし、それもそれで良かったのですがあの時代に、山本さんからの遺書を受け取ったもぢみの表情をみてミセスさんの曲を聞いて余韻に浸りたかった。
内容を付け足すよりも、あそこで終わって欲しかったという強い欲が出てしまいました、。
と思う部分もありましたがとても良かったです。
オススメの作品です。
畳み掛けて泣かしにきます。
"生きる"事の大切さ
二宮和也さん目当てに観た。
感想
争いは悲劇しか生まないと改めて思わされる戦争映画だった。
リアルタイムで悲劇が起きている今だからこそ、深く受け止めたいと思える物語だった。
・物語構成
戦後、ソ連兵により行われたシベリアでの日本兵に対する強制労働の悲惨さと過酷な環境の中、生きる希望を伝え、実践する山本さんの生き様を描くといった物語。
戦争の悲惨さを改めて感じる、終始暗く切ない物語だった。過酷な環境の中でただ一人“希望"を信じ、伝えていく山本さんの姿に何度も涙腺が刺激された。
一方で、非現実的にも感じる描写が数多くあり、これは本当の事なのか⁈と疑いたくなる部分も一部ありました。しかし、鑑賞後にその部分も史実にあると知って驚かされました。
・演技
実力派俳優陣が勢揃いしている為、流石の演技力で終始圧倒された。特に、山本さんの人徳の高さ故の魅力、生きる事への決意を感じる二宮和也さんの演技に、何度か泣かされそうになった。
総評
戦争の悲惨さの伝承、家族愛の大切さ、生きる事の意味などの王道だが、とても大切で実践する事の大変な事を見事に体現してみせた偉人の素晴らしさを知れた作品。重たいテーマの作品の為、何度も涙腺が刺激されて、感動した。
観て良かった
命と希望
いやぁ~、泣いた。
ずっと泣いた。
二宮くんすごい演技力なんだね!
死ぬよりも生きることのほうが難しい、苦しい、辛い。
でも、希望が人を強くする。
夢とか希望がある人が生きていける!
ってことなんだろうけど、そんな簡単な言葉で片付けられない世界だった。
そんなのが実際にあった事だと思うと、胸が締め付けられた。
今まさに他所の国では戦争してる事実もまた胸を締め付けられた。
伝えたいことたくさんあるんですけど、何をどう伝えればいいのやら…。
今年の映画の見納めに選んだのですが、正解でした。
ちなみにハンカチは持っていってください。
私は「どうせ泣かしにかかるだろうから絶対に泣かない!」と謎の決意をしてハンカチを持たずに映画館へ。
結果、号泣してインナーの裾引っ張り出して、涙拭ってましたw
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