ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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人に評価される人間性とは
映画化するにあたって、脚色は当然あるだろう
視聴後、wikiで情報収集。
大筋で、山本氏の人間性や遺書が遺族に届く事に大きな相違を感じなかった。
シベリア抑留は国際法に違反しているのは当然ながら、その状況に投げ込まれ、帰国に絶望する祖先を見るのは辛い。そんな環境で他者に気遣い(適切な表現かはわからないが)、帰国への活力を呼び起こし、多くの命とその家族の想いを、彼の行動が救ったのだと想像する。
彼のため、彼の家族のため、彼の言葉を届けに行くという事実にやはり涙せずにはいられなかった。
今まさに、ロシアが戦争中であり、昨年から続いて2023年とは思えないような非人道的な行為が今なお行われている話も聞こえてくる。
改めて、多くの人に視聴される事を望む
実話の重み でも映画はちょっとずつズレててビミョー もったいない
そりょあ泣きますよ
いい話だから
でも
怖くて辛くて悲しい
映画の出来云々より、実話の重みですね
映画はもっとシンプルでいい
ラストはいらないだろ
ドラマ主演の寺尾聰を出すなら他でもなんとかなったろうに
そして、日本人は肝に銘じておかなければならないのは
すぐ北に、隙あらば領地を広げようとする旧ソ連のロシアがいると言う事です
実際、攻めてきた国です
他にも、北朝鮮や中国
のほほんとはしてられない
戦争なんて旧時代の遺物の無い世界を真剣に目指さないといけない
言うは易し行うはがたしだけど
シベリア生活はたくさんの人が死んで行く過酷な環境だったんだけど、リアリティがなく、飢餓感などの死の切迫感を感じられない
演出が軽いというか、泣かせる話に持っていく過程にしかみえなかった
塚本晋也の”野火”のような背中に冷たい物が走るような演出が無いと戦争の悲惨さがでない
ついでに言うと、エンディング曲
わけの分からないポップ調の歌より”いとしのクレメンタイン”でよかったんじゃないかな
オーマイダーリン、オーマイダーリンってね
それと
二宮和也のメイクはなんだろう
著名人でもないんだから、似せる必要は無いと思うんだけど
最初、誰かわからなかったよ
シベリアの強制収容所
終戦時、ソ連は満州の日本兵をシベリアの強制収容所に送った。
すでに戦争は終わっており、捕虜を返さないのはおかしかったが、国交が正常化されていなかった。
主人公(二宮和也)は生きて帰ることを信じ、仲間達を励ましていた。
政治というのは、戦争が終わったあとも国民を苦しめる。
語り継がれるべき物語
通算400作目の映画です。
第二次世界大戦後、シベリアの収容所に捕らえられた日本人捕虜・山本幡男の実話の映画化。雪深い山の奥地の収容所に多くの日本人が入れられ、奴隷のような重労働や何一つ自由のない理不尽な生活を強いられている中で、山本幡男は帰国して家族に会えることを信じて、シベリアで生き続けたという実話とは思えない実話です。見ている途中で感情移入してとても心苦しくなりますが、今の時代に生きているからこそ知るべき戦争の真実がありました。
「人生には希望が必要だ」山本はそう言い続けていました。どれだけ苦しいことがあろうと、希望だけは捨ててはならない。そういった山本の真っすぐな思いが仲間たちの心に希望の光を与えていました。見ているだけでつらい場面は正直頻繁にあります。でも、そればっかりでもありません。ささやかな楽しみも全力で楽しんでいる山本たちは本当に希望を失っていないんだと少しばかり嬉しくなります。それと同時に泣けてきます。物語が進むにつれどんどん泣かせるシーンが増えてきます。でも「お涙頂戴」ではありません。自然と胸を打たれて涙を流せる映画です。山本は、妻も、子どもたちも、仲間たちも同じくらい大切に思っていました。そんな山本の姿勢まで鮮明に描きだしていて、これでもかと泣かせに来ていました。これで涙が我慢できるわけがないですね。そして、ラストまで感動が消えることはなく、悲しくも美しい幸せな物語だったと思います。
