「盛りすぎてしまって残念。」ラーゲリより愛を込めて ジジの母さんの映画レビュー(感想・評価)
盛りすぎてしまって残念。
ダモイというワード、この映画を観て始めて知った人も多いだろう。ダモイ=帰還。子供の頃からよく耳にした言葉。亡くなった伯父はシベリア抑留者。肺を悪くしてダモイした伯父からシベリア収容所の凄まじさ、ソ連兵の非道ぶりを聞いているので今回は原作も読み映画も観た。芸達者のニノは流石。(戦争ってイヤですねえ)と鬼気迫る演技に脱帽。脇を固める俳優陣もいい。特に松坂桃李がよかった。こちらも流石。感動的なんだけどラストで色々盛りすぎて折角の映画の良さが台無しになった感がある。ワンコは可愛いけど必要だったかな?唐突な寺尾聰さんの回想シーンも??毎日のようにミサイルが北から飛んでくる昨今、憲法9条という免罪符を持ってきた日本の行く末はどうなるのだろう?等と色々考えてしまった。せめて一人でも多くの若い方に極寒のシベリアで沢山の日本人捕虜が亡くなったという事実を認識してほしい。
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