劇場公開日 2022年12月9日

「この時季に公開は偶然なのかベストタイミング!」ラーゲリより愛を込めて ゆたぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この時季に公開は偶然なのかベストタイミング!

2022年12月28日
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鑑賞方法:映画館

感動まではいかなかったがロシア問題やむしろ庶民より政治家が今にも戦争が起きる様な危機を煽ってる今公開は偶然的なのか?欲を言えば相手側の視点や言い分もワンカット入れて欲しかったが彼等だって妻子を残しで皆強制的にやらされてる事は同じなので!

ゆたぼー
夏子さんのコメント
2022年12月28日

ちょっと視点がずれているかもしれませんが、終戦後は満州で残虐非道なことをしたソ連ですが、ソ連側の美談のエピソードを2話お届けします。父は満州在住17年、終戦後はシベリア抑留3年です。戦後、父のところには、満州やシベリア抑留時代の友の会のようなところから会報のようなものが送られてきていましたので、それを拾い読みしたものです。

エピソード1。
シベリア抑留からの帰国時、最後の関所で「スターリン万歳」を叫んだり、「共産主義賛歌」を歌わされたりするらしいです。共産主義思想に転向したと認められれば帰国が許されるのです。それをチェックする側のソ連兵も、「うまく騙してくれよな、騙してくれれば、騙されたフリをするから」といった態度が見受けられたというのを読んだ記憶があります。人間って面白いなぁ、お互い分かっていて騙しあい、いいなぁと思いました。

エピソード2。
終戦後、満州内部でご夫婦と幼児4人が列車に乗ったときのことです。この時期、満州はソ連の管理下におかれていて、満州の外にはアリ一匹這い出せないほどの厳しい統制がひかれていました。家族が列車に乗り込むと、ソ連の将校軍団が乗っていたそうです。子供の一人が車内を走り回り、親はハラハラドキドキ。そのうち、その子供は、そのソ連将校軍団の中に入り込み、一人の将校さんの膝に乗り、楽しそうにしていた。そして、家族は降りる駅がきて列車を降りた。気が付くと、「アッ、あの子がいない」となりハッとしたとき、動き始めた列車の窓を開けて、その将校さんが子供を父親のところに投げてくれたそうです。子供は、父親の腕の中にすっぽりと収まった、というお話です。

まぁ、こんな逸話もあるのです。ソ連、ソ連、ロシア、ロシアと力んでいないで、少し肩の力をぬきましょうか。

夏子