ラーゲリより愛を込めてのレビュー・感想・評価
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極限状態で信念を貫いた強さに感動する映画
シベリアに拘束された日本兵たちの生き様が儚くて美しくて切なかった。
極限状態でも自分の信念を貫けるのか?
自分の頭脳は自由だと言い切れるのか?
二宮くん演じる主人公の真の強さに感動すると同時に、偉大すぎて涙が出る映画。
帰国後、1人1人が思いを紡いだ姿もまた感動で、戦時中はこうやってアナログに人と人とが繋がって想いをつなげてきたのだと思うと、もっと今の私たちは泥臭くできることがあるなと感じた。
希望って苦しいものでした
タイトルのラーゲリより愛を込めての時点で、絶対バッドエンドなのに希望ってどういうことって思い、気になって見てみました。
希望って言葉の意味を、知るきっかけになった映画でした。
希望って耳障り良くて、よく聞く、言ってしまえばありふれた言葉でした。そう思ってしまうのは、私が絶望の淵に立ったことがないからなのだと思います。
平和な世の中で育ってしまったからだと思います。
本当の希望は、絶望から生まれ、絶望に押しつぶされそうになり、そして、その希望に人は支えられるのですね。
言葉の意味以上に学べました、、。
そして、主題歌の『Soranji』も諳んじるからきてることは予想していましたが、ラストに向かうシーンで合点がいき、そこでまた辛くなってしまいました。
絶望の中から希望を見出す姿に、とても心が苦しかったです。
とても辛い映画で、苦しくて、痛かったです。
希望は山本さんから伝わり、広がり、届いたところで少し苦しみから解放されました。
最後に妻が思い出した山本さんの姿が求婚のときだったのところが素敵でしたね。
戦時中ではなく、希望にあふれた山本さんらしい姿を想像した奥様にも、感動しました。
離れて生きるということ
「日本で落ち合おう」という約束を胸に、強く生きる夫婦の話
山本(二宮)の生命力と影響力が凄まじい。
だが、希望を失ったものに希望を持たせるのは可能なのだろうか。
帰ることよりも家族に会うことを希望にしていた相沢や松田。
文通が可能になったことで、会えない事実を知ってしまう
悲しみにくれ自暴自棄になる中で、「生きてればいい事がある」なんて言えるのだろうか?
診断されて帰ってきた元気の無い山本に対して怒る相沢、ごもっともだと思う。
見えない、知らないからこそ信じ続けていられるものもある
病状が見えた途端に落胆する山本に希望が~と語る資格はなかったのでは?
シーンによって髭があったりなかったりしたのは何なんだろう。髪変わらないなら髭も変わらなくて良くないか?
中島健人の演技が素晴らしかった。
クロの存在のメッセージ性は何とも言い難いものだが、。
実話をもとにした物語
第二次世界大戦終結後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)での日本人捕虜の過酷な労働・生活について取り上げた作品である。 主人公である山本幡男が周囲へとかける言葉や振る舞いに注目して見て欲しい。 今から80年ほどの少し昔の出来事ではあるが、戦後の混乱した日本の外でこのような悲惨な出来事があったことをこの作品を通じて多くの人に知ってもらいたい。 実話をもとにした戦争映画ということで一つ一つのつながりはとてもよかった。しかしながら、捕虜たちが死んでいく姿や日本人捕虜の過酷な労働の様子にリアリティが感じられなかった。緊迫感や明日への生活も不安だと感じることの出来るシーンをより多く入れることで収容所での過酷さがもっと伝わるのではないかと感じた。
ラーゲリより愛を込めて
戦後、日本兵が満州からの帰国を中断されソ連の収容所に送り込まれ帰国できるまでの20年近くを描いた話 主人公、山本幡男の姿に感動した。何があっても「希望」を持ち続けること、その大切さに気付かされた。 松田、相澤、しんちゃんや周りの日本兵が山本によって変わっていく姿も感動した。 とにかく最初から最後まで泣きっぱなしだった笑笑
リアリティが欲しい
泣くために見た訳ではないが、全く泣けない。
シベリア抑留、悲惨で壮絶だったと想像します。
ですが、皆さん服が綺麗、シミひとつない。
雪の中遺体を埋葬する際も、ほんの少しだけ土をかけるだけ。俳優さんを労ったのか、、
ロシア人からの虐待も、見た目にも分かるほどソフトタッチ。整えられた頭髪に髭、不潔さや汚らしさ皆無の捕虜。
また、北川景子が色白で綺麗なこと、真夏の炎天下で秋刀魚を置き、知り合いとお話しなんかも、魚腐るよって、そっちが気になる。
抑留中に現れる黒い犬もちゃんと調教され、毛艶も最高。野球の玉拾いまでしてくれる有能ぶり。
最後の遺書も、手紙のやり取り出来るなら、郵送もあったのでは⁉︎そもそもペンとノートが与えられてるなら、それは記録を残せと言ってるような物と勘ぐりたくなる。
兎に角、映像にリアリティを感じない。
中で歌われる歌も、オーマィダーリンを繰り返すが、何故この歌?何故日本の歌でない?