戦争とはいつの時代も人々を不幸にしてしまいます。今現在も戦争をしている国があります。そして、この映画でも描かれている世界大戦を知らない世代が増えています。戦争の悲劇、歴史を誰の記憶からも消さないためにも、語り継がれなければならないのです。
俳優陣がとにかく素晴らしかった
予告から少し期待しすぎた部分があり、私自身は泣けなかったが、考えさせられる部分があって胸にじんわりと広がるものがあった。俳優陣の演技が素晴らしく、物語に引き込まれました。特に二宮さんの演技は素晴らしく、悲惨で残酷な状況が苦しいほどに伝わってきて大変素晴らしかったです。だけど全体的に若干急ぎ足で話が進んでるような気がしたのと、実話を元にしているから仕方の無いことかもしれないけれど蛇足が多いなと私は感じました。
同じストーリーを何百万の魂が辿っている
あまり日本史でも詳しく扱われず、ほとんどの若者は知らないのではないか?と思われるシベリア抑留。家族を待ちわびる人たちにとって「もはや戦後ではない」というフレーズはどう響いたのか。
二宮くん演じる山本がまさか日本の地を踏めずに亡くなってしまうとは思わなかった。ソ連兵に没収されてしまった遺書を、ラーゲリの親友たちがそれぞれに暗記して日本の家族に持ち帰り、読み上げるシーンで号泣。思想と希望は誰にも奪われない。
最近、カンボジアの虐殺記念館にも足を運んだばかりだったので、人の幸せを奪うのはいつも人なのだという歴史に胸が痛んだ。
これは過去の話ではなく、パレスチナやイスラエルやウクライナで現在進行系で起きている悲劇と同じ。これまで何百万人の人たちが、愚かな闘いの犠牲になってきたんだろう。
北川景子の「おかえりなさい」で涙腺決壊でした。一番言ってあげたい言葉だっただろう…。
祖父もシベリア抑留者だった
見始めて、すぐに自分の母方の祖父もシベリア抑留者だったことを思い出した。確か3年ほどして帰国したが、骨と皮ばかりになってきた夫に祖母はびっくりしたっていっていた。
最後まで抑留されたのが、日ソ共同宣言までというのは初耳。12年は、あまりにも長く過酷だ。今のような防寒着が十分でない時代の肉体労働。
途中で、バタバタと倒れて帰らぬ者となった人も多かったと聞く。
二宮は、「硫黄島からの手紙」と同様、肩の力が抜けた人物を好演。達観したかのような表情、舌癌になって弱りゆく姿などでの演技力が光った。北川景子は、あの時代には、ちょっと光過ぎている感じもあったが、凛とした女性を演じきった。安田顕、松坂桃李、桐谷健太、中嶋健人もそれぞれ良かった。
史実に基づいて小説化され、映画化までされたストーリー。過酷な状況下でも人間として大切なこと、希望、信念、思いやり、真心を忘れずに生きようとした山本と、それに感化されて生きることに希望を持ち、過酷な抑留生活を乗り切った兵士たち。実話の持つ力は、やはりズシンとくる。
こういう話を見聞きすると、日本人であることに誇りを感じる。
ラストシーンのネタバレがあります
特に前半が重く苦しく、そういう雰囲気が苦手な人にとってはいっそ苦痛やもしれません。
というか私は苦手なのでちょっとしんどかったです。
とはいえ全体を通して基本的にしんどめというか重めなので苦手な方はお気を付けて。
ストーリーも良くて泣けるし演技も文句なしだしめちゃくちゃ良いんですが、洗濯物の向こうに山本幡生(二宮和也)が見えるところだけはちょっと面白くなってしまって、そこだけなんかこう…どうにか…と思っていました。
概ね満足です。
「虎は死して皮を残す」というけど…
本作は、死しても、家族への大きな愛を遺した男の物語とでも要約すべきことでしょうか。
幡男の「死に様」から、評論子は、そう思いました。その、まず一つ目のメッセージとしては。
