ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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元気が出る映画ではありません……
お正月に見なくて良かった…
ラーゲリ収容所の話が楽しい訳はないのですが
きつい厳しい ちょっと気持ち悪いくらいの暗い話なので
途中、これ以上観るのやめようかなと思ってしまうくらい 力作です。
熱演を観たい方はぜひ。
戦争映画は元気がある時に観ないと 落ち込むと感じました。
大抵の人は泣ける
二宮和也さん主演ということで、期待を持ち視聴致しましたがキャスト全員演技力凄いよ。この映画にかける思いが伝わりまくりました。この映画は一人一人の軸がしっかりしてて感情移入しやすい映画でした。どうしようもない時に声を荒らげてしまい、唾が飛ぶシーンなど凝ってるな〜と感じそこも感動の点に至りました。ケンピーの役がものすごく愛くるしい役で可愛い。クロという1匹の動物で笑顔になる。最後の怒涛の感動シーン、泣くの我慢できるか!ぶちまけてやったぜ。(男ぼっち映画で)凄く共感できるシーンが多く満足感に溢れ、私の中の名作になる事間違いなしのperfectな作品でございました。
シナリオに問題あり
日本映画の父・牧野省三が唱えた映画の三要素である、スジ(脚本)、ヌケ(映像表現技術)、ドウサ(役者の演技)の内の、スジとヌケが不十分な出来栄えで、残念ながら、大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞した辺見じゅん氏の原作の持つ、崇高で荘厳な極限の同胞愛人間愛を表現できていないと思います。
主人公の山本幡男がなぜ収容所の捕虜皆から敬慕され、尊敬されるのか、互いの感情が一体化し同調していくプロセスの表現が不十分です。山本は、ただ奔放に思いついたこと、己の感じたことを、思慮分別なく子供のように言いまくるばかりのようにしか見えません。残念ながら捕虜の皆の眼差しや表情を見ても、彼ら全員が望んでいることを慮って代弁しているようには感じられず、そのために独房に拘束されるのも自業自得にしか思えません。
これは決して主人公を演じる二宮和也の演技不足ではなく、そもそものシナリオに問題があるように思います。収容所の過酷さ、そして捕虜の苦しみ、悲しみ、悩みを切実に具体的に描ききれていないせいでしょう。極寒の地で自由を奪われて心身ともに悲惨な絶望状態に置かれ、無気力にならざるを得ない酷い環境であることを映し出してこそ、皆を庇い皆の願いを代弁する山本の言動の崇高さ気高さが観客にアピールします。
しかしスクリーンでの収容所の空気は、何だか明るく希望的なように感じられました。
本作のモチーフが、山本の遺書を記憶して口述で遺族に送り届けるという、代償のない、ただ献身的な行動の動機がこの点に収束するだけに、このシナリオの欠陥は致命的です。
ストーリーが進行する視点の置き方にも問題があります。
収容所シーンになって以降は、てっきり松坂桃李演じる、傍観者と共鳴者の狭間で揺れ続ける松田一等兵の視線で映像が進行していると思っていましたが、どうも半ば過ぎてからは松田自身がストーリーから外れていき、安田顕演じる屈折し苦悩する元上官の目線に移ったようでいて、でもそうでもないようで、ともかくカメラの視座の所在がブレ続け、従い敢えて言えば“観客目線”の、誠に中途半端な映像になってしまった感がします。
ヌケ(映像表現技術)では、北川景子演じる山本の妻が典型ですが、殆どの登場人物に10数年のただひたすら耐える長く苦しい歳月が積み重なった加齢が全く見えません。容貌に老いが、動作に衰えが全く出ていませんので、物語に鬱屈した重圧感が出て来ず、スクリーンからは悲愴感や閉塞感が湧いてきません。
山本を、人間愛の権化とし聖人君子のように描くシナリオもあり得たと思いますが、それにしては、本作には徹底した悪人がいません。アクの強い、いかにも憎たらしい悪役がいてこそ正義が際立ち、観客に感動をもたらします。日本人の中で権威を笠に着た傲慢な言動を取るシーンはありますが、終始主人公と対峙するということにはならず、インパクトは弱いものです。
“悪人”を担うはずの監視者のロシア人は、理不尽な暴力的残虐性が異常に強調されますが、理屈や対話が全く通じない、いわば獣と同様に映されていて、憎悪の対象になりようがない描かれ方です。
ただ後半の見せ場である遺書を伝える4人の行為には素朴に感動します。見返りの全くない、ひたすら犠牲的献身的な行動には純粋に心を打たれます。
但し、役者自身が慟哭していては、観客は泣けません。役者の側は悲しみを押し殺して耐え忍んでこそ、観客の涙腺を刺激することになるのだと思います。
あくまで個人の感想
最初に離れ離れになるシーンでの必然性が感じられなかった。
シベリア前の山本さんの事や、山本さんの思想の背景が見えないまま物語が進んでいくので、感情移入しにくく、山本さんが二宮君にしか見えず困った。だから終盤も、なぜ山本さんを皆がこれほど慕っているのかがわかりにくく不自然に思えた。
どれほどつらい目にあっても、蹴られても殴られても営巣に1か月ぶち込まれても、綺麗すぎて健康そうな二宮君の顔が全て台無しにしていたように思う。ガンで死ぬときもきれいなままで、、、
シベリアでの絶望感があまり感じられなかった。とにかくみな健康的で、綺麗で、元気でした。