歌に意味があるにしても、この時代に英語の歌を皆が歌うのには違和感を感じる。
いや、オープニングシーンからそんな臭いはしてたが。
生きる事死ぬ事
時代は、戦後間もない頃。
日本は、戦争に負けた。それでも日本に帰る事が許せない兵士達がシベリアの極寒の地で捕虜として働かせていた。そこには、ただただ毎日同じような労働を強いられ、苦しみ与えられ、人間としての人格を失いつつある環境だった。
そんな中でも小さな希望を捨てる事なく、誰かの笑顔を為に最後まで、最後まで、生きようとする男がいた。
そんな彼の生き方に最初は、反発するものもいたが次第に彼の真っ直ぐな姿勢に引き込まれていく。
誰もが人を殺したいなんて思うわけない。
とにかく死にたいと思うわけない。
そんな風にさせてしまう環境があるだけ。
そんな環境でも気持ちだけは、折れないで戦い続けた人物が実際にいたというのがすごい事だなと感じた。
自分なんかって思う事ばかりだけど、
自分なんかって思っているその時でも誰かは、希望を持ち続けているのかもしれないと思えると明日もまた、生きていたい!と思えてくる。
そんな希望を与えてくれる作品でした。
終盤、船を追って海に飛び込むクロ(犬)を見て泣いた。 この辺りから...
終盤、船を追って海に飛び込むクロ(犬)を見て泣いた。
この辺りから最後まで、泣かせにくる。泣いた。
ひどいな、つらいな、と思って見ていた。
多くの人、たぶん全員が遺書を書けなくて、亡くなった本人は無念で家族は悲しいだろうなと思った。
人望がある山本さんだから終盤の出来事があった。
映画で描かれていない他の人たちのことも考えた。
クロ役のワンちゃんは訓練してできるようになったとテレビで見た。かわいい。一緒に日本に行けてよかった。
キャストにお金掛けすぎたか…
後半のお涙ちょうだいにおおいにハマり号泣出来た。釣られ泣きなので、スコア的には中加算だろうか。作品的には特筆することは他にはなく、キャストのギャラに予算の大半が割かれたであろう事が容易に想像出来る。 個人的には歴史的背景が非常に興味深く、1956年までシベリア抑留があった事実に改めて驚いた。そして作中でも共産/社会主義の国家思想の一部を垣間見れるが、流石は日本映画、忖度ありきで相当なソフトタッチだ。
帰国(ダモイ)を信じて
感想
第35回東京国際映画祭オープニング作品
運命に翻弄され再会を願い続けた2人ー11年に及ぶ愛の実話
零下40度を超える厳冬のシベリアで、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、家族を想い、仲間を想い、希望を胸に生きる男が実在した
3、4回泣きました!!