人間は、こんなにも希望を失わずに生きていけるものなのでしょうか。
厳寒のなか、容赦のない重労働は言うまでもなく、長期間の抑留は、単身者ならいざしらず家族と強制的に引き離されることは、いわば「家族を人質に取られている」ようなもの。
その精神的な重圧は、並大抵ではなかっただろうと思います。
(単身赴任の予定を、意に反して数年引き延ばされた評論子の場合とは、とてもとても比べものにはならないことでしょう。)
日本兵のシベリアへの抑留は、戦争犯罪人に対する刑罰の執行として行われたもの。
共産主義国では、重労働による思想改善ということが刑罰の一種として認められているわけですので。
懲役刑には刑務作業に就労する義務が科されている点では、日本でも「刑罰としての労働改造」という考え方は無いではありませんが、彼の国のような思想改造的な意味合いは、もちろんありませんけれども。
(ちなみに、懲役刑ではなく「禁固刑」では、希望した場合に刑務作業に就労するという建前ですが、もっとも、塀の中では他にすることもないので、ほとんど全員の禁固囚が就労を希望するとも聞きますけれども=請願作業。なお、刑務作業に従事していると、釈放時に、若干の作業報奨金が支払われることもあるようですけれども。)
なお、「戦争犯罪人に対する刑罰として」とは言いつつ、そこは戦勝国が一方的に戦敗国を裁くわけですから、その公正さには疑問が残ることは、ここでは、ひとまず別論とします。
それでも、幡男が病没するまでの長い長い抑留の重圧に耐えきれたことについて、まずひとつ「原因」として考えられるのは、やはりモジミも幡男の生還を信じて疑っていないという信念を、幡男もまた信じていたからということなのでしょう。
そうであるとすれば、「深い感慨」などというものは遥かに超えて、そういう夫婦愛の「美しさ」すら垣間見えるように、評論子には思われます。
人が人をこんなにも信じることが、もしできるとすれば、それは本当に素晴らしいことであることを改めて教えてくれた一本ということになりそうです。
本作のもう一つのメッセージとしては、アタマの中の記憶は、誰にも奪うことはできないということで、それはもちろん、本作の4通の遺書が、監視者たるソ連兵に奪われることなく、4人のメッセンジャーによって、無事に家族の下に送り届けられたということなのですけれども。
他面では、心の内側に抱いた希望の炎は(自分自身で消さない限り)誰にも消すことができないということでしょう。
「自分で消さない限り」というその前提は、「生きることとは、死のうとすることを絶えず拒否し続けることである」という考え方にも繋がるものと、評論子は思います。
佳作であったと思います。
(追記)
評論子が入っている映画サークルの口さがない連中は、評論子の涙腺のゆるさを指して「ハンカチでは足りず、バスタオルが必要なのでは?」などとと揶揄しますけれども。
実際、よく泣きます。本当に。周囲が呆れるくらい。「ん?気配がない?」と振り返ってみると、静かに涙をポロポロこぼしているといった体たらくです。正直なところ。
(それでも、映画ファンとしての評論子には、涙がいっぱいあってよかったとも、自分では思っている。)
しかし、そういう評論子は、泣きませんでした。本作では。(キッパリ断言!)
それは、やっぱり本作の幡男とモジミの信念の厚さの故だったろうと思います。
胸に迫る作品ではありましたけれども。
彼・彼女の信念の厚さに押しまくられているうちに、泣く暇もなく、エンドロールを迎えたというのが、正直に、偽らざるところになりました。
(追々記)
「こういう題材の作品にしては、画面がキレイすぎる」という他レビュアーのご指摘には、いたく同感です。評論子も。
少なからず感情移入が妨げられました。
せっかくのストーリーのシズル感を、だいぶ殺しているなぁ…というのが、偽らざる感想です。
脚本の出来が良かっただけに、余計に惜しまれます。
面白かった!
