「いわゆる終戦は終戦じゃなかったことに衝撃」ラーゲリより愛を込めて ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
いわゆる終戦は終戦じゃなかったことに衝撃
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実在の人物たちの話だということで,一つ一つのエピソードに説得力があった。ラーゲリで仲間達の暮らしを支えた山本さんは、誰に恥じることのないまっすぐで誠実な一生を,ラーゲリのベッドで終えた。
ジャンルは戦争映画だけれど戦闘シーンはなく、ラーゲリでの不当な扱いをら淡々と描く。それは驚くことに終戦と言われた年からずっと何年も続くのだ。
こんなこと許されるのかと思ってしまった。
国交を回復してようやく帰国が叶う。12年もの月日が経っていた。
戦後と一言で言うけれど,どれほどの時間と多くの人のかなしみや苦しみが詰まっていて、それは私たちが思うよりずっと長かったのだなぁと衝撃だった。
二宮くんの演技,素晴らしかった。同僚達の届ける遺書は涙なしには聞けなかった。
心に沁みる映画だった。
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