まず山本幡男と妻モジミ、ニノと北川景子演技が素晴らしすぎました。ニノはやっぱり演技凄いんだと思いました。
自身を卑怯者と呼ぶ松田を松坂桃李、最年少で足の悪い新谷を中島健人、昔ながらの帝国軍人相沢を桐谷健太、山本の先輩で心を閉ざした原を安田顕と脇を固める俳優陣もみんな素晴らしかったです。
松田の卑怯者をやめる発言でみんなでストライキしたのは泣けました。
そして犬のクロは癒しの存在でした。
厳冬のシベリア収容所は言葉にならないくらい辛いものだと思います。
野球のシーンはみんな笑顔で希望に満ち溢れたよきシーンでした。
私も山本幡男さんみたいな人格者になりたいです。
※生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。
人に評価される人間性とは
映画化するにあたって、脚色は当然あるだろう
視聴後、wikiで情報収集。
大筋で、山本氏の人間性や遺書が遺族に届く事に大きな相違を感じなかった。
シベリア抑留は国際法に違反しているのは当然ながら、その状況に投げ込まれ、帰国に絶望する祖先を見るのは辛い。そんな環境で他者に気遣い(適切な表現かはわからないが)、帰国への活力を呼び起こし、多くの命とその家族の想いを、彼の行動が救ったのだと想像する。
彼のため、彼の家族のため、彼の言葉を届けに行くという事実にやはり涙せずにはいられなかった。
今まさに、ロシアが戦争中であり、昨年から続いて2023年とは思えないような非人道的な行為が今なお行われている話も聞こえてくる。
改めて、多くの人に視聴される事を望む
実話の重み でも映画はちょっとずつズレててビミョー もったいない
そりょあ泣きますよ いい話だから でも 怖くて辛くて悲しい 映画の出来云々より、実話の重みですね 映画はもっとシンプルでいい ラストはいらないだろ ドラマ主演の寺尾聰を出すなら他でもなんとかなったろうに そして、日本人は肝に銘じておかなければならないのは すぐ北に、隙あらば領地を広げようとする旧ソ連のロシアがいると言う事です 実際、攻めてきた国です 他にも、北朝鮮や中国 のほほんとはしてられない 戦争なんて旧時代の遺物の無い世界を真剣に目指さないといけない 言うは易し行うはがたしだけど シベリア生活はたくさんの人が死んで行く過酷な環境だったんだけど、リアリティがなく、飢餓感などの死の切迫感を感じられない 演出が軽いというか、泣かせる話に持っていく過程にしかみえなかった 塚本晋也の”野火”のような背中に冷たい物が走るような演出が無いと戦争の悲惨さがでない ついでに言うと、エンディング曲 わけの分からないポップ調の歌より”いとしのクレメンタイン”でよかったんじゃないかな オーマイダーリン、オーマイダーリンってね それと 二宮和也のメイクはなんだろう 著名人でもないんだから、似せる必要は無いと思うんだけど 最初、誰かわからなかったよ
シベリアの強制収容所
終戦時、ソ連は満州の日本兵をシベリアの強制収容所に送った。 すでに戦争は終わっており、捕虜を返さないのはおかしかったが、国交が正常化されていなかった。 主人公(二宮和也)は生きて帰ることを信じ、仲間達を励ましていた。 政治というのは、戦争が終わったあとも国民を苦しめる。
語り継がれるべき物語
通算400作目の映画です。 第二次世界大戦後、シベリアの収容所に捕らえられた日本人捕虜・山本幡男の実話の映画化。雪深い山の奥地の収容所に多くの日本人が入れられ、奴隷のような重労働や何一つ自由のない理不尽な生活を強いられている中で、山本幡男は帰国して家族に会えることを信じて、シベリアで生き続けたという実話とは思えない実話です。見ている途中で感情移入してとても心苦しくなりますが、今の時代に生きているからこそ知るべき戦争の真実がありました。 「人生には希望が必要だ」山本はそう言い続けていました。どれだけ苦しいことがあろうと、希望だけは捨ててはならない。そういった山本の真っすぐな思いが仲間たちの心に希望の光を与えていました。見ているだけでつらい場面は正直頻繁にあります。でも、そればっかりでもありません。