ストーリーラインがとても綺麗。
冒頭の数分でストーリーライン「戦禍により家族と生き別れ、収容所に送られた主人公が、苦しい家族のもとに帰り着く話」がぱっとわかる。
その後の展開がなんとなく読めるな…と思いつつ話を追っていくと、ミッドポイントのあたりで主人公の死。せめてこれだけでも…と仲間たちが必死に守ろうとした遺書のノートもロシア兵に没収されてしまう。おいおいどうするんだよ…という絶望のなか、主人公の死から2年後にやっと解放の日が訪れる。無機質な電報の数文にて主人公の死を伝えられる家族。主人公の生還を信じて待ち続けた妻は「嘘つき!」と泣き崩れる。
安心してほしい。結論として、主人公はきちんと家族のもとに帰ってきた。
主人公の誠実さ、ひたむきさに感化され、なんとしても主人公の夢を叶えようとする収容所の仲間たちの奮闘する姿がよかった。
なおラスト、長男の結婚式での長尺のスピーチがくどかった。冒頭の結婚式につながる演出は良いが、スピーチの内容はばっさり切って数分短くしたほうが絶対に美しい。ということで〆のキリの悪さ分-1して、それでも大満足の⭐︎4つ。
事実に基づいたヒューマンドラマ
史実に基づいた映画(クロの話も)。しかも戦争そのものではなく「戦争の後遺症」を描いた映画というのは言い得て妙だったし戦争映画というよりはヒューマンドラマだった。
たくさんのものを奪われながらも大切な人を想い愛と信念と希望を持って生きる姿が心に残った。
戦争のことはある程度知識があるものの、シベリア抑留については詳しく知らなかったがこんなにも理不尽で非道なものだったのかと衝撃を受けた。目を背けたくなるシーンもあるけれど映画というエンタメを通してだからこそ届くものもあるのだと思う。
2022年公開の年は劇場でなんとしても観たかったのに都合付かなく....
2022年公開の年は劇場でなんとしても観たかったのに都合付かなく..原本購入しました.
2023年になり.U-nextでポイント利用で観れる!と知り...普段ポイントを使わない私が.ポイントで購入拝観いたしました.個々の思いにボロボロあふれる涙で.止める事ができませんでした. 私も.学徒出陣で伯父が満州からハバロスクへ抑留された.と.耳にしていましたので.
重なりました.伯父は「もう戻らないとおもってくれと伝えてほしい」と.知人に託して.
抑留の年の12月に病死したとのことでした. それを伝えに.戦後過ぎてから訪ねてきてくれたとも聞かされていました.これが頭の中で響き..重なり...観ているのもやっとでした.
これからも世界中の多くの人達が鑑賞してほしい作品ですね.
退屈せずに観れました。
もっと予算があれば
俳優は素晴らしい方ばかりなのに全体的に時間と予算がかかってない。ロシア兵もどっから集めてきたのか演技できない人たちばかり。せめて撮影期間は伸ばしてもらわないとみんな捕虜にしてはふっくらしてるし歯も服もきれいだし全然捕虜ではなかった。水が貴重だったから風呂なんて入ってないはずなのにみんなヒゲまできれいに剃ってる。さすがに演技とCGだけで没入感に浸るのは難しい。不必要な犬も含めて本当に事実を元にしてるのかと疑いたくなる。ただ映画が悪いわけではない。限られた時間と予算で幅広い年齢層に観てもらうためには仕方ない。シベリア抑留という日本人が勉強してこなかった戦後の悲劇について取り扱ったのは大変素晴らしいと思う。この映画をきっかけにもっと日本人には知って欲しい。二宮和也の最後の演技は見事だった。この人に出来ない演技はあるのだろうか。
泣きどころ満載
肝心なところ辿り着くまでが長く飽きてしまう
「ラーゲリよろ愛を込めて」を観ました。
原作の小説は読んでいません。そして原作がノンフィクションであることをはじめて知りました。
内容については簡単に言うと、第二次大戦後シベリアに抑留されていた男が病死し、その遺言を仲間が伝えるというものです。
映画は134分あり、遺言を届けるまでが長く飽きてきます。そしてそのほとんどが事実ではなく脚色された部分らしいのでもっと短縮した方が良かったと思います。
遺言4通の紙は没収されてしまい、仲間4人がそれぞれ記憶して遺族に伝えるという重要なシーンをもっと感動的に描いてほしかったと思います。
それにしても北川景子はキレイなままで10年後でも変わっていませんでしたね。もうちょっと老けさせた方が良かったと思います。
それと最後の結婚式のシーンも蛇足だと思います。
何より驚いたのは犬のクロは事実ということでした。
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