ただ、北川景子の美しさは絶品です。
実話だし
クロにも桃李の母への想いも最後の主題歌も泣かされましたが。どうしても一言だけやつれて声もかすんでニノさん素晴らしいのですが歯が…健康そのもの真っ白。その他の方々もお肌綺麗すぎて少し入り込まなかった。残念なのは自分なのですが。
自分の心の中だけは自由だということが素晴らしい
淡々と今なら許せないことが戦争という世の中で許されている。そんな中で自分の心は自由であるということが1番心に迫ってきた映画でした。
それは今の時代もウクライナやコロナ、社会の歪みの中でも起きていることであり、自分がどう生きていくかの指針となった。
自分の心の中で記憶することこそ、自分の人生で生きる価値がある。
バランスがなあ
184本目。
実話だから、コメントどうしようかとは迷うけど、作品としてはどう思ったかになっちゃう。
比較しちゃいけないんだろうけど、ナチス関連の映画観てるからなあ、と言うのは正直ある。
始まってすぐに、離ればなれになってしまうせいか、会いたい気持ち、希望ってのが、弱く感じるし、最後の結婚式のあれは蛇足に思う。
その前で終わるのが、涙腺をとは思うんだけど。
自分にはバランスが悪く感じ、涙腺緩むひとつ前くらいかな。
最後のほうは蛇足かな
原作未読
題材としては意義のある映画と思われるが・・・
(戦後処理の闇の部分)
冒頭がああだから、こうなのかとは思えるが、途中までいい話が、正直白けた。
二の宮の戦時中の戦歴なり、行動が描かれていないのは原作にないからか、第三者視点の演出だからか。
エンドロール前は、シベリア抑留の補足説明などのほうが良かったような、と思うのだが、定番の邦画的演出・・・ラストの音楽も映画の内容と噛み合っていないような・・・
会田雄次の「アローン捕虜収容所」なども映画化されれば・・・と思うが、女子供の要素が皆無なので難しいか?
こんなの泣いちゃうじゃん
めちゃくちゃ良くて最後らへんはずっと泣いてました。
テッシュも換えのマスクも持ってこなかった自分の低能さに呆れるほどびちゃびちゃです。
まず俳優さんたちと二宮くんの演技がとにかく最高でした、演技で泣いたまであります。
特に叫んだり泣いたり、感情がワッと出る瞬間がとても素晴らしかったです。
続いてストーリー、シナリオですが、先に言うとめちゃくちゃ泣かせに来ます。
観てる途中「あ、泣かせにきてんな。」ってちょっと頭の隅にチラつく瞬間はあります。
しかしストーリーとして破綻が無く、完成度が高い為、ちょっと悔しくなりながらも泣くしかないです、最後らへんの畳み掛けはもうやめてくれと思う程でした。
年末年始、涙と感動で感情のデトックスをしたい方にぜひおすすめしたいです。
追記(ちょいネタバレ)
動物が出てきますが、動物が痛い目にあうシーンはないので安心して見てください。
ナヴォイ劇場in ウズベキスタン
宣伝が下手なのか、良い映画なのにひっそりとしている。予告編で素敵な声の人がいて気になったので見に行ってみた。(安田顕さんでした)
日本人捕虜だった彼らの一部が建てた劇場は地震にも耐え、「日本国民がナボイ劇場の建設に参加し、完成に貢献した」と石碑が建っているそうです。実話という衝撃の内容に心打たれました。MVPは犬のクロ‼︎
後半から何回も泣かされました😭
後半のクロと桐谷健太さんのところで涙が止まらなくなりました😢
相変わらず、桐谷健太さん演技うますぎる。
Tジョイ博多、右の隣の女子高生が最初から鼻汁常に全開だったのと後ろの方で着信音鳴らしてるやつと前の方の席でスマホの光だしてるやつ、勘弁してくれ、もう一回改めて見に行かないと、台無しになりました。ジャニオタが観にきてるのか客席満席とニノと中島くんのところで結構鼻啜り音が聞けました😌
いまいちな感じ
好レビューが多かったので仕事納め後、鑑賞してきました。
戦時中なのに、中心人物が顔もスタイルも良いトレンディ俳優や元アイドルなどキャスティングに疑問を感じました。
もう少し演技力だけで選んだ俳優陣であれば良かった。
この時季に公開は偶然なのかベストタイミング!
感動まではいかなかったがロシア問題やむしろ庶民より政治家が今にも戦争が起きる様な危機を煽ってる今公開は偶然的なのか?欲を言えば相手側の視点や言い分もワンカット入れて欲しかったが彼等だって妻子を残しで皆強制的にやらされてる事は同じなので!
いい人の物語
高評価に釣られて鑑賞し、後悔。
私自身の戦争に対する嫌悪感が思ってたより強く、ましてや第二次世界大戦と言えば、日本の無謀な侵略の悲しい結末… 今のロシアとも重なってしまい、この作品を「いい人の物語」として受け入れることができませんでした。
違和感ある演出が要因かも。あっさりとした別れ、無理矢理のクロ、客人そっちのけのラスト、とかとか。…好みの問題かな。
わかっていても
随分前から予告をやっていてし
なんとなく予告から奇跡の内容がわかっちゃってたので
割とよくある戦争映画のような
ものなのかなと思ってましたが
良い意味で裏切られました
この時代の怖さや悲しみが十分伝わってきましたし
山本さんが亡くなっても、言霊を運ぶことにより
従来の戦争映画の悲しさとは違う
前向きな終わり方に
途中から涙が止まりませんでした
山本さんのように生きるんだも良かったですし
野球をする日本人に対して、心を開いていくソ連兵もうるうるきました
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