ささやかな楽しみも全力で楽しんでいる山本たちは本当に希望を失っていないんだと少しばかり嬉しくなります。それと同時に泣けてきます。物語が進むにつれどんどん泣かせるシーンが増えてきます。でも「お涙頂戴」ではありません。自然と胸を打たれて涙を流せる映画です。山本は、妻も、子どもたちも、仲間たちも同じくらい大切に思っていました。そんな山本の姿勢まで鮮明に描きだしていて、これでもかと泣かせに来ていました。これで涙が我慢できるわけがないですね。そして、ラストまで感動が消えることはなく、悲しくも美しい幸せな物語だったと思います。 戦争とはいつの時代も人々を不幸にしてしまいます。今現在も戦争をしている国があります。そして、この映画でも描かれている世界大戦を知らない世代が増えています。戦争の悲劇、歴史を誰の記憶からも消さないためにも、語り継がれなければならないのです。
俳優陣がとにかく素晴らしかった
予告から少し期待しすぎた部分があり、私自身は泣けなかったが、考えさせられる部分があって胸にじんわりと広がるものがあった。俳優陣の演技が素晴らしく、物語に引き込まれました。特に二宮さんの演技は素晴らしく、悲惨で残酷な状況が苦しいほどに伝わってきて大変素晴らしかったです。だけど全体的に若干急ぎ足で話が進んでるような気がしたのと、実話を元にしているから仕方の無いことかもしれないけれど蛇足が多いなと私は感じました。
同じストーリーを何百万の魂が辿っている
あまり日本史でも詳しく扱われず、ほとんどの若者は知らないのではないか?と思われるシベリア抑留。家族を待ちわびる人たちにとって「もはや戦後ではない」というフレーズはどう響いたのか。
二宮くん演じる山本がまさか日本の地を踏めずに亡くなってしまうとは思わなかった。ソ連兵に没収されてしまった遺書を、ラーゲリの親友たちがそれぞれに暗記して日本の家族に持ち帰り、読み上げるシーンで号泣。思想と希望は誰にも奪われない。
最近、カンボジアの虐殺記念館にも足を運んだばかりだったので、人の幸せを奪うのはいつも人なのだという歴史に胸が痛んだ。
これは過去の話ではなく、パレスチナやイスラエルやウクライナで現在進行系で起きている悲劇と同じ。これまで何百万人の人たちが、愚かな闘いの犠牲になってきたんだろう。
北川景子の「おかえりなさい」で涙腺決壊でした。一番言ってあげたい言葉だっただろう…。
祖父もシベリア抑留者だった
見始めて、すぐに自分の母方の祖父もシベリア抑留者だったことを思い出した。確か3年ほどして帰国したが、骨と皮ばかりになってきた夫に祖母はびっくりしたっていっていた。
最後まで抑留されたのが、日ソ共同宣言までというのは初耳。12年は、あまりにも長く過酷だ。今のような防寒着が十分でない時代の肉体労働。
途中で、バタバタと倒れて帰らぬ者となった人も多かったと聞く。
二宮は、「硫黄島からの手紙」と同様、肩の力が抜けた人物を好演。達観したかのような表情、舌癌になって弱りゆく姿などでの演技力が光った。北川景子は、あの時代には、ちょっと光過ぎている感じもあったが、凛とした女性を演じきった。安田顕、松坂桃李、桐谷健太、中嶋健人もそれぞれ良かった。
史実に基づいて小説化され、映画化までされたストーリー。過酷な状況下でも人間として大切なこと、希望、信念、思いやり、真心を忘れずに生きようとした山本と、それに感化されて生きることに希望を持ち、過酷な抑留生活を乗り切った兵士たち。実話の持つ力は、やはりズシンとくる。
こういう話を見聞きすると、日本人であることに誇りを感じる。
ラストシーンのネタバレがあります
特に前半が重く苦しく、そういう雰囲気が苦手な人にとってはいっそ苦痛やもしれません。
というか私は苦手なのでちょっとしんどかったです。
とはいえ全体を通して基本的にしんどめというか重めなので苦手な方はお気を付けて。
ストーリーも良くて泣けるし演技も文句なしだしめちゃくちゃ良いんですが、洗濯物の向こうに山本幡生(二宮和也)が見えるところだけはちょっと面白くなってしまって、そこだけなんかこう…どうにか…と思っていました。
概ね満足です。
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