「同じストーリーを何百万の魂が辿っている」ラーゲリより愛を込めて ぽちゃ子さんの映画レビュー(感想・評価)
同じストーリーを何百万の魂が辿っている
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あまり日本史でも詳しく扱われず、ほとんどの若者は知らないのではないか?と思われるシベリア抑留。家族を待ちわびる人たちにとって「もはや戦後ではない」というフレーズはどう響いたのか。
二宮くん演じる山本がまさか日本の地を踏めずに亡くなってしまうとは思わなかった。ソ連兵に没収されてしまった遺書を、ラーゲリの親友たちがそれぞれに暗記して日本の家族に持ち帰り、読み上げるシーンで号泣。思想と希望は誰にも奪われない。
最近、カンボジアの虐殺記念館にも足を運んだばかりだったので、人の幸せを奪うのはいつも人なのだという歴史に胸が痛んだ。
これは過去の話ではなく、パレスチナやイスラエルやウクライナで現在進行系で起きている悲劇と同じ。これまで何百万人の人たちが、愚かな闘いの犠牲になってきたんだろう。
北川景子の「おかえりなさい」で涙腺決壊でした。一番言ってあげたい言葉だっただろう…。
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